子供の頃からの大の相撲ファンである著者が、古今東西の相撲びとたちを、時には自身の思い出を交えながら軽妙なタッチで綴っていく。相撲の始祖である、野見宿禰と当麻蹶速に始まって、谷風や大童山、荒岩や幡瀬川、玉ノ海といった力士の面々。聖武天皇、織田信長、乃木大将、夏目漱石といった相撲好き。そして、「鳥獣戯画」や河童までをも俎上に上げ、相撲を愛してやまない人々の熱気と心意気を伝えてくれる。相撲の魅力を再認識でき、歴史好きにも応えられない一冊。
横綱はなぜ特別視されるのか?八百長疑惑はなぜなくならない?力士という職業の特異性から、大相撲というビジネスのしくみまで、経済学の視点で眺めてみると、角界の意外な(?)合理性が見えてくる。昨今の角界の不祥事を分析し、解決策を提示した「文庫版補章」も収録。
国際化時代を迎えた大相撲。平成の決まり手、八十二手と五非技を絵と文で分かりやすく解説。
今から97年前、力士たちは協会に対して賃上げを要求したが、これが受け入れられないと見るや、明治44年1月場所初日の取組を拒否。これが、大相撲史上初のストライキとなる新橋倶楽部事件であった。ほか、破天荒な男たちが巻き起こすスキャンダルの数々。ここ100年、土俵の内外で起こった怪事件36。
2007年9月、取材証没収という騒動に巻き込まれた杉山邦博氏は、栃若、柏鵬から輪湖、若貴を経て朝青龍問題、時津風事件に至るまで、半世紀以上にわたって土俵を見つめ続けてきた。その半世紀に及ぶ追想に加え、現在の相撲界に対する鋭い舌鋒を、好角家で知られる小林照幸氏と共に展開する画期的な現代大相撲概論、堂々刊行。
作家活動四十二年、遺した原画枚数十三万枚余…。世界が認めた天才・石ノ森章太郎が描いた“相撲萬画”をすべてこの一冊に。
テレビで見る大相撲が、一番の楽しみだった昭和のあの頃。ブラウン管を彩った力士たちは、映画、テレビコマーシャル、レコードなどでも活躍する、子供たちのヒーローだった…。本書では、テレビが普及した昭和30年代前半の栃若時代から、昭和最後の大一番となった千代の富士VS大乃国の取組、朝青龍をはじめとする外国人力士が活躍する現在までを、当時の世相や知られざるエピソードを織り込み紹介。名力士、名勝負を振り返り、大相撲の本来の魅力を伝える。
ひょんなことから相撲部屋に入門したアメリカの青年マークは、将来有望な力士としてデビュー。しかし、彼を待っていたのは角界に吹き荒れる殺戮の嵐だった!立合いの瞬間、爆死する力士、頭のない前頭、密室状態の土俵で殺された行司…本格ミステリと相撲、その伝統と格式が奇跡的に融合した伝説の奇書。
明治42年6月場所から平成20年11月場所までの土俵を飾った過去から現在100年の歴代幕内力士785人を写真付きで完全収録。
「伝統と格式の国技」という美名を隠れ蓑に、外界からの光を遮り続ける相撲界。そこに世界一般の常識は通用しない。横綱・朝青龍問題や時津風部屋力士死亡事件。有名力士と、一癖も二癖もあるタニマチや後援会の面々とのディープすぎる関係。蔓延する薬物汚染、名門一家の修羅と醜聞、土俵外の蛮行やスキャンダル、くすぶる八百長疑惑…。品格を失った角界のあらゆるタブーと、その深層に鋭く切り込む。
横綱の品格とはどのようなものか。抜群の品格を備えた明治時代の横綱・常陸山によって大相撲は全盛期を迎え、そして国技館が建てられた。