激動の前四世紀にギリシア統一を訴えた、弁論術の巨星の全容が今、蘇る。本邦初訳。
戦後わが国の東洋史学会において、中国史研究に関する新らしい問題提起がにわかに活発となった。それは一言にしていえば、中国史をつらぬく特徴とされていたいわゆる「停滞性」を批判し、そこに発展と進化の様相を発見しようとするものであった。そして、秦漢帝国の形成をめぐる論争もまた、中国史研究上の主要な問題点のひとつであった。本書は、この論争の発端となったかつての著者の小論に対する自己批判に基いて、この論争をより深化させるためのささやかな試論であって、秦漢帝国の形成とその構造に関する検討を、皇帝支配の成立に視点を置いて、当時の爵制の分析という視角から試みようとしたものである。
アメリカン・システムの発生からフォードの大量生産システムにいたる曲折にみちた展開を、銃器・ミシン・木工から農器具・自転車・自動車まで、相互に関連する技術を綿密に跡づけることによってヴィヴィッドに描き出した、最も信頼できる通史。
「法と経済学」の新たな地平。経済学の視点からの法制度へのアプローチ。
本書の第1部は、連続時間経済システムの最適制御を扱う。そして第2部以降は離散時間経済システムの最適制御の方法と応用を論じる。まず、第2部は、ベルマンのダイナミック・プログラミングの離散時間系の解法と、それの動的消費計画への適用を展開し、第3部では離散型最大原理を用いて最適な投資と貯蓄の動学解が求められる。そして第4部は離散型動学ゲームによる最適非協調解法と、その2国間・3国間非協調政策の形成への適用を詳説する。最後に第5部は、状態空間形に関する諸問題、動的産業連関モデルのシステム論者の諸解法、および的確に最新情報を最適政策へ繰り入れる方法、の経済システム制御理論の基礎的問題をまとめている。
多変量解析は、一般的に理解するのが難しいといわれている。本書は、初めて勉強する人にも容易に理解できるよう、きわめて活用頻度が高く実践的な手法のみに限定し、データマイニングから多変量解析までを、体系チャート図、マーケティングの例題をまじえてわかりやすく解説する。
ぼけの早期受診・早期発見から快適介護のノウハウまでを満載。付録で全国痴呆専門医のいる病院ガイド付き。
日本ではアメリカのプロフェッショナルスクールといえば、MBAを授与するビジネススクールの知名度が高く、日本企業から派遣された企業留学生による体験記も豊富である。しかし、ビジネススクール以外にもプロフェッショナルスクールと呼ばれる大学院は数え切れないほど存在している事実はあまりよく知られていない。アメリカのプロフェッショナルスクールとは、医学、歯学、法律、ビジネス、神学系、教育系、福祉系、看護系の専門職を育成する大学院レベルの教育機関のことであり、法律、医学、企業等の経営者、幹部、教師、学校経営者、行政の政策立案者、ケースワーカーなどの実務家を養成するプロフェッショナル教育(専門職業教育)が実施されている。本書では、プロフェッショナルスクールの具体像を提示し、プロフェッショナル教育に関するアメリカの歴史、制度そして現状の社会との関連を分析したうえで、日本に応用可能な側面を提示している。
社会と文化に鋭い批判を投げかけた異端の経済学者。その現代性を掘り起こす。
本書は、電気をはじめて学ぶ人のための回路理論の入門書であり、着実にしかもしっかりとした知識が吸収できることを目標としている。内容は、電気回路に関する諸理論を単に並列的に記述するのではなく、「電気回路の計算ができる」、「電気回路が扱える」ことを念頭におき、そのための内容を重点的に解説した。
本書は整数論への入門を目的としたものである。