九世紀なかばに導入された宣明暦は、八二三年の長い期間にわたって用いられてきました。それを終らせたのは、幕府の碁打ちであった渋川春海と、公家で陰陽頭の土御門泰福によって行われた貞享改暦でした。その功により渋川は、幕府の天文方となり、同じころに土御門は、陰陽師支配の権限を掌握しました。これまであまり知られていなかった天文方と陰陽道について、あらたな事実を掘りおこしながら、綱吉や吉宗が、改暦を命じたことの意味を考えてみたいと思います。
コンピュータの中に天体を再現し、その実相に迫る。天文シミュレーションの全体をカバーしつつ、基礎の数理から最新の成果までを一貫して記述。
人気原画家・池上茜が『ほしフル』のために手がけたテレカやグッズ、雑誌イラストなどを、すべて大サイズで掲載。ゲーム内のCGはもちろん、ラフイラストや設定集、原画家Q&Aも含め、池上氏の魅力満載のビジュアルファンブック。
本格焼酎ブームのさきがけとなった名著を、文庫化にあたってデータを最新のものに改め、泡盛情報を追加した。「村尾」「富乃宝山」「八幡」「萬膳」「佐藤」「豊永蔵」「朝日」「百年の孤独」「春雨」…日夜焼酎造りと向き合い、「本物」を作り続ける個性的な蔵元たちを現地取材し、その思いと真髄を伝えるとともに、著者厳選「本当に旨い」86蔵元を紹介する。本格焼酎への愛情あふれる一冊。
米国で大人気の天文学者が、よくある誤解(=イケナイ宇宙学)を題材に、正しい知識を楽しく伝授。
星とはいったい何か。この問に対して現代天文学は、かなり明確な回答を与えることができる。本書では、恒星の構造やその一生について解説し、天文学の研究の方法や考え方にも触れる。星ははるか彼方にあり、手にとったり間近に行って調べることはできない。星の研究は観察することから始まり、その結果を整理して体系的に記述し、観察したデータに規則性・法則性を見いだしていく。本書で、星の成り立ちを知るとともに、星の観察方法やデータに表れる星の世界を見て行こう。
ピュリッツアー賞受賞の女性サイエンスライター、ナタリー・アンジェが案内する楽しく愉快で生き生きとした科学の世界。
「気象」「環境」「生物」をテーマに取り上げ、私たちが知りたかった疑問や謎にせまり、地球上の気候や生き物のしくみをお伝えします。また、豊富なイラストや写真とともに、楽しいキャラクターたちが私たちの理解を助けてくれます。
日本の彗星捜索者20人による新彗星捜索と発見のドキュメント。
地球、太陽、銀河系…宇宙の果てまで、宇宙137億光年の生々流転の姿をまるで宇宙を旅するようにビビッドに描く。惑星探査、ダークエネルギー、地球外生命体など、最新情報をわかりやすく解説。
相対性原理によれば、「負の人生」など存在しない。幸せに対する客観的な定式化を試みた人類初の「幸せ相対論」ほか、物理学の視点から、日常の疑問や不満を斬新な理論へ大展開。宇宙を覆う謎のダークマター・ダークエネルギーの専門家が、社会、世界、そして人生に新しい視座を与える。第一回「いける本大賞」(編集者・記者たちが“本音で”選んだイチオシ本)受賞の著者が綴る爆笑エッセー。宇宙から俯瞰する相対論的思考のススメ。