「心理学」と「占星術」の融合-。『天文心理学』は心理カウンセリングに西洋占星術のホロスコープを応用するという新たなる試みである。心理学を学ぶ人、占星学を学ぶ人、いずれも必読の一冊。
イタリアに生れ、フェルミと共に新興物理学のリーダー役を果たした著者は、若くして自然の秘密を実験で明かすことにあこがれ、宇宙線、高エネルギー物理学、地球周辺プラズマ空間、X線天文学のパイオニアとして活躍してきた。戦時中は亡命先の米国で原爆製造にかかわる。「実験によって自然が想像を絶する姿をかいま見せるとき最も興奮する」という実験家の真髄が語られる。付録で夫人が綴る著者の素顔は、本文に彩りを添える。
天照大神の「天の岩戸隠れ」神話は、日食か。卑弥呼との関係は、その年代は…。「本能寺の変」を予告した天変とは。人類の心の奥底に投影した、天体と人との悠久の対話史。1994年の『文部省学術用語集天文学篇』で学術用語ともなった「古天文学」。本書では、日月や星の運行、日食・月食や彗星などの「天変」を手がかりに、有史以来の歴史上の謎が「古天文学」によって解明される。
目的地は、知的生物が住む惑星。宇宙の果てからインターギャラクシー号が飛び立った。銀河の森を越え、彗星の墓場を越え、一路地球へ。彼らが見た宇宙、星たち、そしてその誕生の秘密は。ドイツ青少年文学賞・科学読み物最優秀賞受賞。
水運儀象台は、天体観測所であるとともに、天体の運行に時刻を合体させ、水を動力源として運転されていた天文観測時計塔である。本書は、この水運儀象台の設計テキスト『新儀象法要』の解読を通じ、実物大の儀象台を復元設計した解読書であるとともに、驚異的な技術水準の背景をなす、中国思想の根幹にひそむ宇宙観に迫る。
超古代遺跡が明かす“天空の叡知”と神秘。神に近づこうとしていた古代人の天体観測の営みと驚くべき科学を天文考古学の権威が興味深く解説。
星は、人びとの暮らしにとって、どのような意味を持ってきたのであろうか。人びとは、どの程度、星を見てきたのであろうか。人びとの生活のなかで、星は、山や海と同様、日常的な景観であり、生活及び生業と密着した自然環境のひとつであったと考えることはできないのであろうか。星と暮らした人びとの「ことば」「歌」の力はものすごい。そこには、自然認識の力、生きる力、そして豊かな表現力…と、私たちが失ってしまったすばらしいものがいっぱいある。だからこそ、星と暮らした人びとが伝えてきた伝承を、今では役に立たないもの、非科学的なものとして捉えるのではなく、あるいは、ふるさと的なもの、ロマンを感じさせてくれるものとして捉える段階にとどまるのではなく、21世紀、人間の生き方を考えるにあたって多くのことを示唆してくれるものとして捉えていきたい。
本シリーズでは、毎回、さまざまな仕事に触れながら、その仕事はどんな世界を形作っているのか、その仕事につくためにはどうしたらいいのか、その答えをさぐっていきます。本巻では、宇宙にかかわる仕事について。小学校高学年〜中学校・高校向け。
本書は高エネルギー粒子すなわち宇宙線と超高エネルギーガンマ線を題材に、これらの基礎事項を含む天体物理学全般について解説した入門的解説書である。専門分野の読者ばかりでなく、広く理工系の学部学生が読んで理解できるよう平明な記述と、最新の観測データを踏まえた丁寧な解説がなされている。宇宙物理の一領域を学ぶにも、多彩な学問分野が関係しているため、それら全体に関る基礎事項の理解が必要であり、本書前半の解説は他の宇宙物理分野を学ぶ上でも大変役に立つ内容になっている。
米国で大人気の天文学者が、よくある誤解(=イケナイ宇宙学)を題材に、正しい知識を楽しく伝授。