精神分析の手法の歴史学への適用は,歴史の深層への視野を切り拓いた.しかし,人間行動に関する一つの理論モデルとして,それは歴史の説明に果してどこまで有効性とその根拠を示しうるだろうか.フロイトの「レオナルドの分析」やE.H.エリクソンのルター研究ほかの代表的な成果をとりあげ,つぶさに批判的検討をくわえていく.無意識,自我の防衛機制などの基礎的な概念から異文化理解の問題にわたって,人間諸科学への広い目配りのもとに展開される考察は,心理歴史学(サイコヒストリー)を超えて,新しい歴史研究の方法と理論を遠望する.
本書は、近年、急速に重要性を増しつつある公共経済学の理論を、現実に生じている大きなテーマにも言及しながらわかりやすく解説した。
LNG船の「真の創始者」はシカゴの牛肉屋の父親だった-。50年にわたるLNG船開発は、戦国乱世・下克上の熾烈な競争の歴史。人知の及ばぬ失敗があり、失敗・出遅れを成功に転じる強靭さ、そして輝かしい成功があった。当事者ならではの話題もまじえて、LNG船の生い立ちから現代までを描く。
「1.解説編」では、信頼性と故障に対する基本的な考え方を述べた。「2.事例編」では、実際の場面でよく遭遇する故障事例を中心に取り上げた。
初めて経済学を学ぶ人のために書かれた基本的なテキスト。現実の経済現象の解説よりも、現実の経済問題を考える上での考え方や分析の方法を示して、理論的思考能力を鍛えることを目的として書かれている。
堆肥でつくるとなぜおいしいのか?本当に、堆肥や有機質肥料だけでは収量は上がらないのか?そもそも堆肥や有機質肥料が効くとは、どういうことか?正面切って論じられてこなかった「有機栽培の科学」にせまり、たんなる経験やカンではなく、データでつくりこなすための道筋を明らかにする。簡易な土壌養分検定のやり方やデータの読み方、各作物別の施肥設計、実際の堆肥づくり、アミノ酸肥料づくりのポイントなど、良食味と多収を実現する実践的なノウハウも満載。有機栽培のしくみがまるごとわかる一冊。
オブジェクト指向開発でソフトウェアの大規模化・複雑化に打ち勝つ!厳しい要求に対応する組込みエンジニア必読の書。
初めて明かされる驚愕の歴史。「自由と機会均等の国」では事業に失敗したら素質のせい。アメリカン・ドリームは「生まれながらの敗者」の製造装置だった。日記、取引記録、信用調査書、借金を頼む手紙、破産判決、自殺の遺書…資本主義興隆期のあらゆる文書を渉猟し、破産した人びとの人生と、その敗残者イメージが社会に及ぼした影響をたどる。
愛くるしい花に隠された悲劇と力強い生命力とは何か?知られざるチューリップの魅力を明らかにする。
M&Aの成否への要因は、大きく「内部要因」と「外部要因」の2つがあるが、ほとんどは内部要因が占める。なかでも、戦略策定(価値創出、ブランド)、デューデリジェンス、買収価格の算定、そして合併後(PMI)の戦略などが肝要である。本書では、M&Aの様々なケーススタディとそこから見える成功の要因、失敗の要因について、多面的に分析している。
現実の経済や政策の動向を踏まえつつ、財政の問題を考える道筋を説きあかす。コラムでは、現実の経済との関係などを紹介。制度、理論、政策の3部構成で、政府の経済活動を広く学べる。
失敗学と創造学が目指すのは、自分で考え、新しいものを見出し、創り出す技術である。いかに上位概念に登り、知識化するかがその鍵となる。本書では、主に品質保証に焦点をあて、失敗学と創造学の考え方と手法を紹介する。
本書は、ウェブオペレーションに携わるエキスパートたちの経験と知識を18本のエッセイにまとめたものである。Yahoo!でさまざまなサービスを立ち上げたエンジニア、ソーシャルゲームの大手Zyngaのストレージマネージャ、Ganglia・Chef・Maatkitといったツールの開発者などが、インフラとアプリケーションのメトリクス・機能低下の人的要因・アジャイルインフラストラクチャ・NoSQL・継続的デプロイ・ウェブオペレーションのキャリア構築などについて、具体的な事例を挙げて紹介する。また、日本語版では、料理レシピサイトで有名なクックパッドを支えるオペレーション技術も掲載している。日々の試行錯誤から体得するウェブの運用・管理の技術について、経験豊富な技術者のノウハウを紹介する本書は、様々なケースに応用できる発想を導く一冊である。