奈良仏教の特質は、僧尼令を基軸とする「律令的国家仏教」である。本書は、その隆盛期の特徴を各視点から的確に捉えるとともに、そこから変容を始める過程までも克明に論じる。
絶えることのない殺し合い、抑圧、戦争。そして阪神・淡路大震災での行政による「棄民」。「これは人間の国か」の思いのたけを、あますところなく書き貫いた渾身の書き下し1800枚。
本書は、理論に裏付けられた技術の重要性に鑑み、実習の基本術式とその順序、「わかりにくい点」や「何故そうしなければならないのか?」の疑問、さらに著者の臨床経験と永年の技工士国家試験委員採点者の立場から見てきた「誤りやすい点」等について、左頁の実習内容に対応させ、必要最小限度にQ&A形式で記してあります。
本書では、整形外科的問題に起因する運動障害を持つ患者の治療を行う専門家のニーズに応えるため、人体構造の原理、機能、そして筋骨格系の障害について述べる。
本書は医学界に強調されてきた「根拠」や「統計」「科学性」に対する補完的な意味をもつ考えであり、新しい時代にかなったパラダイム・シフトを医療者に求める、Narrative Based Medicine(NBM)の意味とその重要性を提示する画期的な書物である。
本書は体表から解剖学的構造(骨、靭帯、腱、筋、神経および血管)を徒手的にまたは視覚的に検査するという体表解剖について解説したものである。それぞれの構成をまず写真で示し、手技を解説した。
日頃の臨床場面で遭遇する疑問や理解していると思い込んでいる事象をとりあげ、それらに関する各執筆者なりのclinical reasoning(臨床的推論)を提示。
本書において、著者はこの分野を特徴づけている問題点や概念、時には困難なものまでを吟味し、今日の著者自身の見解の、最新の状況を提供している。本書は、ストレス、情動、対処に関して我々が知っていることと知らないことを吟味するために考案されている。知識の豊富な読者をひいきにしたいとは考えずに、できるだけ特殊用語を避けて読みやすくなるよう努めた。
20世紀最大の思想家ミシェル・フーコーの、“知”のエスタブリッシュメントの頂点に立つコレージュ・ド・フランスにおける講義(講座名;思考諸体系の歴史)の貴重な記録。1971年から死の直前の84年6月までの伝説的な講義では、壮大な思考の全容が各年度の尖鋭なテーマに沿ってスリリングに明かされてゆく。
基本手技、しかも標準的な手法を解説した一冊。わかりやすく、かつ簡便に理解できるよう、イラストをふんだんに取り入れている。