三島由紀夫を中心に小林秀雄・坂口安吾らが、文学によってそれぞれの生を救済したいとなみを、作品から鋭く照射する。真摯かつ着実な読みで知られる批評家が、評論の本道をここに実現。
家庭と地域に根ざし共感と共和の活動をくり広げる女性たち三十六名の体験集。
本書は、大学において「現代企業の簿記会計システム」を学ぶための入門書である。
本書では、不特定多数の人びとが利用する建物、たとえば、学校、図書館、事務所ビル、官公庁ビル、ターミナルビル、集合住宅などにおいて、高齢者や障害者が利用する空間のデザインや家具、設備などの計画と設計に必要な基本的事項についてのみ述べており、高齢者や障害者が専門的に利用する病院、リハビリテーションセンター、あるいはナーシングホームなどのような特別の詳細や設備を必要とするものについては述べていない。
フロイトとシェイクスピアの問題、フロイトと6人の子供の名前、フロイトとユダヤ人のジョーク、フロイトと噂の義妹との往復書簡など、彼の精神と研究姿勢に対する諸々の疑問と謎に接近、新たな視点から読解を試みる。
仕事でバリバリ成果をあげたい。趣味の世界も広げたい。人との交わりも楽しみたい。…でも、時間が足りない。本書はこの永遠の悩みについて、サラリーマンと作家という二足のワラジを履き続けた著者が、自ら培ったとっておきのアイディアとノウハウを提供する。「時間は経費と資産に分けて考える」「一日を二倍に活用する逆Lプログラム」ほか、今すぐ実行できる101項。
複雑難解な条文を、商法と保険理論の関係を踏まえ、損害保険契約法改正試案の内容も取り込んで詳細に解説。
美しい竹林で知られる京都嵯峨野で、次々と三人の若い女性が殺された。赤かぶ検事のもとに届く報告は奇妙なことばかり。まず、いずれも目撃者がいるにもかかわらず、事件直後に死体が消えた。また三人の被害者は“かぐや姫”という共通のニックネームを持つ…。やがて三人と関係のあった男が有力な容疑者として浮かび上がるが、彼は法律を知り尽くした弁護士で、完璧なアリバイがあった。難解な事件の真相は。傑作長編推理。
『シャッフル探偵事務所』は暮井稀人と甘津木士郎、さらに親父さんとで組織される町の探偵屋さんだ。だが、彼らが手がける事件の多くは警視庁でも解決不可能な摩訶不思議な事件がほとんどだ。今回もまた奇妙な事件が舞い込んだ。50年前、ある独裁者が不特定多数からの崇拝を得るために使用したという謎の香水『皇帝』を現代に蘇らせようと画策する者がいるという。香水が本当にそのような力を持ちえるのか。稀人と士郎は調査を開始したー。庄司卓の新境地、限りなく今日に近い明日の物語の第一弾。