技術者倫理について、科学技術・法・倫理の三つの視点からとらえ、基本的な考え方を明らかにした教科書。技術者の実務のあり方を、事例を取り上げながら、社会的条件の西洋と日本の違いや、組織と個人の関係における日本の実情をふまえて解説。今回の改訂では、東京電力福島第一原子力発電所の事故(福島原子力事故)への真摯な反省から、安全文化と倫理の関係を解明し、技術者倫理は、単なる教養ではなく、技術者を動かし社会を動かすことを示した。科学技術にかかわるあらゆる方の参考になるだろう。
パンデミックで窮状が白日の下に晒された日本の大学。不可避の人口減、襲いかかるオンライン化の奔流、疲弊する教員、逼迫する資金、低下する国際評価ー。危機の根本原因はどこにあるのか。大学の本質を追究してきた著者が、「時間」をキー概念に提案する再生のための戦略。ロングセラー『大学とは何か』の待望の姉妹編。
大隈重信が求めた希望。早稲田大学が追った理想。久遠の光はいまー。