『古事記』編纂・成立1300年記念。記紀万葉の風景に立ち古代を考究する45話。
ただ善として希求されるために、神は力を脱ぎ捨てた愛となる。善なる神への信仰ーそれは、傷つきながらも純粋な善のみを欲し続けるという人間の約束。
百済王の末裔は日本天皇の生母だった。百済観音はもともと法隆寺にはなかった。朝鮮半島で数千人の孤児を育てた日本人女性がいた。力道山は朝鮮人であることをひた隠しにしていた。韓国は受験の合格祝いが美容整形手術。古代から現代までの歴史、人物、文化などあらゆる角度から韓国と日本の知られざるつながりをひも解く。
藍川尋28歳、住所不定。“お金持ちのパパ”の部屋を追い出される日、尋の唯一の財産である車を引き取りにきた整備工は、懐かしい男だった。己を偽らぬせいで孤立する高校生の尋に、ただひとり気負いなく接してくれた同級生・矢代知佳ー尋は彼に恋心を抱き、破れたのだ。十年前と変わらず実直で、あの頃より精悍な矢代に再び惹かれる尋だが…。
便利なポリ袋調理法。時間がない時、一人暮らし、アウトドアでも力を発揮。最小限の水で作る、超カンタン栄養満点レシピ。
「ベストの相手が見つかったときは、この人に間違いないっていう明らかな証拠があるんだ」…妻のなずなに裏切られ、失意のうちにいた明生。半ば自暴自棄の彼はふと、ある女性が発していた不思議な“徴”に気づき、徐々に惹かれていく…。様々な愛のかたちとその本質を描いて第一四二回直木賞を受賞した、もっとも純粋な恋愛小説。
政変の続く奈良朝において、称徳女帝と共治体制を目指し、宇佐神託事件で失脚した道鏡。今日まで長く悪人イメージが払拭されず、敗者として見捨てられてきた“悪僧”を、古代史の中に位置付け再評価。その実像に迫る。
興味はあるけど、解説が小難しくて…とついつい敬遠してしまう物理・数学・化学・天文・生物…の法則・定理ー。「チンプンカンプン!」と投げ出す前に、ぜひこの本を手にとって読んでほしい。この本でわからないことは、他の本を読んでも絶対わからない。文系アタマのための科学入門書。
ある日、ライオンくんはけがをして、びょういんにはこばれてしまいました。ひとりのこされたおくさんライオンは、おきゃくさんをたのしませようとがんばります。どうぶつえんのなかまたちといっしょに、草花でたてがみをつくり、すてきなオスのライオンにだいへんしん!いちやくにんきものになったおくさんですが…。シリーズ最終巻。ライオンふさいの絆をあたたかくユーモラスに描きます。
ナラティヴ・セラピーの理論的背景を理解するとともに、それをどのように自分の臨床場面で活用するか。日本文化の中での日本語によるナラティヴ・セラピーの実際を、事例を用いながら、わかりやすく丁寧な言葉で詳述する。
「ひとごろし、がんばってください」-幼い字の手紙を読み終えると、男は温厚な夫婦を惨殺し、水に沈めた。残された「ひとごろし、がんばりました」というメッセージ。二ヶ月前の事件で負傷し、捜査二課を離れ、娘・美央からも引き離された雪平は、娘への思いに揺れながら、再び捜査へ…。
中学時代の同級生が自殺した。お別れ会のために帰郷した私は、七年振りに初恋の相手ナルヤに再会する。昔と変わらぬ笑顔を向けてくれる彼だったが、私は不倫の恋を経験し、夢に破れ仕事も辞めてしまっていた。そんな私をナルヤが旅に誘い…。会社が嫌い、母親が嫌い、故郷が嫌い。でも、こんな自分が一番嫌いだった。だから私は旅に出ることにした。