大正14年、第一書房から刊行されたこの秀逸な訳詩集は、日本の現代詩に多大な影響を与えた。のみならず、多くの読者に愛読され続けた。訳者自身による度々の改訳のあと、著者満60歳、全面にわたり改訳された昭和27年白水社版、上田敏『海潮音』と並ぶ、雅趣豊かな名翻訳詩『月下の一群』。
本書は、編者が今まで秘蔵していた未公開の新語録を軸に、混迷の時代に血肉となり指針となる書に再構築。旧語録の解説改訂も実施して現代に応えた、前著を凌ぐ名著。
ガリシア語(スペインにおけるロマンス語)の基礎的な語彙2600語を収録した辞典。見出し語にカスティーリャ語(スペインの公用語)を併記し日本語訳を付す。巻末にスペイン語索引と日本語索引がある。
本書は、発達と学習、学習指導を中心にまとめたので、発達に関しては、認知発達と言語発達の研究に限定した。教職の授業の教科書として使われることを目指してはいるが、心理学を専攻する学生や大学院生にも役立つ内容になっている。
声楽の勉強は、イタリア・バロック時代の歌から練習を始めるのが通例になっています。その際、パリゾッティが編曲・編集した“Arie Antiche Italiane”(1914年刊)が広く使用されています。収録した作品32曲は、主としてパリゾッティ版の中から、歌唱性に富んだものを選び、作曲者の年代順に配列してあります。一曲ごとに原詩・単語訳・詩の訳をつけ、作曲者や術語などの解説のページを設けました。
「職業に貴賎はないと思うけど、生き方に貴賎がありますねェ」-モノをつくる職人さんたちだからこそ言える知恵に満ちた言葉の数々。そして、対談・インタビュー、講演録などで構成する紙上バラエティ。『大往生』『二度目の大往生』に続く、ご存じ永六輔ワールド第三弾。著者いわく、「僕はこれを一番書きたかった」。
本書は、水力学を中心に流体に関する基礎的知識を計算問題を通して学ぼうとする人々を対象に、“やさしく”“わかり易く”ということに重点をおいたものである。古くから“水力学”は簡単な理論と実験的・経験的方法によって流体の性質・作用を調べてきた。一方、流体の性質・作用を純理論的に取り扱った“流体力学”の出現によって、水力学に出てくるいろいろな係数のもつ意味も逐次解明され数量的にも把握されるにおよび、最近では水力学と流体力学の両者を総称して“流体の力学”と呼ぶようになってきた。また、初級程度の流体の力学では、水力学が中心であるが、現代における水力学は液体や気体に関する工学上の諸問題を実用的に取り扱う学問であり、水に限定されないので、あえて本書を“流体の力学計算法”と名づけた次第である。なお、流体機械の中でも基礎的な、ポンプの計算と水車の計算についても触れることにした。
宗教改革と対抗宗教改革ー教会は未曾有の危機と革新の局面を迎える。この時代にはまたキリスト教と日本が出会った。オスマン帝国下での正教会の動向と併せて、17世紀初頭までの激動の歴史が描かれる。
本書は大きな問題を簡単な一事例として示し、子どものそれぞれの発達段階で変わる特性に共通考察を加え、子どもの教育にたずさわる大人に明瞭なガイドラインを提示し、自己規律のプロセスにおいてはその発達段階に起こる固有なニーズに、どのようによりよく対応できるかを明らかにしてくれる。