14歳の時に女児を殺害し、身を隠すように暮らす元「少年A」。少年に惹かれ、どこかにいるはずの彼を探す少女。その少女に亡き娘の姿を重ねる被害者の母親。そして環の外から彼らを見つめる作家志望の女性。運命に導かれるように絡み合う4人の人生は思いがけない結末へ。人間の深奥に切り込む著者渾身の物語。
いま一番聴きたい二人の“思索する対話”。NHK Eテレ「SWITCHインタビュー達人達」で反響を呼んだ対談を、未放送分も含めて収録。またコロナ後、あらたに行われた対談も収録した、必読の書。
ママがハッピーなら家族もハッピー。家庭の太陽であるママがいつも心にゆとりを持ち笑顔でいられたら、家族もハッピーです。ママの影響は、本当に家族にとって大きいのです。子育て中のママこそ、自分の気持ちを大切にしていって欲しいのです。
男はいつもと違う色の天井の下で目覚めた。ここはウィネトカか?それとも…。人生を飛び飛びに生きる男女の奇妙な愛を描いた、SF史上に残る恋愛時間SFの表題作。ヒューゴー賞/ネビュラ賞/星雲賞の三冠を獲得した、テッド・チャンのアラビアン・ナイトとハードSFを融合させた書籍初収録作、時間に囚われた究極の愛の形を描いたプリーストの名作ほか、永遠の叙情を残す傑作全13篇を収めた時間SFのショウケース。
幼い時から実母による虐待を受け続けたのち、里子として偏見と差別のなかで成長し、やがて18歳で空軍に入隊したデイヴ。かつてはヒーローだった父親が哀しい死を遂げ、はじめて愛した女性との結婚生活もまた悲劇に終わるー。それでも、最愛の息子スティーヴンとのふれあいを通じて、癒されてゆく。そして、ついに母親との再会を果たすことを決意。憎しみと許しのはざまで苦悩しつつも、人生最大の問いかけー「なぜ、ぼくを虐待したのか?」と尋ねるために…。壮絶な虐待の体験者が、トラウマを乗り越え、人間として生まれ変わるまでの魂の軌跡。
やんちゃやってるけど、ガチで気合い入ってて、ハンパなく筋が通ってる。アゲと気合。現実志向。行動主義。母性。バッドセンス。日本に拡散するヤンキー・テイストを精神科医が読み解く。
「私、未来から来たの」。劇団「うさぎの眼」に所属する駆け出しの役者・和希の前に一人の美少女が現れた。彼女は劇団内で起きた殺人事件の容疑者を救うため、27年の時を超えて来たというのだ!彼女と容疑者との関係は?和希に近づく目的は?何より未来から来たという言葉の真意は?錯綜する謎を軽妙なタッチで描く青春ミステリ。
「逆境のエース」復活を支えた師、家族、チーム、ファンとの絆。
たとえドライバーが飛ばなくても、パットが不調でも…一度身につけた寄せワンの「型」とワザは、あなたを裏切らない!このちょっとした超ヒントでゴルフが確実に巧くなる。
韓国の時代劇ドラマ『イサン』の日本放映に合わせて再度編集を施した、日本オリジナルのサウンドトラック。音楽はドラマ『チャングムの誓い』などを手がけたイム・セヒョン。ドラマで聴きなじみのある17曲を収録している。
安楽死が合法化された現代日本。名前もあいまって、メディアで「平成」を象徴する人物ともてはやされる「平成くん」は、時代の終わりとともに安楽死したいと恋人・愛に告げる。愛は受け容れられぬまま二人の最後の日々を過ごすがー。いまの時代を生き、死ぬことの意味を問い直す芥川賞候補作。著者の新たな用語注解付き。
長年、一緒に暮らしてきた仲良しのロボットと、お別れの時がきた。表題作「さよならの儀式」他、親子の救済、老人の覚醒、三十年前の自分との出会い、無差別殺傷事件の真相、別の人生の模索…SFが持つ無限の可能性が宮部みゆきの語りの才能と結びついた八編。宮部ワールド新境地、初のSF作品集。
芙六小学校を卒業したのは全部で107人。みんな、団地に住んでいた。小学校の卒業式で起きたある事件をきっかけに、団地から出られなくなってしまった渡会悟。それを受け入れた悟は団地で友だちを作り、恋をし、働き、団地の中だけで生きていこうとする。「団地に閉じこもってたら、悟君の友だちは減る一方でしょ。さみしくない、そういうのって?」月日が経つにつれ一人また一人と同級生は減っていき、最愛の恋人も彼の前を去ろうとしていた。悟が団地を出られる日はやってくるのだろうかー。限られた狭い範囲で生きようとした少年が、孤独と葛藤に苛まれながらも伸びやかに成長する姿を描く、極上のエンターテインメントであり感動の物語。第一回パピルス新人賞受賞作。