院は女二の宮を権大納言に託すが、権大納言はこの結婚に気乗りせず、三の君に執心し逢瀬をもつ。帝は三の君の入内を要請、三の君は権大納言の子供を宿したまま帝に召される。三の君(梅壺女御)は皇子を産むが、恐れ悩み、権大納言の死去の後、出家してしまう。権大納言から夢で託された巻物を読んだ吉野の阿闍梨は悩んだ末、梅壺の産んだ三の皇子に事実を告げることになる。権大納言と三の君の悲恋を軸としながら、多数の人物の複雑な人間関係と、継子いじめや流罪、住吉明神の加護、自死や入水など、中世的なさまざまな挿話が絡み合う、中世王朝物語屈指の長編の、初の注釈・現代語訳である。
お金」と「幸せ」の関係、ごっついの教えたろか。
『宇宙人の魂をもつ人々』(スコット・マンデルカー)、『コズミック・ヴォエージ』(コートニー・ブラウン)、『ラー文書「一なるものの法則」』『エドガー・ケイシーのリーディング』など、来るべきゴールデンエイジの「超現実/超未来」を語るための重要情報を含み、踏み超えて活写される特出すべき未来像!
方谷が生まれたのは一八〇五年。江戸時代後期、文化・文政の文化が花開く一方、アメリカ・ロシアなどの外国船が出没していた時代である。…大きく変動する社会を生き抜いた方谷。…日本社会全体の動きを描きながら泥臭い人間関係に悩む方谷にも焦点を当てる。
「麻衣さんは僕が守るから」「じゃあ、咲太は私が守ってあげる」咲太にしか見えないミニスカサンタは一体何者?真相に迫るシリーズ第13弾。
「僕たちの問題を解決する時がきた」サファイアの隠れ家をつきとめた、ドレイクが乗り込んできた。一日たりとて忘れたことのなかった夫の顔を、じっと見つめる。甘いマスクの富豪ドレイクは優しくて、まさに理想の男性だった。しかし、やがて仕事に忙殺される夫との喧嘩が絶えなくなりー彼が別の女性とバカンスに出かけたと知った朝、家を出たのだ。それから妊娠に気づいて、流産し、絶望に打ちひしがれた。いまさらどうなるというの?ほんの束の間たしかに幸せだった。でも、あれはただの夢。もう二度と帰らない、美しい夢…。
「誰にも故郷はある。人によっては美しい山河であったり、海潮音を聞く海辺であったり、それぞれが故郷と呼ぶ風景がある。ここはあらゆるゴルファーの故郷である」作家・伊集院静の夢のゴルフ紀行は、ゴルファーの故郷スコットランドを訪れる。500年以上の歴史を刻み、世界中のゴルファーが思いを馳せる“聖地”セントアンドリュースのほか、プレストウィック、ロイヤルドーノックなど人口数千人のちいさな町のコースまで10コースを巡る。フォトグラファー宮本卓の写真とともに、ゴルフとは何なのかー作家にとっての答えを窺い知るオールカラー第4巻。
過酷な運命を背負わされたとき、人が最後に渇望するものとは何か?HIVに感染した夫婦が葛藤の末に下した苦渋の決断とは。自ら命を絶つことを選んだ者が、樹海の中で最期に求めるもの。子を亡くした両親が、来世で幸せになってほしいと祈りを込めた絵馬。どこまでも鋭く、深く、そして優しく人間を見つめてきた著者だからこそ描ける、衝撃と感涙の短篇ドキュメンタリー。
大谷翔平の凄さのすべてを紐解く。マンガ&イラストで再現!驚愕&面白エピソードを満載!
あの夏から、ずっと抱き続けてきた「夢」-甲子園の土を踏んでみたい。その思いを胸に集まった人々が、手弁当で始めた、オヤジたちのための甲子園大会(=マスターズ甲子園)。大会の応援団長を務める直木賞作家が、予選から本選までを密着した傑作ルポルタージュ。
戦後日本の大学建築を牽引したヴォーリズ(日本名・一柳米来留)。ICU、関西学院、神戸女学院、同志社、明治学院…。戦後日本の「民主主義化」の展開の中で、日米の狭間を生きたヴォーリズは、どのような大学キャンパスをつくり、どのように学問の空間をつくりあげようとしたのか。ひとりの建築家と大学建築の歩みを軸に、戦後世界の夢と蹉跌、建築と人びとの精神、大学教育の過去と現在に迫る。
「飲むほどに酔うほどに、かつて奪った命の記憶が甦る」-最強と謳われ怖れられた、新選組三番隊長斎藤一。明治を隔て大正の世まで生き延びた“一刀斎”が近衛師団の若き中尉に夜ごと語る、過ぎにし幕末の動乱、新選組の辿った運命、そして剣の奥義。慟哭の結末に向け香りたつ生死の哲学が深い感動を呼ぶ、新選組三部作完結篇。
メルヘン街道で薬草を見つけてみませんか。雑誌やテレビ・ラジオで活躍、魔女の大家が案内する旅。
「内なる青春」についてよく知ると、中・高年の人生がおもしろくなるー。これまで中年、老年、そして子どもの生き方を論じてきた著者が、豊かな臨床体験を基に初めて挑んだ青春論。文学作品を素材に、青春とは何か、青春の現実、夢、遊び、性、挫折、死、青春との別離などを論じ、人間としての成長、生きる意味や力について考える。