読書好きの家庭に生まれた吉田松陰は、おおらかな母滝や教育熱心な父百合之助、弟思いの兄梅太郎、個性豊かな妹弟や叔父に囲まれ育った。明治維新の立役者となる多くの若者たちを育てた松陰の生涯は、常に捨て身で革新的な思想を主張し、脱藩や二度の投獄、処刑へと至る壮絶なものであったが、周りにはいつも家族や同志の支えがあったのだ。松陰と彼を愛した人々、彼の「志」を受け継いだ者たちを描く幕末群像。
ひよこのぴよちゃんに可愛い妹が生まれました。名前はぴいちゃん。ぴよちゃんの後を、いつもついてくるーと思ったら迷子に!しかけ絵本で楽しく読める、仲良しきょうだいの物語。1・2・3歳向け。
太陽系の果てに位置する九つ目の惑星、冥王星が、二〇〇六年の夏、惑星から外された。だが、一体なぜ降格されたのか…。今では準惑星として数えられる冥王星は、実は周辺に位置する多くの太陽系外縁天体の一つにすぎなかったのである。電子撮像技術による観測の飛躍的な進歩、あるいは種々の惑星探査機の活躍により、次々と明らかになっていく太陽系の天体たち。カラー写真23点と共に、壮大なる惑星たちの神秘的な相貌を最先端の天文学で解き明かす-。
藤堂隆道には大切な妹がいる。名前は加奈。幼いころから病弱な加奈は、入退院を繰り返す生活を送っている。子供時代のある事件により隆道は、妹が弱くて脆い、自分が守るべき存在だと気づいた。それ以来、子供ながらにも妹を護り続けてきたのだ。入院中は毎日のように見舞い、退院時にも学校や生活の世話をした。小学生の加奈も、中学生の加奈も、高校生になった加奈もずっと見守ってきたのだ。それなのに、快復を見せていた加奈の病状が急変して…。