この詩集には、最近の連作であるちいさないもうとのシリーズを入れ、行分けの諸作品と、すでに他界したもと家族たち、とくに母を巡る作品を収めた。
いもうとができたヒッポくん、ちょっとやきもち、ちょっとさびしい。でもそのうち…。
優子は恋する十歳の女の子。でもその恋のお相手は血のつながった実のおにいちゃん。普段は内気な眼鏡っ娘の優子でも大好きなおにいちゃんの為ならどんなえっちな事だって…!!そんな優子の前に現れた親友真紀の姉千明。彼女は大学の研究室で超時空を研究しているマッドサイエンティスト!優子は千明の実験で大人に大変身!!…!!優子、大好きなおにいちゃんの為にがんばります。
本書は、一束の薪や一握りの豆と交換され、泣きながら中国人に連れ去られていく子どもたちや、毎日のように死人の出る難民収容所のことなど、飢えと死の恐怖に苛まれていた幼児体験を書き綴ったもの。
スコットランド啓蒙の到達点を示す。「忘れられた思想家」ミラーの主著を解読することによって、文明史的視点にたつ法ないし統治の学問と、共和主義思想との緊密な統合の姿を明らかにし、その先駆的な仕事の全体像を浮かび上がらせた労作。
わたしには、2つ違いの妹がいました。「春の雲になりたい」といって、春まだ浅い2月半ばに、肺結核で亡くなりました。18歳でした。家の前の寒い河に、白い鴎が群れていました。それから、どれだけの春がめぐってきたことでしょう。春がくるたびに、妹は、わたしが仰ぐ遙かな空で微笑みます。亡き妹の思い出をたどる、命をみつめる絵本。
一瞬の生と永遠の美の間で麻薬の罠に陥ち、バリ島で逮捕された画家・哲郎。誰にも兄を殺させはしない!妹カヲルはバリ島へ飛んだー。意志と祈り、西欧とアジア、死とエロスの対立と融合を描く7年ぶりの書下ろし傑作長編。
日本で生まれ、その後満州へ渡り、終戦で再び日本へ。戦後の混乱期、言葉にできないような苦労を重ね、やっとの思いで幸せな家庭を築く。しかし、生き別れの妹と再会することで、著者の人生は大きく変化する…。これほど波乱に満ちた人生があっただろうか。
初めてのデートに胸焦がす15歳の私。同級生に嫉妬して、意地悪なことを言ってしまう私。買っても買っても着る服がなく、大好きなおしゃれがまた苦しみでもあった私…。どうしたら、もっと素敵に、自分らしくなれるのだろう。痛みを抱えながらも、正直に、素直に、そして真剣に生きようとするたくさんのまだ見ぬ妹たちへ、愛情こめて贈る、珠玉の一冊。