競馬界を舞台にしたミステリーの最高傑作。北海道で3億2千万円のサラブレッド「セシア」が盗まれた。脅迫状が届き、「我々はセシアを誘拐した」で始まる文面は、身代金として2億円を要求してきていた。衆人環視のなかで、思いもかけぬ見事な方法で大金が奪われる。鮮やかなトリックが冴える長編会心作。
地震、津波、噴火、山崩れ…自然の猛威にはすさまじいものがあり、ときとして大惨事をもたらす。本書は、それら予知、予測に関するいい伝えやことわざから、地震、津波、洪水、暴風雨、火災などの大異変を予知する方法を中心に、さらに身近な気象変化をも予測する方法を解説したものである。
大企業本位の都市・国土開発ー「四全総」・JAPICの動向を中心に「民活」型開発の目玉商品とされている東京湾横断道路、本州四国架橋などの大型プロジェクトの実態を国民の立場から批判。自民党・財界の反国民的政策に対置して、民主的解決の方向をも明らかにする。
身近な風に関するさまざまな話題を、科学的・工学的な角度からわかりやすく紹介しようと試みたのがこの本のねらいです。1巻では、風が起こる原因、風自体のいろいろな興味ある性質から、風がもたらすさまざまな自然現象、風と植物のかかわりなどに関する話題を集めました。
本書では天気予報の新しい方向として、「確率予報」と「ナウキャスト」の二つの話題を取り上げることにした。両者とも、まず最も社会的に関心の高い天気要素である降水から開発に着手された。そして降水確率予報の方が一足早く実用化され、既に全国で発表されるに至っている。従って本書でも、やはり降水に関するものが中心的な話題となっている。
日本人はお天気好きである。天気のあいさつで1日が始まり、天気を話題にしながら1日が暮れていく。一方、気象台には現在「3種の神器」と呼ばれるハイテク観測計器が入り、お茶の間へ向けて気象情報が流れ込む。いまや気象庁の予報をただ受け取るだけでなく、農作業や旅行・レジャーなど目的に合わせ、自分で天気予報を考える時代がやってきたと言える。本書は、テレビ・ラジオで活躍中のベテラン予報官が、古今東西の気象の知識や災害への備え、季節の話題から実用にも使える天気のことわざまでを、わかりやすく、歳時記風にまとめたものである。
『女が職場を去る日』で読者の熱い共感を読んだ著者が、今まで語ることのなかった自分自身の苦い体験を織り混ぜながら、あまりにも等閑視されている妻の呟きを掬いあげる。サラリーマンの宿命といわれる転勤を妻の視点から鋭く問い直す注目の書!
ホントに知っていますか?「降水確率30%」「ジェット気流」、「レーダー・アメダス合成図」、いま天気のことばが新しい!
日本は気象の変化に富み、生活にもいろいろの影響を与えています。また、こうした日々の天気の変化については、古くから諺や俚言としてさまざまな形で残されています。現代気象学を築いた一人である著者が、四季折々のテーマに沿って、「気象をよむ」エッセイとして綴ったものです。
会社は将来実となり花となる知恵(ノウハウ)がゴロゴロ転っている。
四季折々の添え描きのある便りは、実に楽しい。心なごみ、豊かな気分にさせてくれます。“なるほど、これなら描けそうだ”と思うものばかり。春夏秋冬、十二支、年賀など1年を網羅。とても重宝な1冊です。
人生は詮じつめると、人と人とのふれ合いの連続である。ふれ合った相手方から何をつかんで我が身につけたか、彼、もしくは彼女の人生とは、結局はその収支決算表であるまいか。そのためには心の用意が必要であろう。いわゆる問題意識である。問題意識こそは一期一会を結実させる起爆剤である。
「均等法」を機にコース別の選別がつよまり、一方でパートタイマーや派遣労働者はとめどなくふえていくが、こんな働き方で女性の地位は向上するのだろうか。他方、夫である男性の万年ヒラ社員化、長時間労働、出向、失業がすすんでいる。「均等法」は女性のことだと傍観していて、実は男性の足許が崩されつつあることに気付いた人はどれだけいるだろうか。女性の総労働力化がすすむ今日、職場と家庭で向き合う男と女の関係をさぐってみた。