『国富論』を著した経済学の父アダム・スミスは、人は「利己心」を追求するために行動すると考えた。本書は、ディケンズが描いたイギリス社会やアメリカの大恐慌、環境破壊等を引き合いに出しながら、「利己心」にもとづく社会の過ちを跡づけ、スミスおよびその後継者たちが根本的な誤りをおかしていたことを明らかにする。そして、人は生来「利己心」のみならず「慈愛心」をも備えており、新しい原理にもとづく学問を構築することで、貪欲さよりも「慈愛心」に拠って立つ社会をつくりあげるべきだと説く、画期的な意欲作。
1952年の線文字Bの解読成功は、古代史研究に画期的な進歩をもたらす大事件だった。クレタ島出土の粘土板に誌されたこの文字は、エヴァンズによる発見から半世紀の後、ついにマイクル・ヴェントリスの手で読み解かれたのである。本書ではその共同研究者チャドウィックが、夭折した天才ヴェントリスを主人公に、解読の経過をつぶさに追い、また解読を通じてうかがわれたミュケナイ世界の姿を描き出す。一篇の推理小説を思わせる、サスペンスと知的感興にみちたストーリー、先史時代ギリシアへの格好の入門書である。
本書の構成は、第1章ではタイ経済の課題を示し、第2章から7章までが、そのより詳しい解説と答えの章である。第8章から10章までは直接投資を扱い、11章と12章が対外経済関係を論じている。13章は、マサチューセッツ工科大学のポール・クルーグマン教授の「アジア経済まぼろし論」への反論であり、補論はタイ経済発展40年間の歴史を簡潔にまとめている。
最短時間で、最大成果が出るように書かれた試験直前対策書。「整理して暗記する」ための要点整理ノート。ミクロ経済学の要点をまとめた抜取式図表。
これは、そんな絵に描いたような素朴で理想的な教育実践の記録ではありません。むしろ、日本の現実の中で、理想に燃えるがゆえに、苦悩し苦闘しつつ突進した校長の、成功で満たされたというよりも、むしろ苦汁に満ちた失敗と挫折の、しかし、それゆえにまた、まさに今日の日本における教育問題を浮き彫りにしている、一人の校長の教育実践記録であり、物語なのです。
成果主義推進の第一人者が語る経営の視点から見た成果主義導入の現実と課題。
小児鍼は、簡単な操作で著効があり、診断と治療技術、子供との接し方、保護者の説得の三要素から成り立っている。本書では、これらに関して、具体的に詳しく記載した。初心者のために、小児鍼(器具)の選び方、上達訓練法にも触れ、最後に、奥義を付け加えた。
「海軍」の過ちから何を学ぶのか?「海軍善玉論」の誤りを徹底検証した話題作。『大東亜戦争「敗因」の検証』に続く書き下ろし。
本書は、ミクロ経済学の入門書です。ミクロ経済学は家計や企業の行動分析を通じて市場における価格メカニズムの役割を解明し、それを通じて資源配分がどのように達成されるかを明らかにしようとするものです。
GE社のシックスシグマ・アプローチ、DMAIC手法を実践的に解説。
ターゲット人材の定義、問題の定量化からアトラクションおよびリテンション策の立案・導入、その応用までNo.1人事コンサルティングファームのノウハウを公開。
日本版リートの投資に役立つ実践アドバイスが満載。投資家・金融業界・不動産/建設業界・鑑定業界の方々のための最適の入門書。
国際比較で学ぶ危機突破、経済再生のアイデア。日本と前後して経済危機に直面したアジア・ヨーロッパ各国。その原因と危機の克服過程を分析。
本書は、Mathematicaをいかに数学の研究や学習に役立て活用するかを、平易に解説した入門書である。方程式、極限、微分と積分、微分方程式、定積分、二重積分、行列などから、数学的におもしろい例を豊富に取り上げ、種々の計算をとおしてMathematicaによる数学の世界へと誘う。利用に際して、初心者が犯しやすいミスや計算する上でのヒント等が適宜述べられ、さらに、本格的な数学研究(古田不等式の確立)にMathematicaがいかに利用できるかが、著者の実体験をもとに紹介されている。