本書は、18世紀前半に公刊されたフランス人宝石商人ジャン・シャルダンのペルシア旅行記のうちから、『ペルシアの都イスファハーンの町についての特別な記述(以下『イスファハーン誌』と略す)』の表題を持つ1章を日本語に翻訳し、注、参考資料、解題、索引を付したもの。
南大陸へ、未開の楽土へ。冒険と漂着の果てに見出された驚異の社会。バロック的夢想の結晶、フォワニ『南大陸ついに知られる』をはじめ、ヴェラス『セヴァランブ物語』、フォントネル『哲人共和国』など、時代の冒険志向、南方への憧憬と夢を背景に、自然でかつ合理的な理想社会を多彩に描き上げた諸作品を収む。
エイジング(加齢)にかかわるすべての分野から489項目を収録。排列は、見出し語の五十音順。項目は、訳文、表音、原文の順に掲載。参考文献が約3800点収載され、各項目の記述内容との関連を明示。巻末に、「索引」と「執筆者名索引」を付す。
本書は、商人、商事売買、商事会社、手形、保険、海商、破産等、商法典特有の用語を網羅。民商法共通のものは『民法辞解』で解説。独逸商法を範としわが国の商慣習と折衷してできた本法の用語は、その意味の理解が難しいものがあるので、原語の説明をとくに詳細に行い、新制度と在来制度との共通・異同を明らかにした。法律知識の乏しい商業使用人等の利用に供するため、平易な文体、俚言・郷語を用いて解説し平易な用語といえどもとりあげて理解の深化を図つた。
メルシエの未来都市小説『紀元2440年』はじめ、無政府的・無人格的共同体を説くドン・デシャン『道徳考』、サン=ピエールの田園ユートピア『アルカディア』、レティフの飛行人間冒険譚『南半球の発見』および『奇想大全』の世界『アンドログラフ』。
民事調停について、自分自身の所見を練りに練って一貫した理論を構築し、古稀の祝いを目前に控えて長逝した佐々木博士の追悼論文集。
中華人民共和国建国以来の半世紀に及ぶ経済統計を収集し、概念の整合化を図りながら長期時系列統計を作成。改革・開放以前、以降の農業発展、工業化、資本蓄積メカニズムの対照を精細に分析する。
民法学の堅牢な基礎の上に社会保障法を考える西原法学に、ヒューマニストの思想をみる。これに共鳴する様々な分野を専門とする執筆陣による民法学論文集。
ドイツの憲法と憲法思想・憲法学についての洞察を中心として組み立てられてきた栗城寿夫教授の学問上の営為。その学風は、着実さを期す論証と抑制された筆致に徹し、読み手の知的創造力を刺激せずにはいない。その教授の古稀を祝うにふさわしく国内外から多数の研究者が寄稿。憲法学の核心問題に迫るものから、最新の論題まで計49の論稿が揃う(独語論文には翻訳付)。上巻は「第1部 人権論の新展開」を収録。