手作りを可能にした「発想の転換」とは?
本書の公刊は1632年。今日でこそ地動説は不動の真理として認められているが、ガリレイの生きた時代にあってはコペルニクス体系を支持することは容易なことでなく、この本を書いたためガリレイは異端審問にかけられた。しかし、地球の運動の証明に捧げられた本書は、新しい科学の方法論を確立した科学史上の古典として遺された。
コペルニクス体系の基礎を解明し、同時に新しい科学方法論を確立した不朽の名著。地動説論証のためにガリレイが直面しなければならなかったさまざまなスコラ学体系の難関・障壁と、それがいかにして突破されたかが如実に示されている。近代科学の黎明を告げる大著であり、科学革命の宣言書である。
温暖化のなかの冷夏、相次ぐ台風、長雨と干ばつの併存。気象の異常は続く。原因は温室効果か、エル・ニーニョか、火山爆発か。60年代、世界に先駆けて異常気象を指摘した著者は、80〜90年代を数万年に一度の超異常気象の頻発期と捉え、太陽活動の変化にその原因を求める。一方、オゾンホール拡大など人間活動の増大による環境悪化が進行、対策は足踏み状態にある。地球環境は今後どう変動するのか。気象学の第一人者による臨床的診断。
この本の特徴は、実際の星空に近いイメージの「リアル星図」と、見やすくわかりやすい「解説用星図」を左右に掲載。星空初心者でも確実に星たちを結び、星座を探し出すことが可能。加えて星座神話や歴史、星空の動きなど、望遠鏡を使わずに自分の眼で星空を楽しむためのエッセンスがいっぱい詰まっています。春・夏・秋・冬の「四季の星座」をカラー星図で紹介/星座早見盤がわりに使える1〜12月の「毎月の星空」/図星と豊富な図版・写真を使って、星座を紹介する「星座解説」/より詳しく星空を理解するための「かいせつ」など。
研究のかたわら、手当たり次第に本を読んできた“文系”天文学者が、古今東西の文学作品をひもときながら、ユーモアあふれた語り口で身近な科学の話題を紹介する。漱石の「猫」と慣性の法則、天文好きのシェークスピアが作品に込めた皮肉、予知夢と月の万有引力の関係、定家「明月記」の天変事象の記録、「木枯し紋次郎」と「もんじゅ」の事故との関連…などなど、楽しく役に立つ科学エッセイ。
本書は、少しでも適切な言葉や気のきいた表現を、簡便に見つけられるように作られた類語辞典である。キーワードとして「愛」から五十音順に約六〇〇語を選び出した。収録語には、漢字語のほかに慣用句など約一万三四〇〇語を掲載し、手紙やレポート、エッセイ、小説、詩や俳句、短歌など、さまざまな文章作成に役立つものになっている。また、国際化時代・インターネット時代の現在、ビジネス文書やeメールなどで、カタカナ語の使用が頻繁になっていることから従来の類語辞典にほとんど載ることのなかったカタカナ語もできるかぎり収録した。
とことん飲んで選んだ旨い焼酎74蔵ガイド。「村尾」「富乃宝山」「八幡」「万膳」「佐藤」「豊永蔵」「朝日」「百年の孤独」…人気蔵元の酒造りの神髄に迫る。
二十世紀、新時代の天文学の発展は、望遠鏡の進化とともにあった。その基礎を築いたヘールは、資金・材料集めや技術上の様々な困難を乗り越え、次々と巨大望遠鏡の建設を進めた。本書には彼の尽力で始められ、アメリカの人材・技術力を結集して作られたパロマーの二百インチ望遠鏡の物語が記される。
おまたせ!大好評「星になったチロ」の続編。チロのほのぼのばなし15話。