21世紀の天文学を担う若い人に向けて…急速に発展する天文学の「現在」を切り取り、将来を見通すシリーズ。第1巻は、シリーズ全体の入門書でもあり、天文学を広く『「宇宙ー地球ー人間」の科学』ととらえ、概観します。
コペルニクス地動説の本質とは何であったのか。精確さと概念上の革命性をあわせもち、既存の世界観に対する両刃の剣であった彼の『回転論』に、以降の学者たちはどのように対峙したのだろう。アリストテレスの体系とは異なるよりどころを必要としていたプロテスタンティズムの唱導者たちは、新しい天文学の魅力と脅威にどのように反応したのか。さらに、神学や哲学と自然学の序列に関しても、天文学の新展開がさまざまな議論と潮流を喚起してゆく。レティクス、ゲンマ・フリシウス、オジアンダー、メランヒトンら、『回転論』の含意と格闘した知識人たちの姿を、著者は透徹したまなざしで捉えている。理論と観測事実の関係、あるいは自然学と自然そのものとの関係をめぐる彼らの真摯な葛藤は、プトレマイオス・モデルへの信頼と哲学的・神学的要請に支えられたアリストテレス宇宙論の呪縛の強さを浮き彫りにしつつも、近代科学の胎動期を体現している。占星術の広範な利用を背景として、コペルニクス理論の意義が徐々に深く広く認識されるにつれ、言葉の学問であった宇宙論とその下に置かれた観測天文学との序列がしだいに揺らぎはじめる第2巻。
必須論点の整理に大変役立つ。工夫された設問形式でわかりやすい。どこでも手軽に学習できる。重要度ランクがついて勉強しやすい。
「科学者」という職業が成立する一九世紀はじめまで、研究者の生活は厳しいものだった。パトロンを探しては売り込んだダ・ヴィンチ(一四五二〜一五一九)、聖職を本業にしたコペルニクス(一四七三〜一五四三)…。求職、突然の解雇、ライバルとの学説論争、発明の先取権争い、師弟の確執。天才たちの波瀾万丈な生涯を通して、西洋科学の歴史を堪能する!
わが国では、数多くの地学現象を目の当たりにすることができ、地学を学ぶうえでこの上ない環境にある。しかしながら、理工系大学をはじめとして、地学は学校教育の場でないがしろにされている。このような現状を逆手にとって、高校で地学を学ぶ機会のなかった人に、複雑そうな地域の内容をわかりやすく伝えたのが本書である。本書は固体地球科学、気象、天文の3部構成となっており、各部は独立しているためどの部から読み始めてもいいようになっている。また、各章の内容を穴埋め式にして簡潔にまとめた「基本事項の確認」や、教員採用試験等にも役立つ「演習問題」を付した。大学で実際に講義を担当する著者らにより執筆されており、理科教員を目指す大学生や地学のリテラシーを習得したい理工系学生にふさわしい書である。
三級海技士の習得に必要な知識を体系化したシリーズ。現役航海士ならではの実務的でわかりやすい解説。航海当直から航法、気象・海象まで、航海の全体を網羅。乗船実習の必携書。海技試験の対策にも便利。
同じ語源を持つ単語をグループで効率よく覚える!本書は効率よく英単語を覚えたい学習者のための本です。約210個の語源、語根をベースにして2000語を身につけることができます。それぞれの語源のニュアンスと意味を理解することにより、グループで覚えて、効率よく語彙を増やすことができます。すでに知っている単語と共に、さらに単語のネットワークが広がります。
幻の戯曲2篇を収録。
本書は、欧米の膨大な文献の中から、天文学史の興味深いエピソードを拾い出し、まとめたものです。