満州開拓団国民学校の教師として、満州に赴任した若い女性が、敗戦から死の淵をたどった逃避行、囚われの身となり、建国まじかの共産中国の政府職員となり、惜しまれながら日本へ帰国するまでの、十一年間の数奇な体験を語る。
北京で過ごした幼い日々、11歳で逝った兄との思い出…幸せも不幸せも、愛も憎しみも言葉にできず、その時その時に力を使い果たして生きた「子供時代」。忘れていた記憶が鮮やかに蘇り、溢れだす、珠玉の童話集とエッセイ。
長女涼子。ひとりっ子の舞とともに別居生活を始めたばかり。舞を名門幼稚園に通わせるためで夫と離婚する訳じゃない。次女美雪。大学受験を控えて上京。独り住いの義兄の家に居候中。ただならぬ恋の予感を感じている。そして三女由香。オテンバな高校受験生。不思議な恋人ができたようだ。美しい三人の姉妹をめぐる恋模様が次々と波瀾を呼び奇妙な事件が巻き起こる。家族と愛とサスペンスの物語。
かつての女性が、より「けだかく」「さかしく」信仰の主要な担当者であった時代、霊の力を認められていた時代の神秘を、広範な民俗学の方法によって解明する。女性の清明な「たましい」と「ちから」の回復でもある。
かわいい妹たちに囲まれて幸せな日々…というわけにもいかない久志。かつて地球存亡の危機を救った秋帆も、今や普通の女の子。しかも宇宙規模の難題はまだ解決していないのだ…。そんな中、新たなる“妹”や謎の勇士も現れ、久志の生活はますます波乱含み!?全ての謎が明らかになる結末やいかに。
母を亡くし、父と二人で平凡な日々を送っていた久志。そんなある日、突然『妹』を名乗る少女が次々と現れて、生活が一変してしまう。常識では考えられないような珍事は、やがて宇宙規模の大問題にまで発展して…!?無邪気な妹たちが持ち込んだスケールのデカイ難問に、久志は目を疑うばかりなのだが…。
両親の再婚で義兄妹になった達也と優香。その両親が亡くなり、泣きじゃくる優香をなぐさめながら、達也は彼女の『いいお兄ちゃん』になることを決心する。プロ選手を夢見て日々打ち込んでいた野球の練習も、家でひとりぼっちになってしまう優香を思ってやめた。そうして仲良く暮らしてきた二人だったが、最近の優香は達也に反抗的だ。警察に補導されることもしばしばで、彼は気が気でない。そんなとき理想の妹像そのままの菜々子に出会い、達也は…。