学術情報の生産・流通・蓄積を、書斎から図書館・博物館のレヴェルにいたるまで具体的に提案する、今日のテクノロジーの中で考察された創造のための情報管理論。
商人の徒弟修業から一転して学問の道へ。両親やゲーテと確執の末訣別し、大学社会からも離脱、傷だらけになりながら思索する日々。ナポレオン戦争や48年革命の時代のドイツ諸都市を舞台に、その生涯及び〈号泣と戦慄と叫喚〉を秘めた独創的哲学の形成過程を描く傑作伝記。
12世紀フランスの宮廷付礼拝堂司祭による中世の恋のハウツー。西欧文学における恋愛=姦通の認識と情熱の理解に必須の原資料。
生涯学習のイメージは明るい。しかし、その光のために見えない陰もある。現在の学校教育の功罪を見きわめ、あらためて成人高等教育のあり方を考えていく。教育の伝統を、法然・親鸞の手紙による鎌倉仏教の布教と普及、江戸期の本居宣長の郵便による教授法にまで遡りながら、遠隔方式の教育法のあるべと姿を提唱する。そして現在の通信教育のさらなる発展・育成と、新時代の生涯教育システムの構築のために大胆な提言を試みる。
本書は、ルネンサンスにおける「自然ー認識」問題を核に、宗教や芸術、占星術や魔術といった広汎な精神的・文化的問題連関を統一的に把握し、ルネサンス思想の多様な展開を、壮大なスケールと精緻な観察をもって解明した。本書は、今世紀の古典として、揺るぎない価値を主張しうるであろう。
アフリカのボディ族の色彩認識の調査から解き明かされる、彼らの牛との交わりを中心とした生活と知識の想像を越えた結びつきは、文化と認識についての常識の転換を迫る。