夏はなぜ暑いのかと聞かれても当たり前すぎて、どう答えてよいのか戸惑うかもしれません。こんな単純なことでも、面白いことに、太陽と地球との関係ばかりか、電磁波や赤外線天体などのさまざまな知識が絡んできて、地球だけで考えていると気づかない宇宙の深いメカニズムが見えてきます。宇宙論や天文学の専門家である著者が、存分にその知識を活かして、身近な現象の謎解きをしてくれるユニークで楽しいエッセイ集です。二〇〇八年度のノーベル物理学賞を受賞した南部、益川、小林の各氏との交流に因む秘話も珠玉です。
めざましい勢いで進展している天文学のあらゆる項目を網羅し、最新の研究・情報にもとづいた天文学辞典の決定版。約3000項目を収録し、第一人者が執筆。シリーズ現代の天文学の索引も兼ね、付録も充実。
天地の理は、いかにして解き明かされたのかーその実像に迫る。
本書では、おもにヨーロッパを中心とした天文学の黎明期から、望遠鏡の発明を経て天体物理学として飛躍的に発展する19世紀中頃までの歴史について解説します。今では高度なビッグ・サエインスに発展している現代天文学とその宇宙観が、どのようにして誕生し、進歩してきたかを知るための格好の入門書です。
星空と語らい、宇宙を思索する10人の天文学の泰斗。17年の歳月を経て行き着いた、その答えとは?
惑星運動は古代ギリシア以来考えられていた円ではなく、楕円を描いていた!ティコ・ブラーエより膨大な火星の観測データの解析を託されたケプラーは、試行錯誤のはてに、コペルニクスはもとよりガリレオも前提としていた円を脱却し、楕円軌道の発見にいたる。近代天文学への扉を開いたケプラーの第1法則、第2法則発見プロセスの全容。ラテン語原典より本邦初の全訳。
「小学生のころから理科は苦手」「実験は好きだったけど、暗記がどうしてもできなくて…」「理科のどこが面白いのかよくわからない」-そんな理科アレルギーのままで、いいんですか!?義務教育までで習う“理科”には、自然科学の面白さが詰まっています。私たちの足元からエネルギー、宇宙、生命の連なりまで、世界の謎と不思議を“理科”の視点から「おさらい」してみませんか?読みだしたら止まらない、ワクワクできる理科読本
ビッグバンの瞬間に起きた出来事を捉えようとする取り組みが世界各国で行われている。人類は、宇宙の始まりの姿をどこまで解析できたのか?戦時下のレーダー技術が生んだ電波天文学によるビッグバン電波の発見から、宇宙創成0.1秒後に発生したニュートリノと重力波の捕獲までー。宇宙誕生のシナリオと、ダークマター・ダークエネルギーの謎に挑む精密観測の驚異的な世界を、観測宇宙論の第一人者が描きだす。
世界最大の財政赤字を抱えていても、なぜ日本経済はデフォルトにもハイパーインフレにもならずに繁栄するのか?マクロ経済からミクロの個人生活までー“限界”は常に突破されてきた!人間はあらゆる“制約”から自由になれることを心理学と物理学を駆使して証明。かつて誰も読んだことのない“より科学的な思考”へのアプローチ。
日本をはじめ世界が結集!「宇宙に一番近い」望遠鏡!!視力6000。ハッブルでは見られない驚異の天体画像!国立天文台公式ブック。
初めて星の化学組成を明らかにしたロンドンのアマチュア天文家ハギンス、太陽をガス体と見なした特許調査官レーン、自作の望遠鏡で天空を探査した音楽家ハーシェル…18世紀末から19世紀中葉にかけて現代天文学の扉を開いた彼らは、いずれも学界に縁のないアマチュア天文家だった。星の位置と運動を対象とする古典天文学から天体の物理的構造を探る天体物理学へ、その転換期を担った人々の生涯と研究を軸に、現代天文学の歴史をたどる。