バレンボイムは88年以来バイロイト音楽祭で「指環」の指揮をとっており、この「神々の黄昏」が91,92年の上演による全曲録音の完結編となる。“ワーグナー指揮者”としてのバレンボイムの最近の充実ぶりを伝える、幅と深さをもった演奏である。
故・松田優作が、76〜81年にかけて主演した東映の映画3作品のサウンドトラックが初めてアルバム化された。基本的にインストゥルメンタル中心ではあるが、『ヨコハマBJブルース』では、松田優作自身の歌も聴かれる。思いがけず高めの声だがシブイ。
生涯に1,000曲以上もの作品を残したヴィラ=ロボスは、子供向けのピアノ曲も数多く作曲した。どれもシンプルだが、ラテン的な魅力がキラリと光る素敵な小品だ。ヴィラ=ロボスを得意とする宮崎幸夫は、子供たちの模範となるていねいな演奏を心掛けている。
70年代を中心に、フォーク、ニューミュージックの名曲を収録したコンピレーション・アルバム。今だからこそ、心に染みてくるフレーズがこの1枚の中にきっとあるはず。じっくりと耳を傾けたい。