図には言葉では説明しきれない、決定的な情報が盛り込まれている。本書は一見に値するような図像を一〇〇点あまり揃え、科学史発展のストーリーの中でそれらを位置づけ、図の背景にある科学の内容や人間模様を解き明していく。天文・気象・地質・動物と植物・人体・生命科学・分子、原子、素粒子の七つの自然科学の分野で、それぞれの転機をなした図像とはどのようなものか。科学史の重要な局面を生んだ図像から、歴史のダイナミズムをつかむ科学史入門の決定版。
毎月の天文現象を国内外の最新データと共に紹介11月14日に見られるスーパームーンを特集。天文学的に明確な定義はありませんが、1年でもっとも大きく見える満月として、多くの人が注目する「スーパームーン」。今年は68年ぶりの近さまで地球に接近します。そんなスーパームーンが起こるしくみについて、宇宙女子・黒田有彩さんが国立天文台の相馬充先生に教わりながら、わかりやすく紹介します。
第2特集は藤井 旭さんによる「南半球の星空散歩」。この夏に見られた天文現象と、オーストラリアのチロ天文台での“星空散歩”の様子を紹介します。
また、2017年8月21日のアメリカ皆既日食最新情報、天体写真レタッチビギナーにおすすめのフリーアプリケーションNik Collectionも11月号に続いて紹介します。
「見て楽しい 撮って楽しい星雲星団案内」、「南米の天文台最前線ーセロ・トロロ汎米天文台」も連載中です。
【特集】
黒田有彩の天文年鑑ガイド
スーパームーンはなぜ起こる?/相馬 充、黒田有彩
2017.8.21アメリカ皆既日食情報
藤井旭が見に行く
ぶらり深夜の星空散歩 藤井 旭
【TOPICS】
簡単操作でワンランク上の仕上がり!
Nik Collectionの使い方2/西條善弘
11月16日アルデバランの食/広瀬敏夫
見て楽しい 撮っておもしろい星雲・星団案内 ペルセウス座の二重星団/津村光則
南米の天文台最前線(5)セロ・トロロ汎米天文台/竹本宗一郎
【THE SKY】
12月の星空/藤井 旭
12月の天体観測/藤井 旭
【NEWS&EVENT】
ASTRO NEWS/石崎昌春,塚田 健,内藤誠一郎
TG情報局(新製品情報ほか)
ASTRO SPOTS+全国天文イベント情報
【天体写真】
読者の天体写真 観測ガイド
入選者の声(最優秀賞受賞者手記)
【連載】
天文学コンサイス/半田利弘
麻布ハレー/松久 淳+田中 渉
柳家小ゑんのエントロピーガイア! /柳家小ゑん
オーロラ出現予報/篠原 学
宇宙に耳をすます/阪本成一
宇宙天気/篠原 学
星空タイムラプスムービー最前線! /竹本宗一郎
今日からロケッティア! /足立昌孝
T.G.FactoryIII/西條善弘
14ばんめの月/大朝由美子
古代ギリシア星物語/近藤二郎
宇宙からの視点/池内 了
星のある場所/森 雅之
読者Space!
ほか
初級から中級までの天文ファンのための雑誌星空や宇宙、天体写真、望遠鏡に興味のある人のための月刊情報誌
2016年も残すところあと少し。今年の一番は火星接近? それとも重力波? さまざまな話題で1年を振り返る特集号です。チリからは最新の大型赤外線望遠鏡プロジェクト、パリからはルーブル美術館の歩き方を紹介します。毎年恒例の「星空カレンダー2017」も付録しています。
■表紙画像
ハッブル宇宙望遠鏡による、タランチュラ星雲に輝く星団「R136」です。今年3月、NASAがこの星団に太陽の100倍以上もの質量を持つモンスター級の大質量星が9つ見つかったと発表しました。
■綴じ込み特別付録 星空カレンダー2017
月面を横切るISSをとらえた作品を表紙に、南半球のオーロラ、星空とホタル、水平線のカノープスなど、「星ナビギャラリー」から厳選した9点をピックアップ。
■1年間の天文・宇宙トピックを振り返る「プレイバック2016」(解説/谷川正夫・石田 智・大野一郎・編集部)
2016年、天文・宇宙ではどんな出来事があったでしょうか。「現象」「天文学・宇宙探査」「天文普及」「カメラ・望遠鏡」の4つの視点から1年を振り返ります。思い出を再生してしっかり記憶に刻んでおきましょう。
■標高世界一のTAO望遠鏡が動き出す 2「TAOってどんな望遠鏡?」(解説/峰崎岳夫)
東京大学アタカマ天文台(TAO)望遠鏡は、さまざまな部門から成り立っています。今回は望遠鏡部門の担当が望遠鏡の概要と特徴、いろいろな工夫について、主に技術的観点からわかりやすく解説します。
■星の都の物語「パリに天文学の足跡を訪ねて 第6回…ルーブル美術館 後編」(案内/廣瀬 匠)
ルーブル美術館にはヨーロッパ以外の世界の美術品も収蔵されています。エジプト、アラビア、インドなどの星座図や天球儀、観測機器にスポットを当てました。
■星の写真調整28 「補習ー天体写真の一次処理」(解説/中西昭雄)
星雲・星団写真の調整手順の一番最初、淡い星雲や星団に各種の強調処理を行う前の「下ごしらえ」の段階で行うべき「一次処理」を解説します。
「重力波」「ニュートリノ」「ニホニウム」「人工知能(AI)」注目キーワードをトピックスにて解説(物理/化学部に初掲載)。地学部:最近70年間に噴火した日本の火山、1億7000万年前から現在までの地磁気逆転の歴史がわかる項目を新設。生物部:最新の分類表に基づき「動物の基本型」イラストを拡充。
「重力波」「ニュートリノ」「ニホニウム」「人工知能(AI)」注目キーワードをトピックスにて解説(物理/化学部に初掲載)。地学部:最近70年間に噴火した日本の火山、1億7000万年前から現在までの地磁気逆転の歴史がわかる項目を新設。生物部:最新の分類表に基づき「動物の基本型」イラストを拡充。
『理科年表』とは…国立天文台が編纂するサイエンスのすべてを網羅した世界的にもユニークなデータブック。暦部、天文部、気象部、物理/化学部、地学部、生物部、環境部の7部門で構成、信頼のおけるデータとして1925(大正14)年の創刊以来、「科学」に携わる多くの方々に長らくご愛顧いただいています。「理科年表プレミアム」は、創刊第1冊から最新「平成29年」版まで全90冊分の『理科年表』の膨大なデータを収載したインターネットサイトです。PC1台用(12ヶ月)アクセスライセンス。
北極星は移動する!?太陽の寿命はあと何年?第二の地球を探す「宇宙人方程式」、重力波で宇宙誕生のひみつに迫る…、思わず徹夜してしまうエキサイティングな天文のはなし。
科学の話題を面白くビジュアルに紹介重力波天文学の夜明け 大隈良典先生
正確さと先見性で群を抜く総合科学誌<詳報:ノーベル賞>
「オートファジー」解明でノーベル生理学・医学賞!
大隅良典博士
生理学・医学賞
細胞内の“ゴミ捨て場”に隠されていたリサイクル機構
顕微鏡下に見えた驚異の世界
細胞を支える掃除役 オートファジー(再録)
物理学賞
物質の「トポロジカル相」を発見
化学賞
分子マシンを設計・合成
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<特集>
シン・ゴジラの科学
折り紙で解くシン・ゴジラ
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特集:人新世を考える(前編)
・地質学 地層に刻まれる人類の時代
・環境 気候変動が変える社会
・人口 新人口爆発と超高齢化
・経済学 人類を追い詰める格差社会
・生命科学 遺伝子改変人類が誕生?
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主要記事の「ダイジェスト」
→目次の前に掲載しています。
ここを読めば主要記事の概要が手短かにわかります。
各記事の冒頭に掲載している囲み「KEY CONCEPTS」も合わせてご覧いただくと,
さらに記事のポイントが把握できるようになっています。
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サイエンス考古学
雑音/トーマス・エジソンかく語りき/豚コレラ/都市の除雪/色いろいろ/スケート大流行
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NEWS SCAN
クローン動物短命説は誤りだった/医療用マリファナの挑戦/乳房にマイクロバイオーム/
GOES-R,アー,ゴー! /シカは南北方向へ逃げる/ハイハイ支援ロボット/
好きなことをするのが一番/大統領候補の科学評定/ニュース・クリップ
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From nature ダイジェスト
クマムシの保護タンパク質を発見
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nippon天文遺産
ブラッシャー天体写真儀
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砂漠の駝鳥 当世かがく考
廃炉で終わらない「もんじゅ」問題
ANTI GRAVITY
渦々した体験
パズルの国のアリス
続・賢者たちのチーム戦
ほか
毎月の天文現象を国内外の最新データと共に紹介11月号ではベテラン天文家の自作望遠鏡によるスターウォッチングを紹介。“自分にとって快適な観望スタイル”を追い求めて設計した、大口径50cmのドブソニアン望遠鏡(ドブソン式反射望遠鏡)の製作と、遠征地での観望スタイルを紹介します。
第2特集は、天体写真レタッチビギナー向けフリーアプリケーション「Nik Collection」を紹介。ワンタッチである程度のレタッチ処理ができるため、天体写真のレタッチをまずは体験してみたい人におすすめのアプリケーションです。
6月号からスタートした好評連載「惑星撮影ガイド」はいよいよ最終回。画像処理の最終工程を紹介します。
マダガスカルでの金環日食、木星探査機ジュノーによる注目の最新画像を紹介するほか、「見て楽しい 撮って楽しい星雲星団案内」、宇宙女子・黒田有彩さんの「天文年鑑ガイド」、「南米の天文台最前線ーパラナル天文台」も連載中です。
【特集】
快適! 気ままに!
ドブソニアンで天体観望/津村光則
簡単操作でワンランク上の仕上がり!
Nik Collectionの使い方/西條善弘
【TOPICS】
マダガスカル金環日食2016.09.01
木星探査機ジュノーの最新画像/堀川邦昭
胎内星まつり2016
これからはじめよう! 本格派のための惑星撮影ガイド/熊森照明
見て楽しい 撮っておもしろい星雲・星団案内/津村光則
南米の天文台最前線(4)ラ・シヤ天文台/竹本宗一郎
黒田有彩の天文年鑑ガイド/黒田有彩、相馬 充
【THE SKY】
11月の星空/藤井 旭
11月の天体観測/藤井 旭
【NEWS&EVENT】
ASTRO NEWS/石崎昌春,塚田 健,内藤誠一郎
TG情報局(新製品情報ほか)
ASTRO SPOTS+全国天文イベント情報
【天体写真】
読者の天体写真 観測ガイド
入選者の声(最優秀賞受賞者手記)
ほか
初級から中級までの天文ファンのための雑誌星空や宇宙、天体写真、望遠鏡に興味のある人のための月刊情報誌
地震から半年、熊本の天文台から報告と展望が伝えられました。芸術の秋ということで、特集は世界各地を旅する作家による星空と風景を一緒に写した「星景写真」。アートの本場パリからは、ルーブル美術館の天文ファン的楽しみ方を案内します。
■表紙画像
沼澤茂美さんによる星景写真です。特徴的な独立丘「ビュート」が立ち並ぶアメリカを代表する景勝地「モニュメントバレー」を、広角レンズで約150分の星の軌跡と共に表現しています。
■世界の星絶景3(沼澤茂美、小澤太一、谷川正夫、中西昭雄、安藤 宏、川口雅也)
凍てつく南極の大地や、何万年もの歳月に削られたモニュメントバレー、月明かりに照らされたアドリア海の真珠、ミャンマーの世界遺産、世界で3番目に小さい南洋の島国、そそり立つ岩峰の修道院、マウナケア山山頂で宇宙へ開かれた望遠鏡……。世界各地の息を飲む絶景と、それを包み込む悠久の星空を味わってください。
■星の都の物語「パリに天文学の足跡を訪ねて 第5回…ルーブル美術館 前編」(案内/廣瀬 匠)
長きにわたってパリ市の文化や歴史の中心であり続けてきたルーブル美術館。たくさんの収蔵品の中から、天文学と星の文化の歴史を物語る美術品を紹介していきます。
■日食カウントダウン「アメリカ横断皆既日食まで10か月」(まとめ/星ナビ編集部天文ツアーデスク)
来年8月21日の皆既日食は、アメリカ西部が条件のよい観測地です。星ナビ協賛ツアーの観測地周辺には、イエローストーンをはじめとしたアメリカ屈指の自然公園やアリゾナ大隕石孔など、地学好きや写真ファンにも楽しめるポイントがたくさんあります。
■星の写真調整27 「総集編3-星雲・星団写真を仕上げる」(解説/中西昭雄)
「星雲・星団」写真は銀塩の時代から、淡くて暗い被写体をできるかぎり明瞭に鮮やかに表現することで進歩してきました。「目で見るよりも写真のほうが美しい」という少々特異な分野における、美しさを表現するための手順を案内します。
ほか
“日本列島135度ライン”が地球の起点になった!「この極度な男性原理の時代にも、あなた方日本人には、女性原理の資質が、他のどの民族よりも今も強く潜在的に維持されている。あなた方の国にこのような歴史的流れが生じる理由は、地球自体の女性性表出ポイントが日本列島にあるからだ。あなた方日本人は、地球存在としても女性性の役割を果たさなくてはならない。あなた方日本人が宇宙的流動を促す存在となる時、人類だけでなく、様々な汚染が進行しているこの地球のストレスは一掃され、健康体を取り戻すことになるだろう」-シュメール最高神官。
一見するとばらばらで混沌とした情報を言語データ化することで混沌解明を行い、未来洞察と目標設定および目標達成のためのバックキャスティング的な重要問題の設定と解決を支援する卓越した手法群、N7。
地球から太陽までの距離で、水素原子1個分の伸び縮みーとても可能とは思えない微小な波の観測に、「予言」から100年で人類はついに成功した!それは、われわれの宇宙観をどう変えるのか?本質を理解するために知っておきたいことを重力波研究のリーダーがやさしく濃く解説!
密かな逢瀬を重ねていた、天文学者エドと大学生エイミー。ある日の授業中、エイミーはエドから他愛ないメールを受け取るが、その直後に彼の死を知らされる。突然の知らせに動揺するエイミー。しかしその後も、エドから心のこもったメールや手紙、DVDが次々と彼女の元に届く。エイミーは矢も楯もたまらず、彼の自宅のあるエディンバラ、そして二人にとっての思い出の地・ボルゴヴェントーソへと向かうが…。『ニュー・シネマ・パラダイス』『海の上のピアニスト』などで知られるイタリアの名監督が、新作映画を自らの手で初めて小説化した、喪失と再生と愛の物語。
雑誌を哲学する。
松岡正剛 雑誌の妙 伏せて/開ける
■Part1 国内の雑誌
黒川 創 鶴見俊輔と『思想の科学』
中島岳志 論壇誌から読み解く戦後保守思想
武田 徹 『文藝春秋』の役割
大森 望 もし、日本に『SFマガジン』がなかったら
片岡義男 男性誌は□アメリカ文化への憧れ”の教科書だった
森 まゆみ 『青鞜』の挑戦
亀和田 武 性の芽生えも背徳も夢もーー雑誌抜きでは語れない
仲俣暁生 アメリカ文化へのあこがれと現実のギャップを直視した『週刊プレイボーイ』の五〇年
清水一利 雑誌が消えても、「博物館」として生き延びる
そのほか『少年倶楽部』『ポパイ』『ワンダーランド』『蛍雪時代』『暮らしの手帖』など。
■Part2 海外の雑誌
青山 南 『ザ・ニューヨーカー』のこだわり
荒俣 宏 パルプマガジンは「ジャンクフード」である
鹿島 茂 フランスの雑誌文化を見る
井上一馬 『PLAYBOY』はアメリカの何を変えたか
島原 学 日本人にとっての『ライフ』
小林紀晴 『ナショナル ジオグラフィック』に存在しないもの
南條竹則 『サヴォイ』の闘い
生島 淳 『スポーツ・イラストレイテッド』が運ぶアメリカの躍動の風
◎新連載 赤坂憲雄 戦後知の戯れ
木村草太 思考する憲法、実践する憲法
若松英輔 いのちに火を灯すもの 佐藤初女
佐藤勝彦 重力波天文学の扉が開く
四方田犬彦 女王の肖像