臓器移植や遺伝子操作の実現は、人類に新たな可能性をつくり出したのと同時に、いったい人間の生命とは何なのか、どこからどこまでが自己なのか、本当の自己とはどこにあるのか等々の新しい問題をも生み出した。いうまでもなく、近代科学や科学技術は、その誕生の時からキリスト教の存在が深くかかわっている。本書では、理性と信仰の問題、科学的認識と宗教的認識の問題、科学とキリスト教の間の対立と矛盾の問題などを追究・解説しながら、現代科学の在り方を模索する。
これは、チロという北海道犬が主人公のお話ですが、“動物物語”というわけではありません。星をつうじて心をかよいあわせたチロと、星仲間たちのすてきな友情のお話なのです。
私たちの体をつくっている原子はどこからやって来たのだろうか。また夜空はなぜ暗いのか、こうした謎を解いていくと、宇宙の構造や歴史が見えてくる。電波天文学の権威が、「宇宙のお酒」「宇宙人の話」など愉快なエピソードをまじえながら、宇宙の誕生と進化について、独特な語り口でわかりやすく解説する。
20世紀は「科学革命の世紀」と呼ぶにふさわしく自然科学が急速に発展した。とりわけ「顕微鏡」による物理学の発見、「望遠鏡」による宇宙への進出は目ざましい。本書は物理学と天文学を主な素材に、ノーベル賞など豊富なエピソードを交えながら、巨大科学の発展のダイナミックス、社会制度としての性格を追求し、現代科学の成果と欠陥を明らかにする試みである。
近代科学に出発点を与えたニュートンの自然哲学の全体像を解読する試み。奇跡の年のケンブリッジ時代から《プリンキピア》《オプティックス》に至る思想形成の過程を原資料に辿り、力学・天文学・数学・時空論・光学・物質理論が織り成す体系に迫る。
電波で宇宙をかけめぐる、森本雅樹のちょっと辛口エッセイ集。
数学のセンスがないとおなげきの、中・高校生のみさなん、お父さん、お母さんそしてビジネスマンのみなさん、「数学のドレミファシリーズ」を読めばだいじょうぶです。旅行記を読む感覚で、数学の初歩から最先端までを理解できます。
ガンマ線で宇宙を研究することは、物理学的には極限に近い条件のもとでおこるさまざまな高エネルギー現象の謎を、宇宙線やX線さらには電波などと手をたずさえて解き明かそうとするものである。ここ10年ほどの間に、ガンマ線による宇宙の研究はいろいろな観測手段を利用して、非常に広いエネルギー範囲にわたっておこなわれ、注目すべき成果が次々と出されている。
『星になったチロ』『チロと星空』につづく、3番目のこのチロ物語は、あちこちでかけるのが大好きだった“おでかけ犬”チロが、その星仲間たちと体験したさまざまなお話をまとめたものです。小学校中級以上。