一般に、足し算や、掛け算などの演算を備えた体系を代数系といい、なかでも、群や環とよばれるものが重要である。特に、環の研究が大切であって、通常、数学で代数的手法と言われているものは大抵この形態をとる。それぞれの分野に従って、いろいろな環があり、それぞれ独自の方法が編み出されている。この本は、そのような研究方法の切れ端でも紹介してみようか、というつもりで書いたものである。対象とする読者は、数学に興味をもつ高校生や初年級の大学生、あるいは、代数学を勉強したいが、本格的な教科書を開いても講義を聴いても、いま一つポイントがつかめずに今困っている方々である。
「死のうは一定」-姑息因循な“時代”の壁を蹴破り、闊達自在の“自由”を生きた、先駆する“近代”織田信長。天下周知の笑い者が、一瞬にして変貌、屹立するー奔放不羈で孤独な魂のみが生み得る秀抜な“変身”物語“聖なる野性”坂口安吾独創の“歴史”小説世界。
初の文庫版・新訂オリジナル全集。生前未行作品「決闘」「淪落の青春」ほか名作「桜の森の満開の下」「二流の人」など13篇収録。
ロンドンの裏通りで起きた殺人事件は背後に異常な動機をうかがわせた。最初の一撃で意識を失い瀕死の男に、金づちでとどめの一撃を加えるという残忍な手口だったのだ。捜査にあたるマクリーシュ警部は、被害者が勤めていた繊維会社が倒産寸前であることを知る。一方、資金援助を検討していた貿易産業省は、女性事務官フランチェスカを派遣し経営状態の調査にあたらせていた。協力して調査を進める二人の前で意外な犯人が明らかになる。無骨な警部とキャリアウーマンの活躍をスタイリッシュに描く新シリーズ。英国推理作家協会賞新人賞受賞作。
『保久呂天皇』『真書太閤記』『狂人遺書』他作者最晩年の小説群15篇及び草稿5篇を収録。
伝説化された安吾像に挑戦、安吾文学の原点とその青春像を追跡した労作。
チョコレートにあんパン、口紅やマニキュアなど、私たちになじみ深い品々の多くは、東南アジアの林産物のお世話になっている。ラワンやチークだけではないこれら森のめぐみの不思議さ面白さをまとめた、とっておきの20話を紹介。
船井総研の気鋭のコンサルタントが儲けるためのテクニックを、豊富な実例をもとに、多様な角度から詳述。
勇虎たちの船は彼岸と現世と常世のはざまに浮かぶ島・ウジュンの村へ流れ着いた。この島からは、すべての世界への道が通じている。彼岸からの戻り人・龍綺にかけられた魔道は非常に強く、勇虎をも巻き込もうとする。いまだ呪いのかかっていない勇虎を現世へ戻そうと、龍綺はみずからマンギスの神の口から奈落へと飛び込み、彼岸へ帰っていく。一方、島の巫女・双羅から龍綺の本心を知らされた勇虎は、龍綺を救うため、舞を捧げてマンギスの口を開かせ、彼のあとを追うが…。
仕事でバリバリ成果をあげたい。趣味の世界も広げたい。人との交わりも楽しみたい。…でも、時間が足りない。本書はこの永遠の悩みについて、サラリーマンと作家という二足のワラジを履き続けた著者が、自ら培ったとっておきのアイディアとノウハウを提供する。「時間は経費と資産に分けて考える」「一日を二倍に活用する逆Lプログラム」ほか、今すぐ実行できる101項。
死刑確定後に書かれた異例の書。戦後史の中で未だ謎を秘めた連合赤軍事件の実相に迫る、当事者の記録。
新発見の「安吾先生の一日」を含め、その溢れるばかりの人間的魅力を語り遺した夫人の全エッセイを集成。安吾直筆「遺言書」もカラーで収載。
あわただしい都会よさらば!新天地を求めて「田舎暮らし」を始めた英語教師の悪戦苦闘の日々…。ブームの裏の現実を本音で描いた「田舎暮らし」の“裏マニュアル”。