願いは、かなう。すべては、あなたの中に。相思相愛で22周年、178万部突破のベストセラー手帳
今日も「きまり屋」には、奉公人を雇いたい者、雇われたい者がひきもきらずやって来る。それでも、面倒が起きると助っ人として駆り出されるのは、決まっておふく。色気より喰い気、働きもので気立てのよいおふくは、金に渋い大将、内証に構わない女将、自分の弱さを売り物にする座頭、我侭妻に威張りん坊亭主…揃いもそろって偏屈な雇い主たちに憤慨したり閉口したり、時に同情したり。やり切れぬ思いをこらえながらも、様々な事情を抱えた人々と接するうち、おふくは姿をくらました夫への未練にも、自然と区切りをつけてゆくー。
「この世の中の、すべての人があの人をどう言おうと、私だけは信じてあげたいのです」組紐屋のお幸は盗賊の疑いをかけられた与七をそう言ってかばった。十六年前、永代橋の崩落で両親を失い、心に深い傷を負ったお幸を癒したのが愛する与七だった。だが深まる疑惑に、橋廻り同心立花平七郎が心を鬼にする…。剣と情をもって正義を貫く、橋廻り同心シリーズ第六弾。
父・正盛の後を継ぎ、大目付に就任した大河内右京。同じ頃、老中首座に就任した松平定信に面会すると、陸奥仙台藩に起きつつある異変の隠密探索を命ぜられた。奥州路に同道するのは、父親を殺された少年と右京に窮地を救われた女旅芸人。途中、相次いで襲いかかる刺客たち。政に巣喰い蠢く闇と世に蔓延る悪を持ち前の正義感で、叩っ斬る!大人気“暴れ旗本”シリーズ、新章開幕。
最強の傭兵団をクビになった凄腕獣人のリグド。辺境の地で、元傭兵の若い奥さんと一緒に昔からの夢だった酒場を始める。リグドの出す酒や料理は瞬く間に町の噂となり、連日大盛況。かつての傭兵仲間たちも合流して新たに傭兵団を結成したり、街の元チンピラを鍛えたりと、大忙しの日々が過ぎていく。そして今夜もまた、リグドの酒場に明かりが灯るー。
江戸の吉原一、料理が美味いと評判の見世・美角屋。そこで働く菓子の料理番・太佑のもとには、今日も様々な想いを抱えた者が訪れる。不祥事を起こし落ち目となった歌舞伎役者、最後の登楼にきた馴染みの老爺、初めての客どりを控えた遊女見習い…。『生きるための食事ではない、ひと時の幸福のための菓子』を作り続ける太佑は、彼らにどんなひとくちの菓子を届けるのかー。2018年“メディアワークス文庫賞”受賞。心温まる人情菓子物語、涙と感動の第2巻。
夢サンプルをDr.富田が詳しく分析。夢の中のキーワードを細かく解説。巻末・書き込める夢日記。
「百年、私の墓の傍に坐って待っていて下さい。きっと逢いに来ますから」そう云って絶え果てた女を埋めるため、男は真珠貝で穴を掘る。そして丸い墓石の傍で百年待ったー。十篇の幻想的な夢の情景を写し出す『夢十夜』。可憐な文鳥の死を淡々とした筆致で描く名作『文鳥』、ほか『永日小品』を収録した短篇集。声優・宮野真守が紡ぐ『夢十夜』名場面抜粋の朗読CDを封入。
SF・近未来の世界がついにやってきた。スマートフォン、タブレットPC、TV会議、バーチャルアイドル、電子書籍…。高速インターネットで、便利に豊かに回る社会。その一方で、二千年以上人間とともにあり、その文化の根幹を形づくってきた「本」の存在が揺らいでいる。本の歴史とICT技術の発展の、双方を見つめ続けてきた著者が、老舗印刷会社の経営者として、研究者として、パソコンマニアとして、父親として、愛読書家として、「本」と印刷、そして情報化社会を生きる人間の今と未来を語る。
死ぬとき、脳はなにを感じるか?臨死脳研究の第一人者が、スピリチュアル体験の謎に挑む。
少年の頃の夢に向かって、ふるさとの風景を素直なこころで描き続けている。水田、里山、川辺の懐かしい風景が情緒豊かに描き出されている。