尊王攘夷から征韓論へ、明治期のナショナリズムは、なぜ急速に帝国主義へ変貌していったのか?短命におわった古典的国民主義に、戦後の“自由”を重ねあわせた、占領下での特異な年度講義。
あなたは信じられますか?これが“最高学府”の実態です!知的向上心を失った学生たちと年功序列に安住する教授たち…。崩壊に瀕した大学の実態を現職教官が生々しくレポート。はたして日本の大学に再生の道はあるのか。
日本を代表する国際的デザインディレクター川崎和男は、唯一の医学博士のデザイナーであり、デザイン学者、デザイン教育者である。川崎和男は、「日本酒から人工臓器までがデザイン対象だ」とその造形と美学、哲学を社会、企業に提示しつづけている。彼は、デザインが日本を変える、世界を救う、と主張する。そのために、「デザイナーは、喧嘩師でなければならない」と自らの喧嘩史を語る。デザイナーの喧嘩道には華がいる、喧嘩相手は誰なのか。
本書は歴史文法でないのにフランス語の歴史的発展にふれ、比較文法でないのに周辺諸語との対比を扱っている。時流に逆らって、敢えて精密な文法をとり上げた。
本書では、自由か平等かという二者択一を超えたところで展開しつつある教育の公共性をめぐる新しい論争の地平に光をあてている。ボウルズ=ギンタスの教育改革論を、彼ら自身の著作に内在しつつ検討するとともに、その背後にある思想史的な文脈を掘りさげた。そのなかで、ラディカル・デモクラシーやハンナ・アレントなど、今日、政治思想や社会思想の領域で広く議論されている諸思想との接点に光があてられている。
無限な可能性を秘めた短歌の小径。湯水に耐える合成樹脂使用。
本書は、「週刊中国語世界」が主催した「第1回全国中国語作文コンクール」の優秀作品に添削、講評、模範文などを付してまとめたものである。最優秀賞は、北京留学中に訪れた市場の活気あふれる様子、中国人との触れ合いを生き生きと描いた荒川美幸さんの「北京農貿市場見聞」。優秀賞には羽岡美幸さんの「“挺有意思”的中国人」、田中美春さんの「在延辺大学当老師的日子里」が、それぞれ選ばれている。
本書は、十九世紀ロシア正教会の司祭が自ら筆をとり、当時の農村における聖職者の貧窮、家庭生活の不幸、精神的堕落、神学校や教会内部での賄賂のやりとり、聖職売買、聖職者や農民らの飲酒の習慣、高位聖職者たちの飽くなき権力欲と物欲、神学校の実態などを生々しく描きだしたきわめて珍しい記録である。
「英語で日常会話を話せるようになりたい」-そういいながら、多くの日本人は「読む」ための学習法を繰り返し、何年たっても英語を「話せる」ようにはならない。そこで本書では、まず受け身の学習から脱却するため、日常会話に必要な言葉を「日本語→英語」の順で掲載し、「話す」ための発信型の学習法を展開する。そのほかにも実践的・効率的に英語を覚えるための工夫を盛りこんだ。出直し組も受験生も、今度こそ身につく英語を学習できる画期的な単語・熟語・表現集。
小児癌と闘った少年詩人の不屈の魂といのちの詩。
本書は、機械系学部学生、大学院学生の教科書、または油圧技術者の参考書として、油圧機器および油圧制御システムについて解説したものである。油圧システムの基礎、原理、解析手法は広い工学分野の理論に基づいているが、主として流体力学、制御工学の学問分野と関連が深い。油圧システムの理解に必要な流体力学、制御工学の基礎事項について正確な理解を促し、これらをいかにして実際の油圧システムに適用するかに重点をおき、理論と実際の橋渡しを心がけて基礎から応用まで記述したのが本書の特徴である。
新制大学発足から50年、大学の改革が問題とされないときはなかった。問題の多くは、新制大学を生み出した戦後占領下の責任主体なき改革に起因する。謎多き戦後改革の過程を解明し、激動期にある現在までの改革を跡づける、迫力ある大学改革の通史。
男性支配の歴史と文化に突きつけた壮大なる「否(NICHT)」。ファシズムの精神分析。