動物学の立場からその特異な生態を描き出すとともに、和漢洋の文献資料と豊富な図版を駆使して故事・習俗・神事・民話・文芸・美術工芸等における蛙の多彩な活躍ぶりを活写し、蛙と人間との古くて親しいかかわりの歴史をあとづける。
記紀・風土記の神話的世界に日本人の宇宙観を読みとり、古代王権をめぐるシャーマニズムと祭儀・芸能の世界に日本の祭りと神の原像を探りつつ、日本人の原思想としての神道の本質に迫る。古代史、民俗学、考古学の知見を綜合して古代日本の文化構造を浮彫にする。
木材だけが林産物ではありません。ササやキノコ、山菜、木の実などみんな森がつくってくれた、自然からの素敵なおくりものです。