「国家の後ろ盾がある法定通貨」は、じつは完全無欠ではない。為替リスクを抑え、送金手数料も安い暗号通貨は、「欠点だらけの現行通貨」を革新する可能性を秘めている。シンプルな暗号が、なぜおカネになるのか?電子マネーやクレジットカードとどうちがうのか?偽造される心配はないのか?私たちの生活に、どんな影響をおよぼすか?投資家たちを震撼させても、なお進化を続けるビットコイン。その背後に潜む数学や暗号技術と、経済へのインパクトをくわしく語る。
孤独にも、いろいろ種類がある。「世間からずれている」と言われた多くの人へ。地味で冴えない女性作家の、グレーな青春小説。
就活に失敗し、個人経営のメンタルクリニックにオープン直前で滑り込んだ心理療法士・森野美夢。しかし、変人だと思っていた院長は伝説の名ドクターで、ベッドタウンのクリニックは心の病のデパートだった!仕事への情熱と、よく当たる「夢占い」だけが取柄の美夢は、複雑極まりない現代人の心の謎を解き明かすことができるのかー。
父親が亡くなり天涯孤独の身となったおきみは、後ろ足の先だけ白い黒猫が出る夢を見るようになる。すると夢と同じ出来事が実際に起こるのだ。残された借金返済のため根付を売りに皆塵堂へ行ったおきみだったが、たいした金額にはならず、女郎屋に売られることに。皆塵堂・主人の伊平次は一計を案じるのだが…。そしておきみが夢で見た黒い子猫は何者なのか?面白さ抜群の「人情怪談騒動記」ついに完結!!
月の蝕が起こる夜、奇異なる兎が晴明を呼ぶー二本足で立ち、人の言葉を話す兎が探していたものとは。今宵も晴明と博雅が、平安の京の怪異の挑む。
ロシア革命直後のウラジオストックで、怪しい男がロマノフ王家の宝石にまつわる奇妙な体験を語る(「死後の恋」)。海難事故で無人島に漂着した兄妹が出遭った悪夢を父母宛に綴る(「瓶詰地獄」)。鼓作りの男が想いを寄せる女に贈った鼓の、尋常ならざる音色が不吉な事件を起こす(「あやかしの鼓」)-。夢と現の狭間へと誘う奇才夢野ワールドから厳選した究極の甘美と狂気、全10編。
聖武天皇の御世、後宮で働くべく阿波国から上京してきた若子。同室になった姉御肌の笠女、魔性の春世ともども暮らす宮中は、色と権謀の騒動続きで…仕事に意地をかけ、乙女心に揺れ、人知れぬ野望を育む先に何が待つ?平城京を陰で支えた女官たちをいきいき描く宮廷青春小説。
ロックスターになりたかった若者が、創業。夢の扇風機や感動のトースターを生み出し、人々を魅了し続けるバルミューダの原点。ワイルドサイドを疾走する男の波乱に満ちたストーリー!
「非常識な経営手法」で、売上、社員数、取引社数すべて右肩上がり!日本最強のクリエイティブ集団が京都の町工場にあった。
7月に入り、ようやく夏らしい気候になってきた北海道・札幌。晴れてユウと結婚の約束をした千春は、彼と『くま弁』で一緒に働く未来について考え始める。意を決してユウにその気持ちを伝えた千春だったが、返ってきたのは「自分の人生に巻き込みたくない」という予想外の反応で?2人が見ている夢は同じなのかそれともー?日々悩みは尽きないけれど、少しだけ前に進む勇気がもらえる北のほっこりお弁当ものがたり第6弾。
第一人者がたどり着いた最高の朝時間術!30分のタスク分け+30分の未来の「種まき」=1時間で人生をブラッシュアップ。
栃木県「阿部梨園」の改善ストーリーと中小農家が今日からできる課題解決の教科書。
仕事、生活、恋愛、人間関係、お金。すべてのクヨクヨが吹き飛ぶ“神ツイート”熱望の第3弾!
安政の大地震から一年も経たず、颶風の高波に品川の街は呑みこまれてしまった。品川宿の宿屋「紅屋」も、かろうじて建ってはいたが、一階はすべて水に浸かり、二階は強風で屋根も壁も壊れて使い物にならなかった…。紅屋は建て替えのため二ヶ月の休業が決まり、その間、やすは政さんの親戚であるおくまさんから紹介された深川の煮売屋へ、年内いっぱい料理修業にでることにー。大好評「お勝手のあん」シリーズ、待望の第五弾!
古民家を買った男が不審に思う氷室の存在(宇佐美まこと「氷室」)。三ヵ月前に自殺した妹の部屋がいつしか復元されている謎(神永学「妹の部屋」)。家の真ん中にある、不気味な座敷牢の利用法(黒木あるじ「牢家」)。当代の人気作家たちが、貴重な体験や稀有な想像力で描いた物件怪談小説集。
ピコタンはちょっと変わった女の子なのかもしれない。なぜかといえば、冒険をしたいと、いつも夢みているから。ある日、遊園地のお化け屋敷に迷い込み、同い年じらいの女の子の幽霊に自分と入れかわりになってくれと頼まれて、あの世へー。この世とあの世、生と死の世界の垣根を跳びこえて、両方を見渡したとき、ピコタンが初めて知った愛、友情。ピコタンは、この世にまた戻ることができるのかな。いつまでも優しい気持ちを失わない、大人も子供も、いっしょに笑い涙する最高のファンタジー。