江戸時代が終わり、日本が新しいスタートをきった頃、たった6歳で家族とはなれ、アメリカに旅立った少女がいました。のちに日本の女子高等教育の基礎をつくることになる、彼女の名は、津田梅子。閉ざされた日本をとび出して学ぶことのすばらしさを知り、日本の女子たちにそれを伝えた梅子の、夢と情熱の物語です。
刑法の難題に挑む。最高裁判事を務めるなど、法曹実務においても主導的役割を果たしてきた刑法学の泰斗の古典的名著を、新たに「復刊によせて」を収録し待望の復刊。古くて新しい問題である「危険」の概念を深く掘り下げ、危険犯の理論的問題について解決の糸口を導き出す。
マルチスピーシーズ物語の森へ。人間と動物を対立させる価値観を退け、ポストヒューマンやクィアの思想を取り込みながら、動物表象に潜むジェンダー力学を浮き彫りにする。動物や人間、精霊やウイルスをめぐる物語の森に分け入り、マルチスピーシーズとジェンダーという複合的な視野で作品の可能性を浮上させる。
コロナ禍での休校やICTをめぐる環境変化は、子どもたちの生活や学びにどのような影響を与えたのか。親子への継続的な追跡調査により分析する。
“ロボットは、きっと、ピカソになれない。”“「全米が泣いた」に騙されていませんか?”思わず読みたくなる50のコラム。
公共交通「ノッカル(MaaS)」が、消滅可能性都市を蘇らせたのは、なぜか?
個人のストーリーをアートとして捉え、次代に残す実験的な記録のシリーズ。最終回となる本作は、可動式の日本間=UTSUWAを生み出し、空間に個人がそれぞれの意味をそこに与えるという「意識の改革」を実践している建築家、内田利惠子氏がテーマ。スタイルは「舞台台本」。内田氏や、製作に関わる職人たちへのインタビューから導き出したキーワードをもとに、UTSUWAという空間なくしては成立しない舞台台本を創造する。
第三次AIブームを支える機械学習の入門書。東大で教鞭をとる第一人者が、教師付き学習から話題の深層学習(Deep Learning)まで、わかりやすく解説。
孔子、プラトン、アル=ファーラービーから、ガンディー、アーレント、ハイエクに及ぶスリリングな思想史。古代ギリシャの哲学者をはじめ、儒教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の神学者や指導者、そして「フェミニズムの母」やエコロジストを含む近現代哲学者まで、三〇人の賢者たちの人生と思想を通史的に解説。
政府(国・地方公共団体等)および非営利組織(公益法人・学校法人・社会福祉法人等)の会計を15講構成で解説したテキスト。各領域で異なる観点から会計基準が形成されてきた経緯を踏まえつつ、各対象法人の概要、会計基準、財務諸表の構成、財務諸表の読み方のポイント、今後の課題についてまとめた。公会計について学ぶ方、また各領域で実務に就かれる方にとって必読の書。
1世紀に及ぶ聖地・神宮球場を舞台とした人間ドラマ。6校の創成期からのメンバー表ほか膨大な記録も満載。
より道、よこ道、まわり道して、たどりついたのは「恐竜の町」。驚きの人生大転換ストーリー!
暴力に抗うために、それについて語り続けなければならない。精神分析論、翻訳論、パンデミック危機に伴う暴力を剔出し、社会的承認論、ケアと贈与、サッカーと市民社会をめぐる考察から共同体と暴力との関係を問い直すとともに、大テロル期ソ連、戦間期ベルリン、北アイルランド紛争時代の文学を通じて暴力の根源に迫る。現代社会の喫緊の課題を考える手引き書。