人類は何を移動させたか。繁栄の秘密は「移民」にあり?大胆な仮説と歴史データの分析から解き明かす。
時間が生まれ、時間が流れる。時間を測り、時間を使う。「われわれが今、ここに生きている」ことと、宇宙の時間はうまくマッチしている。
なるほど、そうだったのか!ニュートン力学から相対論に至る道筋のガイドブック。宇宙や原子核の研究における、豊富な事例。正確かつ定量的な図・グラフとていねいな数式展開。熟読するごとに「活きた物理学」が身につく書。
野生動物も人間も、被害者にも加害者にもならずに、ともに生きていくために!
なるほど、そうだったのか!フーリエ解析の基本をわかりやすく解説。研究の現場に役立つ、即戦力の知識。調和振動子の徹底攻略を通じ、古典力学と量子力学をつなげる。音階、電波通信、天体の周期解析など、興味ある事例が多数。熟読するごとに「活きた物理学」が身につく書。
「ミュージアムをつくる」とは何か。2023年、福島県楢葉町と東京大学総合研究博物館が連携し、ミュージアムを設立した。本書はその構想からデザイン、設計、施工までのプロセスの詳細な記録である。「ミュージアムをつくる」とは何か、そのために必要なことを余すことなく解き明かす。
日々の授業や部活動、サークル活動などで様々な出自の学生と、またアルバイトやボランティア活動などでは学外の人々と、そしてSNSなどを通して顔の見えない人々とも関わり合いを持つ現代社会の若者たち。多様な関係性の中に置かれることで「生きづらさ」を抱えている若者も少なくない一方、社会ではこうした様々な他者との葛藤や対立ーコンフリクトーを調整し、協働する能力が広く求められている。大学での具体的な授業実践や体験的活動を通して「コミュニケーション実践力」を培う方途を提言した、時宜にかなった関係者必読の書!
企業の国際事業戦略には、国際買収、国際事業提携・国際ジョイントベンチャーおよび国際知的財産があるが、本書はその中で最も重要な国際買収を取り上げ、そのリスクと対応策としてリーガルプランニングを論じる。
2回分の模擬問題を収載!
企業はどのように発展してきたのか、どのような人物がどのようにかかわってきたのか。日本の経営史研究の先駆者のひとりの、研究と諸活動の足跡を通し、企業のあり方を示唆する聞き取り記録集。
地域住民の安心感をどう高めるか。世界の最先端を走っているようで実は不備が目立つ日本の医療体制。人々が安心して暮らしていくためにはどんな情報やサービスが必要かを、地域医療の視点から丁寧に解説。診療や医師の「質」の問題、統計・エビデンスの扱いの問題、医療情報の開示、国民の健康に対する理解度など、国際比較を交え斬新な切り口から検討する、新しい医療経済論。
他者との関係のなかで自分を理解する。人は自らの、そして他者の「発達障害」特性とどのように出会うのか。真に対等な共生意識を育むには、どのような自己理解・他者理解が求められるのか。事例、研究知見と支援をつなぐ試み。
アジアのトップランナーだった日本は30年もの間、経済が停滞し成長できないでいる。日本経済が再浮揚する姿をぜひみたいという熱望の下で、経済発展論や国際経済学、アジア経済論を専門とする研究者が経済成長論・発展論の分析枠組みや国際比較の視点から日本経済を停滞から再浮揚へと導くための処方箋、政策を提言する。
■【特集】平成全史 令和の日本再生へ 今こそ知りたい平成全史
小誌の創刊は、時代が昭和から平成となった直後の1989年4月20日である。
平成時代は、政治の劣化や経済の停滞など、多くの「宿題」を残した。
人々の記憶から忘れ去られないようにするには、正確な「記録」が必要だ。
2号連続で「平成全史」を特集する。
片山杜秀、江上 剛、土居丈朗、滝田洋一、小野雅世、羽鳥好之、富坂 聰、溝口 敦、出井康博、丸岡 守、島村菜津、笹井清範、與那覇 潤、安藤優子、中西輝政、編集部
Chronology 年表と写真で振り返る 平成前期の日本と世界
Introduction 特殊すぎた戦後昭和の好循環 普通の国として再出発の時
片山杜秀 慶應義塾大学法学部 教授
Part 1 経営者よ、今こそ自らを信じ新たな一歩を踏み出せ!
江上 剛 作家
Part 2 “リバウンド”し続ける日本財政 膨らむ借金に必要な処方箋
土居丈朗 慶應義塾大学経済学部 教授
Part 3 「失われた30年」に変化の兆し これだけかかったのはなぜ?
滝田洋一 名古屋外国語大学 特任教授
Interview 1 ピンチこそ最大のチャンス 京都・綿善旅館の“逆張り経営”
小野雅世 綿善旅館・おかみ
Column 1989年〜2008年 ウェッジが報じた平成(前編)
Part 4 芥川賞、直木賞受賞作に見る 平成文学のあゆみ
羽鳥好之 作家、金沢学院大学 特任教授
Part 5 【新連載】日本病にもがく中国
平成の日本こそ「目標」であり「鑑」 厄介な隣人・中国の実像
富坂 聰 ジャーナリスト
Part 6 衰退する夜の銀座 裏面にある女性たちの「性」の自己管理
溝口 敦 ノンフィクション作家、ジャーナリスト
Part 7 日系ブラジル人受け入れから34年 「宝」の存在を忘れるな
出井康博 ジャーナリスト
Part 8 「食の平成史」から考える 食べものの価値と商道徳のあり方
鼎談
丸岡 守 まるおか 会長 ×
島村菜津 ノンフィクション作家 ×
笹井清範 商い未来研究所 代表
Part 9 忘却の時代・平成 いま、私たちが取り戻すべき「歴史」
與那覇 潤 評論家
Interview 2 平成の「重さ」を取り払い なりたい自分になれる社会へ
安藤優子 キャスター、ジャーナリスト
聞き手・河合香織 ノンフィクション作家
Part 10 「歴史の吊り橋」を渡る世界 今こそ必要な日本の「自立」
中西輝政 京都大学名誉教授
■連載
・商いのレッスン:五月病に悩む新社会人に伝えたいこと(笹井清範)
・MANGAの道は世界に通ず:大事なことは「目の向け方」 漫画を読んで成長する方法(保手濱彰人)
・【最終回】インテリジェンス・マインド:インテリジェンス能力を高め 日本の国家改革を急げ(小谷 賢)
・時代をひらく新刊ガイド:『超人ナイチンゲール』 栗原 康(稲泉 連)
・【最終回】近現代史ブックレビュー:『わが青春無頼帖 増補版』 柴田錬三郎(筒井清忠)
・偉人の愛した一室:山口蓬春 「山口蓬春記念館」(神奈川県三浦郡)(羽鳥好之)
・誰かに話したくなる経営学:雇用の流動化が本当に高賃金をもたらすのか?(岩尾俊兵)
・フィクサー:第二章 箝口(真山 仁)
・モノ語り。:京都の風土が育ててくれる 長文屋「七味唐辛子」(水代 優)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから