カントの民主制理論と近代国民主権原理。啓蒙のプロジェクトは未完であり、現代の組織絶対主義・司法国家的趨勢・専門家支配は民主主義を窮地に追いつめている。18世紀の最も首尾一貫せる民主制理論を展開したカントの、抵抗・革命・国民主権・制度化の概念を精細に分析・検証し、現代民主主義理論の陥穽を衝く。
激変した日本政治をどのように捉えたのか。高度成長期の20年の日本政治について多様な分析が試みられた。松下圭一、田口富久治、升味準之輔、高坂正堯、三宅一郎…の主要業績を取り上げ、高度成長が日本の政治と政治学にもたらしたものは何かを問い直す。
本書は、カリフォルニア大学バークレイ校歴史学科教授かつ同校高等教育研究センター前所長のシェルダン・ロスブラット教授が、アメリカのリベラル・エデュケーションに関して著した六本の論考を翻訳し、一冊の本にまとめたものである。いずれも、大学、カレッジ、ポリテクの比較史への長年の学問的関心によってたつもので、どのようにして、これらの機関が他の機関と価値体系の点で相互浸透するのかについて関心が注がれている。
シェイクスピアの再来、はたまた今世紀最大の天才と称される劇作家の最晩年の作品。シングは、不治の病に冒されながら不屈の闘志と恋人モリー・オールグッドの激励により、最後の力を振り絞ってこの作品を書き上げた。感動とともに、37歳で世を去った作者の無念さ、生への執着が読み取れる。
本書には、太めの子どもたちとその両親が心の負担を感じることなく、健康をとり戻し、楽しく生活するための知恵とノウハウを盛り込みました。
本書は、いまの日本の行き詰まりを心配して、次代を担う諸君に著者なりの「問題提起」をした本です。まず、現在とのつながりを考えながら、古代史と近代史の要点を復習したのち、日本の現状とその原因について、なるべく具体例をあげながら探りました。
統計って、こんなにおもしろいものだったのか!統計の本当の意味を、具体的・実践的な問題状況に即して、わかりやすく解き明かす。
本書は『なんで勉強しなくちゃいけないの?という不満のあるひと』のわだかまりを取り除くことからはじまっている。次に、高校数学の全ての分野が「こんなところで必要になるし、役に立っている」ということを説明することで、『身の回りのどんなところに役に立ってるの?という疑問をもっているひと』の先入観を取り除いてさしあげよう。また『おもしろい数学なんてないんじゃないの?と決めつけてしまっているひと』のために、「数学をおもしろくするためにはどうしたらよいか」という主成分が含まれている。さらに、『自信をなくしているひと』『成績をよくしたいひと』のために「コツ」や「勉強のしかたの伝授」といった即効性の成分を用意している。そして最後に秘蔵の成分として『授業がつまらないひと』に「授業をおもしろくするため」のヒントが入っている。
発掘調査は1度しかない実験の場である。遺跡の個性を重視し、特性を明らかにする調査・研究とは。発掘から報告書、論文の執筆まで、その方法・考え方を明快に論じる。
本書では、こころの病や悩みを持つ人の理解を深め、臨床心理士がこころのどのような側面に焦点を当てて関わっているかを説明するために、臨床事例をあげて紹介している。
自分の人生がほしい…。何の不満もないはずの「長井さんの奥さん」は、ある日そう思った。やがて、売れっ子コピーライターとなり、広告会社を作り、ついに、女のためのプロ養成学校「アイムパーソナルカレッジ」まで作ってしまった。そして10年。カレッジからは、主婦作家、ライター、女性実業家たちが次々と誕生していった。これは、そんな女たちの自己実現奮戦記である。
本書では、まず前半の第5週までは、PCのハードウェアを中心に解説し、PCの仕様書を理解すると共に、PCにセンサーやアクチュエータなどの入出力機器を正しく接続できるようにします。後半からは、PCシーケンス制御のメインテーマであるプログラム(ソフトウェア)について、基礎から実務に近いプログラムの作成までを解説しました。
本書は、生活保障システムのなかの企業保障を中心に取り上げながら、社会保障や個人保障との関連について、さまざまな角度からアプローチしたものである。第1部と第2部から成り立っており、第1部では、わが国における企業保障を、第2部では、諸外国における企業保障について扱っている。