臓器移植や遺伝子操作の実現は、人類に新たな可能性をつくり出したのと同時に、いったい人間の生命とは何なのか、どこからどこまでが自己なのか、本当の自己とはどこにあるのか等々の新しい問題をも生み出した。いうまでもなく、近代科学や科学技術は、その誕生の時からキリスト教の存在が深くかかわっている。本書では、理性と信仰の問題、科学的認識と宗教的認識の問題、科学とキリスト教の間の対立と矛盾の問題などを追究・解説しながら、現代科学の在り方を模索する。
進学校として知られる星藤学園。月舘あきらは、天文同好会に所属する一年生だ。毎年教会が主催している冬至祭で、夜空の観測を行うことになっていた。その教会の神父様が倒れたと聞かされ、気になって出向いたあきらはシスター姿の少女と出会う。代理神父の娘だという少女・瑠歌は、転校生としてあきらのクラスにも現れた。瑠歌を見るたびに、頭痛や胸の苦しみに襲われるあきら。どこかで会ったことがあるはずなのに、瑠歌には否定されてしまい…。
月舘あきらは、ずっとあこがれていた琴音に告白したが、見事にふられてしまった。学園でも人気の生徒会長である琴音は少し変わったところもあるが、明るくて魅力的な少女だ。自ら天文同好会を作るほど星が好きで、将来は街の天文台に勤めることを望んでいた。琴音にふられてからも、仲のよい従姉弟としての関係にあきらは満足していた。しかし、琴音のことが好きだという親友から仲立ちを頼まれたことで、再び自分の気持ちに迷い始めてしまい…。
ブラックホールとは、重力がきわめて強く光すら脱出できない天体だ。原理は18世紀には考え出されたが、長く存在証明は困難だった。本書は前半で、存在が確認されるまでの歴史をたどりながら基礎をわかりやすく解説。後半では、最先端の物理学からブラックホールの内側に迫る。「別の宇宙」と、そこへの抜け道である「ワームホール」、さらには熱力学との関係など、さまざまな謎を解き明かす。面白く不思議な、最新の宇宙論。
現代俳句の動向を展望する俳句総合誌俳句で人生が10倍楽しくなる!
■特別作品50句 黒田杏子 ■特別作品21句 大牧 広・茨木和生
【大特集】季語の本意〜秋編
◆総論 秋の季語とは……岸本尚毅
◆鑑賞 代表的な秋の季語の本意
天文(恩田侑布子)/時候・地理(山西雅子)/生活・行事(櫂未知子)/動物(井上弘美)/植物(片山由美子)
◆実作 秋の○○攻略法
天文・生活編(村上鞆彦)/動物・植物編(高浦銘子)
◆歌人が評す秋の季語の名人
時候(大辻隆弘)/天文(大下一真)/動物・植物(花山多佳子)
【特別対談】
◆小澤 實『俳句の海に潜る』×小川軽舟『俳句と暮らす』
「俳句と暮らす、俳句に潜る」
【特別寄稿&講演録】
◆師を語るーー石田波郷と石塚友二 大石悦子
◆塀の中の詩人たちーー岐阜刑務所俳句クラブ 清水青風
◆もうひとつの芭蕉像
ーー『新解釈『おくのほそ道』-隠されていた芭蕉のこころ』刊行記念 矢島渚男
【新メンバーでスタート!】
◆合評鼎談(第3期)……片山由美子・橋本 直・松本てふこ
【好評連載】弘美の名句発掘……井上弘美
男のドラマ 女のドラマ……小津夜景
俳句旅枕(釜石)……渡辺誠一郎
埋字で学ぶ五・七・五……岸本尚毅
名言のウラ側(久保田万太郎)……岩井英雅
宇宙歳時記……布施哲治
現代俳句時評……外山一機
今月の気になる季語……内田春菊
古代エジプトでの暦の誕生から、2016年重力波初検出まで。天文学4000年の歴史がこれ一冊でわかる。
遠くギリシャ人が先鞭をつけた自然研究の伝統は、十数世紀にわたる中断・停滞の後、ルネサンス期によみがえる。しかしその担い手となった天才たちは科学を職業とすることができたわけではなかった。パトロンを求めて自薦状をしたためたダ・ビンチやガリレオ、聖職者だったコペルニクス、放浪の旅を続けたパラケルススら、現代につながる科学の土台を築き、科学が自立する道を拓いた先達の生活と仕事を描く。
ストーンヘンジは夏至の日の出を示し、ピラミッドは正確に真北を向いて建造されている。古代人は星空から精密な方角や暦を導き出している。どの星を頼りに計測したのか、当時の星空から読み解く!
本書は、伝統的な西洋占星術になぞらえて、読者の「未来神話創造」に役立つヒントをさまざまに盛り込みました。
毎月の天文現象を国内外の最新データと共に紹介創刊50周年企画Part.2 天体写真の50年を語る 前編
<本文>
本誌創刊(1965年)のころの白黒汎用フィルム時代から現在のデジタル時代までの「天体写真の変遷」を
天体写真のベテラン諸氏と語る座談会の模様を2回にわけて掲載いたします。
今号は前編として「創刊から1970年代」までを紹介いたします。
【コンテンツ】
インドネシア〜南太平洋皆既日食情報:編集部
藤井 旭が見に行く ローウェルは、磐梯山の大噴火をどこで写したのか:藤井 旭
星空の“超”広角描写:西條善弘
特別付録:タイムラプスポスター
毎月の天文現象を国内外の最新データと共に紹介絶対見逃せない!! 2016年に起こる天文現象:藤井 旭
2016年に楽しめる天文現象のうち、とくに見逃せないものをピックアップして紹介いたします。
【コンテンツ】
2016年3月9日、皆既日食インドネシア観測地レポート:渡辺和郎+編集部
タイムラプスムービー最前線!キヤノン編:竹本宗一郎
毎月の天文現象を国内外の最新データと共に紹介地球への最接近を終えた火星、そばには衝を迎えた土星も見ることができ、いよいよ惑星観測の好期を迎えます。
今月の特集は、惑星観望とあわせて撮影も楽しみたい、という人のために、デジタル一眼カメラを使って手軽に惑星を撮影する方法を紹介します。本格的な撮影をしてみたい人には連載中の「これからはじめる! 惑星撮影ガイド」がおすすめです。
第2特集は2017年8月にアメリカを横断する皆既日食の観測情報。詳しい現地レポートを紹介します。
ほか、特大号付録として「南米の巨大な天文台群」ポスターを収録。付録連動記事としてアルマ望遠鏡の記事も掲載しました。
【特集1】
まだまだ見ごろの惑星を観測しよう
デジタル一眼カメラで惑星撮影にチャレンジ/遠藤宏次
これからはじめよう!
本格派のための惑星撮影ガイド No.3/熊森照明
【特集2】
アメリカを横断 2017年8月21日の皆既日食情報/編集部
付録連動ー南米の天文台最前線(1)アルマ望遠鏡/阪本成一、竹本宗一郎、廣瀬あかり
【TOPICS】
ペンタックス初のフルサイズ機登場 PENTAX K-1
らせん星雲に接近! パンスターズ彗星C/2013 X1/津村光則ほか
【THE SKY】
8月の星空/藤井 旭
8月の天体観測/藤井 旭
【NEWS&EVENT】
ASTRO NEWS/石崎昌春,塚田 健,内藤誠一郎
TG情報局(新製品情報ほか)
ASTRO SPOTS+全国天文イベント情報
【天体写真】
読者の天体写真 観測ガイド
入選者の声(最優秀賞受賞者手記)
【連載】
天文学コンサイス/半田利弘
麻布ハレー/松久 淳+田中 渉
タイムラプスムービー最前線! /竹本宗一郎
柳家小ゑんのエントロピーガイア! /柳家小ゑん
宇宙に耳をすます/阪本成一
宇宙天気/篠原 学
今日からロケッティア! /足立昌孝
T.G.FactoryIII/西條善弘
14ばんめの月/大朝由美子
古代ギリシア星物語/近藤二郎
宇宙からの視点/池内 了
星のある場所/森 雅之
読者Space!
ほか
毎月の天文現象を国内外の最新データと共に紹介特大号の1月号では、2017年に見られる天文現象の見どころをダイジェストで紹介します。注目される8月21日のアメリカ皆既日食のほか、環が大きく開いた様子が見られる土星、今年は5回起こるアルデバランの食や部分月食など、注目の現象を紹介します。
ほか、2017年8月21日のアメリカ皆既日食最新情報や募集開始した観測ツアーの紹介、「タイムラプスムービー最前線」ではニコンD810Aをはじめとする同社デジタルカメラによるタイムラプスムービーの撮影方法を紹介しました。
また、天体写真ビギナーにおすすめのフリーアプリケーションNik Collectionも12月号に続いて掲載。今回で最終回となる「麻布ハレー」、「南米の天文台最前線」もお見逃しなく。
特別付録は好評の「ASTRO CALENDAR 2017」。季節の星空写真とともに、毎月の月齢や天文現象をわかりやすく紹介しています。観測のおともにぜひお使いください。
【特集】
今年も見逃せない現象がいっぱい
2017年注目の天文現象/藤井 旭
2017.8.21アメリカ皆既日食情報
タイムラプスムービー最前線
ニコンデジタルカメラによるタイムラプス撮影 竹本宗一郎
【TOPICS】
簡単操作でワンランク上の仕上がり!
Nik Collectionの使い方3/西條善弘
ニコン105mm F1.4 ED/西條善弘
天文年鑑ガイド 流星群のしくみを知ろう 黒田有彩、相馬 充
見て楽しい 撮っておもしろい星雲・星団案内 魔女の横顔星雲/津村光則
南米の天文台最前線(6)ラス・カンパナス天文台/竹本宗一郎
【THE SKY】
1月の星空/藤井 旭
1月の天体観測/藤井 旭
【NEWS&EVENT】
ASTRO NEWS/石崎昌春,塚田 健,内藤誠一郎
TG情報局(新製品情報ほか)
ASTRO SPOTS+全国天文イベント情報
【天体写真】
読者の天体写真 観測ガイド
入選者の声(最優秀賞受賞者手記)
ほか