イベント企画会社で働く守里は、仕事のことでストレスが溜まり、毎晩なかなか眠れずお疲れモード。そんな守里はある日、電車を乗り過ごし降りた街で、『ぐっすりカフェ』というカフェを見つける。夜にしか辿り着けないカフェには謎が多いマスターがいたり、ぬいぐるみが動いていたりと不思議がいっぱい!?そんなちょっと不思議なカフェを舞台に眠れない夜にお届けする、ほっこり安眠ストーリー。
一般に、足し算や、掛け算などの演算を備えた体系を代数系といい、なかでも、群や環とよばれるものが重要である。特に、環の研究が大切であって、通常、数学で代数的手法と言われているものは大抵この形態をとる。それぞれの分野に従って、いろいろな環があり、それぞれ独自の方法が編み出されている。この本は、そのような研究方法の切れ端でも紹介してみようか、というつもりで書いたものである。対象とする読者は、数学に興味をもつ高校生や初年級の大学生、あるいは、代数学を勉強したいが、本格的な教科書を開いても講義を聴いても、いま一つポイントがつかめずに今困っている方々である。
初の文庫版・新訂オリジナル全集。生前未行作品「決闘」「淪落の青春」ほか名作「桜の森の満開の下」「二流の人」など13篇収録。
「不連続殺人事件」「投手殺人事件」「能面の秘密」他、遺された全ミステリー11篇を収録。
酒と女とギャンブルの日々を鮮烈に描いた幻の処女長篇。
昔気質のフェニモア先生は小さな診療所の開業医。愛猫を撫で撫でミステリを読み耽る彼だが、時には実際の事件に遭遇することも。死んだ飼い猫を埋めたいという少年を手伝って地面にせっせと穴を掘れば、そこから女性の死体が!死体の奇妙な埋葬法に疑問を感じた先生は、本業そっちのけで調査に奔走するが…にわか探偵フェニモア先生の推理がさえわたる新シリーズ。アガサ賞、マリス・ドメスティック・コンテスト受賞作。
デンマークの環境知性が贈る、社会と未来を大きく変える「未来書」。
ミステリ好きの医師フェニモア先生は、実物の屋敷を模し、一族の一人一人に似せた人形を収めたドールハウスで有名なパンコースト家を往診した。屋敷では感謝祭の日、ドールハウスと人形が何者かに荒らされ、直後にそれとそっくりの状況で一族の女性が殺されていた。昔からの患者である女主人に呼ばれた先生は、本業の診察よりもにわか探偵としての協力を依頼されてしまう…読者への挑戦など趣向に富んだシリーズ第二弾。
デンマークが誇る建築、家具、照明、テーブルウェア、素材に対する敏感さ、ディテールへのこだわりが生む、美しいデザインの本質に迫る。
「珍しい」「入手困難」アンティークショップのセールストークは、お客にとって殺し文句。だが、そんな客受けばかり狙った「レア物」など真っ平御免と、トラックでヨーロッパを駆けずり回り、独自の価値観に適った「ほんもの」の骨董家具を買い付けるー。名品はいらない。世間の評価などに惑わされることなく、自分だけの逸品を愉しみたい。アンユージュアルな西洋古道具屋店主による、型破りなアンティークのススメ。
「お前は今日から俺が面倒みる」事務所で、新しいマネージャーの敷島に引きあわされたモデルの富海は、その日から彼と同居することになる。強引で不遜な敷島を腹立たしく思う富海。だが敷島は、三流モデルの富海には不相応な大きな仕事を取ってきては、富海の欠点を指摘し的確なアドバイスをあたえた。反発しつつも、富海は彼の実力を認めざるを得なかった。そんなある日、富海はモデル仲間から、敷島がかつて有名なモデルだったと聞いて…。
ミステリー専門書店店長にして書評家。腕利きのライターにしてギャンブラー。その実体は恐妻ダメ亭主であった!本を題材に男のロマンを語るつもりが、なぜか最後は家庭内のトホホ話に…。情けなくも健気な抱腹絶倒エッセイ。住宅ローンは30年、子供2人は育ち盛り。今日も妻の「ろくでなし!」の声が聞こえる。