自分のことにしか興味が持てない著者が、現実との感覚のずれに逆上して『怒りの薔薇くい姫』と化し、渾然一体となった虚構と現実が奇妙な味わいを醸し出す「薔薇くい姫」、男同士の禁断の愛を純粋な官能美の世界にまで昇華させた「枯葉の寝床」「日曜日には僕は行かない」の三篇を収録。
昭和の名人といわれた4人(五代目・古今亭志ん生、五代目・柳家小さん、八代目・桂文楽、三代目・三遊亭金馬)の十八番を収録した、究極の落語コンピレーション・アルバム。
「暮しの手帖」編集長、そして、文筆家・書店店主である著者が、迷いながらも辿り着いた、愛着品100選。日々を豊かにする、100品の随筆集。書き下ろしエッセイ100篇・撮り下ろし写真100点。
おおきな世界をつくる、ほんのちいさな作戦。
アメリカ郊外の村で見つけた、アンティークのキルト。古書店・カウブックスの開業時に揃えた、イームズのスツール。何気ない日常のアイテムから、大事な宝物まで、『暮しの手帖』編集長である著者が愛用する、100の品々。愛すべきモノたちと真摯に向き合い、その出合いや記憶を、自ら撮影した写真とともに心豊かに綴る随筆集です。100編の随筆に、新しく文庫版書き下ろし3編が加わりました。
“太閤秀吉の”御成りの筋なればーこの所司代・前田玄以の言により、京都の町家は違う姿になったという。中世から近世へと変化する町なみの象徴となった“聚楽第”や太閤秀吉の京都改造は、町家の姿にどのような影響と変化をもたらしたのか。多数の史料から京都の町家形成に新解釈を提示する。「京都の町家」三部作、完結。
身近で、使うことが当たり前になっている寝具たち。だが、それほど身近な存在でありながらわれわれの祖先がいつ頃からどのように寝具を使い始めたのかを知る人も思い馳せる人も少ない。日本人と寝具そして寝所との関係をまとめた名著を復刊!
面白すぎる仕種に予想外の動き。あまりにもスゴイ高座ゆえ商品化されなかった珠玉の十席。第3シリーズもすべて初出し映像。初演以来、休みなく進化し続けていったネタで、最も自由自在度が高くなった時期の一席「寝床」。枝雀襲名から三年足らずのころ、端々に「小米」の残り香がする高座「饅頭こわい」。
犬も人も居心地よくなる家づくりの秘訣とは?愛犬も人も、お互い幸せに暮らせる方法を徹底解説。
サヨナラ、ふつうの生活…父親の一言から両親は離婚。そして始まった、母との貧乏生活。幼かった著者は、食べるものにも事欠くような日常の中で、徐々に貧しさを理解していく。入学、卒業といった節目で必ず起きる困難や、母や友人たち、周囲との人間関係にも逃げずに明るく向き合ってきた過去を、真摯につづった衝撃のコミックエッセイ!
深川に住む紅屋の女将・牡丹から、煙草入れを縫箔師の咲に、煙管と金具を錺師の修次にそれぞれ作ってほしいとの依頼が来た。同じ小間物を扱い、切磋琢磨しながら互いを高め合う職人同士の二人は、共に仕事をすることに。一方で弟の太一が今度の藪入りの際に、祝言を挙げることになっており、咲は温かい家族の幸せを感じていた。そんな折、咲の後をつける不審な男がいると、しろとましろが教えてくれるがー。傑作人情時代小説シリーズ第四巻。
白酒の“今”がここにある。充実の 30 周年を記録した記念盤。
革新的な古典落語で幅広い支持を受ける桃月庵白酒。
30周年を迎えた 2022年に演じた充実のその高座より、爆笑必死の演目をラインナップしました。
本人演目解説や撮りおろし写真満載のオールカーラブックレットも必見。
現代の滑稽噺の名手による珠玉の作品集を、ぜひご堪能ください。
●アーティストプロフィール
本名:愛甲尚人(あいこうなおと)1968年 12月 26日鹿児島生まれ。
1992年 4月五街道雲助師匠に入門。前座名「はたご」。
1995年 6月二ツ目昇進「喜助」と改名。2005年9月真打昇進し三代目「桃月庵白酒」を襲名。
【受賞歴】1999年2月北とぴあ若手落語家競演会奨励賞、2005年 5月第 10回林家彦六賞、2010年 3月花形演芸大賞「金賞」、
2011年 3月花形演芸大賞「大賞」、同年8月彩の国落語大賞、2018年 3月芸術選奨文部科学大臣新人賞。