唐の劉知幾の手になる『史通』は「史書のあるべき姿」を論じた中国初の史論書であり、『文史通義』とともに中国二大史論書とされている。本書は東海大学古典叢書『史通内篇』の続巻であり、内篇・外篇が出揃うことで『史通』の訳註が完結することになる。本書では、外篇十巻十三篇の内容説明・原文・読み下し文・訳文および詳細な註釈を掲載する。
本書は、明治29年の東京専門学校に於ける刑事訴訟法の講義を口述筆記したものである。
国内外に伝存する江戸時代前半までに制作された伊勢物語絵巻・絵本の主たるものを料篇にてオールカラーで掲載。研究篇では収録した作品について概観、書誌、本文、特色等に分け調査研究の成果を示している。
学習院大学図書館所蔵「旧丹鶴城蔵書幕府書類」を影印複製。第1巻には、目録と「幕府日記」の壱〜二十(享保十八年七月〜元文元年六月)を収めた。
現在までに日本から記録されているクモ類(Araneae)の全種(64科約1500種)を網羅し(新種記載を含む)、科および属の検索表を掲げた。サラグモ科の全種(110属約280種)を日本で初めて図示した。クモを総合的に理解できるように、節足動物、鋏角類の進化から解きほぐし、形態、分類、系統などについて概説、サソリやダニなど近縁の各群にも言及した。独自の視点で世界のクモ115科の分類表を掲載。種の項では、一般的な特徴の他、分布や生態学的な事柄について付記し、主な種については、口絵のカラー生態写真を充実。研究法、標本の作り方、生態写真の撮影法にも触れる。
建軍から解体まで巨大組織の全貌。主要陸海軍人1751人の履歴、主要職務約1750ポストの歴任一覧、主要学校24校の卒業生一覧、陸海軍中央機関の制度変遷等を掲載し、さらに陸海軍用語の解説を付する。明治建軍から終戦までの約80年にわたる日本陸海軍の全貌を明らかにする決定版。日本近代史・軍事史研究者にとって必携の総合事典。
本辞典は、紀元5世紀前半の黄金時代と称される時期の最古の標準的文語(grabar)である古典アルメニア語の語彙を対象としているが、実際には、聖メスロプ(Mesrop、およそ362-440)がアルメニア文字を創製して翻訳した旧約・新約聖書のうち、新約聖書の翻訳に現れた語彙を収録している。