東京都区内に唯一残り、伝統的な日本酒造りを頑なに守る小山酒造。そこに生まれ育った著者が、酒蔵の心豊かな四季の暮らしと、厳粛な日本酒造りの毎日を細やかに描く。東京サミットでも飲まれるまでの、120年にわたる感動の物語。まさに極上の逸品。
ここは何か変だわー知人に招かれ,黒人専用の高級リゾートを訪れた家政婦のブランチは、到着早早、不穏な空気を感じとった。はたしてその直前、皆に嫌われていた女性が不審な事故死を遂げていた事実が判明する。数日後、今度は滞在客の男性が謎の自殺を…タフな黒人家政婦ブランチが、鋭い観察眼で特権階級の黒人たちの実像を暴きだす。アンソニー賞、アガサ賞、マカヴィティ賞を受賞した『怯える屋敷』に続く第二弾。
インテリアをデザインしたり、コーディネートするとき「家具」は主役です。これから実務に入る人、最近実務に入った人。学生、デザイナー、コーディネーター、プランナーの方々のために。
卓也の父・野武彦の手によって捕らえられ、香港から日本へと戻った薫を待っていたのは、七曜会施設での監禁だった。また、姫羅盤である薫の妹・透子も、人里離れた神社の中に封印されることになる。そんなおり、七曜会内部での分裂が起こり、同時に鬼道界からの陰の気が強まりはじめた。最大の危機を目前に、卓也と薫は…!?霊能力コンビが繰り広げる、妖しの世界のオカルト・ファンタジー第七幕。
西宮翼郎、18歳。父親は、関西を根城にする広域暴力団「竜亜会」のドン。定められた明日を変えるため、翼郎は並木水人とともに神戸を飛び出すがー。
本書は、シェーカー教団の人々が歴史に遺した独特な様式の家具と木工品についての研究書であり、同時にその詳細について克明に図説した解説書である。
日本の保険業界は本格的な競争の時代を迎えている。56年ぶりに大改正された新保険業法のもとで、国際的にもトップクラスにある生・損保業界の両雄は、一体どこに向かおうとしているのか。業界再編にむけた両社の現状を検討するなかで、「保険王国・日本」の今後を展望する。
女のコは、好きな人に思いを届けようと、みんな一生懸命。でも、ボーイフレンドが五人もいて、困っているお嬢さまがいる。ゲームで恋の勝者を決めて、一人に絞るんだって。そこで、名探偵・麻衣子のアイデアが使われることに。ところが、宝探しゲームの途中で事故が…。そして、ついに密室殺人が!!雪の別荘での恋の争奪戦の行方は!?著者の“『幽霊事件シリーズ』の思い出”付き。
自然の風土の中で生きる人間をとおして作られるのが真実の歴史であるとする安吾独得の歴史観を背景に、自ら現地に足を運び、卓抜した洞察力を働かせてものした歴史紀行の中から「天草四郎」「安吾・伊勢神宮にゆく」「飛騨・高山の抹殺」など十篇を収録。司馬遼太郎の「街道をゆく」や松本清張の「古代探究」などの紀行文学のさきがけとなった画期的エッセイ。