物理学は、宇宙を動かすものが何であるかを研究する学問だ。まわりのものが、なぜそういう“ふるまい”をするのか、知りたがった人たちが始めた。あの有名な式E=mc2を発表した天才科学者、アルバート・アインシュタインの新しい考えは、物理学ばかりかすべての科学を変えた。わたしたちは、ここ200〜300年の間に、人間の目ではつかめない、もっと大きな、そして、もっと小さな世界が広がっていることを知った。身近にいる「摩擦」や、遠い宇宙からくる「ニュートリノ」など、“見えないキャラクター”をのぞいてみよう。
中世後期のニュルンベルク。「お上」として自己を意識しはじめた都市参事会は、公的刑法と治安維持機構を武器として、新しい秩序を創出しようとした。他方で、都市住民は自力救済的暴力とその調停からなる伝統的秩序を形成していた。本書は、この2つの秩序の対立と協働に焦点を当て、都市平和の維持と回復の仕組みを解き明かす。
心理学は、外界の仕組みを問題にして、見えているからには、そこには何かがあるのだろうと仮定し、その物の見え方について具体的に探求していく。
“わたし”はどこから来てどこへ行くのか。永遠の問いにユング、ウィルバー、シュタイナーはどう答えるのか。発達研究と輪廻思想をつなぐ知のいとなみ。-増補新版として新たに刊行。
プロ通訳者が実践するトレーニングを、高校生・一般読者向けにやさしくアレンジしたのが、この3ステップ方式です。講師の指示に従い、声を出して取り組むだけで、あっという間に、英単語を覚えられ、英語長文が読めるようになり、リスニング力もびっくりするほど強化されます。1日1レッスンずつ取り組めば、わずか39日間でみなさんの「英単語」をはじめ、「リーディング」、「リスニング」の悩みが解消されます。
歴史学とはなにか。東京大学文学部での講義をもとに、歴史研究の本質にせまる著者渾身の書き下ろし。歴史学に向き合うすべての人へおくる決定版。
太陽活動と地球圏を統一的に捉え情報通信・宇宙開発から環境問題まで幅広い課題に答える。
ヤマハミュージックメディアのロングセラー、『きれいにうたいましょうソルフェージュ』のCD版。模範唱とカラピアノを収録しているので、自宅でも練習ができるのが嬉しい。学生、受験生必携のアルバムだ。
いま、大学で初年次教育の在り方が大きな問題となっている。高校までの受動的な暗記型教育から、大学で求められる能動的な学習への転換の難しさが、学習意欲・目的意識のない学生を生み出しているからである。本書は、河合塾が総力を挙げ実施した「全国大学初年次教育調査」の結果分析に基づき、進んだ大学の取り組みを詳細に紹介。各方面の研究者による、今後の課題を提示する示唆に富んだ問題提起も収録。
本書では、美学・詩学の視点からヴェイユの思想を体系的に論じ、その真髄を明らかにする。自らの「工場生活の経験」(1934-35年)を遠景にもちつつ発語された「労働者に必要なのは、パンでもバターでもなく、美であり、詩である」というヴェイユの言葉は、社会科学と美学・詩学との連続性を問うものであり、本書は、「見える世界」が極度に重んじられる現代にあって、「見えない世界」が根をもってはじめて「見える世界」が豊かに花開くことを提示する。