公認心理師・臨床心理士が現場で活用できる実践の書。発達障害の基礎理解として、診断論、障害論、原因論について整理し、さらに幼児期の育ちから成人期の就労まで、時間軸に沿った支援を解説する。個人の特性にのみ問題を還元しない生態学的あるいは関係性の視点を重視した、インクルーシブな環境を実現するためのテキスト。
「障がい福祉事業」のサポートを行なっている著者のもとには、クライアントからいろいろな質問・相談が寄せられています。そこで、本書が助け舟。実際に「障がい福祉事業の指定を受けて運用する」ことを前提に、「法律用語を多用しない、わかりやすい本」「運営ノウハウを散りばめた本」になっています。実務的なノウハウに加え、各サービス指定の手続き方法、開業資金やサービス費の加算・減算、実地指導や監査の注意点なども大公開。実際に運営する際の手引書としても最適です。自身で申請を行なう人やすでに事業を行なっている人はもちろんのこと、行政への指定申請業務を行なう行政書士にもおススメの1冊です!令和3年(2021年)度のサービス報酬額や運営基準等の改定を織り込んだ最新版!
人員・設備・運営基準、基本報酬・加算、労務管理…経営を安定させるためのポイントをわかりやすく解説!令和3年度障害福祉サービス等報酬改定、特定処遇改善加算を網羅。各事業所の重要事項説明書、就業規則等の作成例を収録。
考える力を養うアクティブラーニングを新設。新しい実習形式である作業療法参加型臨床実習の解説を新設。Case Study内に授業や自習で活用できるQuestionを追加。試験対策がさらに充実。就労支援をはじめ拡大する地域作業療法に対応。
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●高次脳機能障害の患者は、ADL(日常生活動作)においては自立していても、記憶障害や注意障害、遂行機能障害、感情障害の影響で学業や職業、再就職などの社会的な復帰が困難となるケースがある。
●本特集では、こうした高次脳機能障害に関連する社会生活上の課題に対処するために、外来と他機関との連携や、就労継続支援、自動車運転支援、スポーツへの参加支援などさまざまな支援やアプローチを紹介。
●高次脳機能障害への多面的な方法を知ることで、認識拡大や各施設の活用増加に寄与することを期待した一冊。
【目次】
特集にあたって
リハビリテーション科外来からの支援
高次脳機能障害支援センターからの支援〜通所教室で医療と地域をつなぐ〜
自立訓練施設からの支援
就労移行支援施設からの支援
自動車運転に対する支援
高次脳機能障害者に対するスポーツへの参加支援
コラム:高次脳機能障害に対するリハビリテーション活動の地域差
座談会 災害リハビリテーションの普及にむけてーJRATの取り組み
■新連載
知っていてほしい義肢装具とその実際
1.治療用装具と補装具の違い
■連載
巻頭カラー デザインが拓くリハビリテーションの未来
7.体内植え込み型治療機器 髄腔内薬剤投与ポンプシステム:ITB療法
ニューカマー リハ科専門医
高嶋俊治
知っておきたい神経科学のキィワード
21.脳機能結合
認知症の基礎知識とリハビリテーション
5.認知症を合併した身体障害に対するリハビリテーション治療
リハビリテーション医療における安全管理の一工夫
II.回復期リハビリテーション病院における安全管理:3.急変に備える院内体制と院外連携
リハビリテーション診療におけるEvidence-Based Practice
7.Evidence-Based Practiceとシステマティックレビュー
地域リハビリテーションの現状と今後
2.都道府県支援センターにおける地域リハビリテーション(岩手県)
リハビリテーション医学・医療の歴史秘話“あの時なにが?”
11.日本リハビリテーション栄養学会
≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで、幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され、栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか、すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ、日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ、新たな診療ガイドラインなど、医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています。
≪特集テーマの紹介≫
●フレイルは、2014年に日本老年医学会から提唱された概念です。加齢や慢性疾患、老年症候群が積み重なることにより脆弱となり、ストレスや疾患により要介護や死亡などに陥りやすい状態である一方、適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像とされます。
●フレイルの要素は、身体的フレイル、精神・心理的フレイル、社会的フレイルが広く知られていますが、オーラルフレイル、ウロフレイル、アイフレイル、スキンフレイルといった概念も近年、提唱されています。フレイルをきたしやすい疾患や老年症候群が個人に同時に複数存在し、互いに悪影響を及ぼし、要介護や死亡のリスクの増加させていることが明らかになってきています。
●本特集では、このように近年広がりをみせているフレイルの多面性に着目し、老年期に起こりやすいさまざまな機能の低下や症状からフレイルをとらえるアプローチについて、各領域の専門家よりご解説をいただきます。
【目次】
【概論】フレイルのUPDATE─診断・評価を中心に
嗅覚・味覚低下とフレイル
食生活によるフレイル対策とオーラルフレイルの関連
アイフレイル─視機能のフレイル
聴覚のフレイル
ガットフレイル─消化管のフレイル
ウロフレイル─泌尿器のフレイル
スキンフレイル─皮膚のフレイル
●巻頭カラー
給食用食器のいろは
●病棟のプロフェッショナルたち
医療法人仁誠会 奈良セントラル病院 回復期リハ病棟
●ぷろらぼ 研究室で学んでみませんか
植物がもつさまざまな機能の有効利用をめざし、分子レベルから栽培まで/甲子園大学大学院 栄養学研究科 食品栄養学専攻 食品学領域 食資源利用学部門 松岡研究室
●スポット
日本人の就労者が摂取する昼食の栄養学的特徴
食事・栄養指導におけるDietary Variety Score(DVS)の活用方法
●ズームアップ
ヒトの水必要量に関するエビデンスの最新動向と今後の展望
連載
●栄養指導・栄養管理に活かしたい 食物繊維学の新常識(3)
食物繊維に関する疫学研究
●代謝からみた 身体活動&栄養のサイエンス最前線(9)
腹八分目の効用ーアカゲザルの30年にわたる長期エネルギー制限の結果
●Case Reportに学ぶ 摂食嚥下障害の栄養アセスメントと介入のコツ(18)
食欲不振から胃瘻を造設後、1年を経過している特養の新規入居者に対し、多職種での介入が経口移行に対し奏効した一例
●Medical Nutritionist養成講座(75)
カテーテル関連血流感染予防対策ー輸液の無菌的管理について
●Dr.雨海の男性臨床栄養学(26)〈隔月連載〉
グルコースの逆襲(2)-窒素出納と侵襲
●ORIGAMI ART-食に活かすおりがみ/食の教養
フキ
●こんだてじまん
じまんの一品料理 手づくり和風ハンバーグ/京都市立病院
「ワークフェア」の議論をもとに2つの領域の関係を再検討する。国内外の施策や理念から課題にせまり、展望を示す。
早期退院がますます求められる昨今、在宅療養への移行に際し、退院調整や退院支援、退院前カンファレンスなどによる情報共有が進められています。入退院する患者のQOLをできるかぎり維持し、よりスムーズに在宅療養へ移行するためには、病院の看護師が患者の在宅での様子や訪問看護の現場を知ること、お互いに顔の見える連携ができていることが望ましいのですが、忙しい臨床現場において、なかなかそのような機会を得ることも難しいのではないでしょうか? 本特集では、東京訪問看護ステーション協議会が10年間にわたり実施してきた病院看護師の訪問看護1日体験研修の取り組みなどを紹介することで、病院や施設の看護師が在宅生活を支える意識をもてるようなしくみやその意義、そして、より質の高い在宅療養をめざすための連携のあり方を考えます。
早期退院がますます求められる昨今、在宅療養への移行に際し、退院調整や退院支援、退院前カンファレンスなどによる情報共有が進められています。
入退院する患者のQOLをできるかぎり維持し、よりスムーズに在宅療養へ移行するためには、病院の看護師が患者の在宅での様子や訪問看護の現場を知ること、お互いに顔の見える連携ができていることが望ましいのですが、忙しい臨床現場において、なかなかそのような機会を得ることも難しいのではないでしょうか?
本特集では、東京訪問看護ステーション協議会が10年間にわたり実施してきた病院看護師の訪問看護1日体験研修の取り組みなどを紹介することで、病院や施設の看護師が在宅生活を支える意識をもてるようなしくみやその意義、そして、より質の高い在宅療養をめざすための連携のあり方を考えます。
病院看護師が在宅療養の現場を知る意義
地域包括ケアのなかで「生活者」を支える看護職を育む
嶋森 好子
訪問看護1日体験研修のしくみとねらい
東京訪問看護ステーション協議会研修委員会による
取り組みから
柴田 三奈子
【訪問看護1日体験研修体験記】
1。同行訪問の体験と学びから「生活者としての患者」に
向き合う退院支援へ
遠井 万里子
2。じっくり信頼関係を育む看護を知り
訪問看護師に転身
矢部 亜沙美
【座談会】
地域包括ケアに活きる看看連携をめざして
訪問看護体験研修からみえてきたこと
徳江 幸代・平野 美理香・藤原 麻由礼・吉冨 洋子
[司会] 伊藤 文子
■特別記事
医療・介護分野における改革の全体像を概観する
2025年に向けた多岐にわたる改革が進行中
社会保険旬報編集部
■インタビュー ケアする人々・33
認定NPO法人フローレンス
障害児保育園「ヘレン」・障害児訪問保育「アニー」・
訪問看護ステーション「ジャンヌ」の方々に聞く
医療的ケアが必要な子どもと家族の夢を叶える「保育」
通所と在宅の長時間預かりで親の就労と子の発達を支援
[インタビュア] 編集室
●〈巻頭カラーグラフ〉 終える命、つなぐいのち・9
戦争の冷たい死
國森 康弘
●“顔の見える関係”ができたあとの多職種連携とは? 連携力の評価の視点・2
地域別×職種別でみる各地域の多職種連携の“強み”
医師主導型・訪問看護師主導型・ケアマネ主導型という3つの分類
福井 小紀子、藤田 淳子、
池崎 澄江、辻村 真由子、乙黒 千鶴
●在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・75
・・・続きの詳細は医学書院ホームページ
特集1 行って見て聞いた オープンダイアローグ発祥の地ケロプダス病院
北の僻地、フィンランド西ラップランド地方にあるケロプダス病院で開発されたオープンダイアローグ。これは技法なのか? それとも思想? 哲学?
この療法の圧倒的な治癒率の理由と、文献では理解しきれない運用の実際を知りたいと、7人の研究者がオープンダイアローグ探求の旅に飛び立った。
現地で見た・感じたものを、7人それぞれの視点から紹介していただきました。
特集2 なるほど発達障害 その人に合った支援のための対応と工夫
どのように判断したらいいのかわからない、どのように対応したらいいのかわからない……多くの迷いの声と共に、注目され続けているのが発達障害の分野です。
この特集は、医療分野で仕事をされている医師や看護者、ケースワーカーから、発達障害をもつ方々(児童から大人まで)への日々のケア・生活支援の実践や悩み、創意工夫を集めたものです。
読者の皆さんにとって「なるほど」と思えるケアのヒントが見つかれば幸いです。
特集1 行って見て聞いた オープンダイアローグ発祥の地ケロプダス病院
北の僻地、フィンランド西ラップランド地方にあるケロプダス病院で開発されたオープンダイアローグ。これは技法なのか? それとも思想? 哲学?
この療法の圧倒的な治癒率の理由と、文献では理解しきれない運用の実際を知りたいと、7人の研究者がオープンダイアローグ探求の旅に飛び立った。
現地で見た・感じたものを、7人それぞれの視点から紹介していただきました。
■驚異の旅
斎藤 環
■この佇まいは何だ!?
森田 展彰
■リフレクティングは予告なく始まった
石原 孝二
■“不確実でも安心”を実現させる対話
大谷 保和
■「ニーズの特定」から「ニーズへの適応」へ
竹端 實
■収容所臭のないところはトリエステそっくり!
大熊 一夫
■職員教育&研修プログラム
片岡 豊
■[講演+シンポジウムレポート]オープンダイアローグーフィンランド発の“対話による治療”
本誌編集部
特集2 なるほど発達障害 その人に合った支援のための対応と工夫
どのように判断したらいいのかわからない、どのように対応したらいいのかわからない……多くの迷いの声と共に、注目され続けているのが発達障害の分野です。
この特集は、医療分野で仕事をされている医師や看護者、ケースワーカーから、発達障害をもつ方々(児童から大人まで)への日々のケア・生活支援の実践や悩み、創意工夫を集めたものです。
読者の皆さんにとって「なるほど」と思えるケアのヒントが見つかれば幸いです。
■診察過程とケアの留意点を整理します
田中 康雄
■発達障害をもつ人の入院治療
成田昭仁、清水英樹、仁井俊彦
■発達障害をもつ人への訪問看護
藤田 茂治
■[関連レポート]自閉スペクトラム症の特異な視覚世界を再現する知覚体験シミュレータ
長井 志江
■report
そのいびきは睡眠時無呼吸症候群かもしれない
井手 敬昭、栗本 直樹、細川 數子、山田 尚登
●イイネ!その業務改善(3)
すっきり! 私たちの「5S」活動
佐藤 由美子
●イイネ!その業務改善(4)
機能別看護からプライマリーナーシングへ
泉野 亜希
●[新連載]就労移行って何だ?(1)
こんにちは。「就労移行支援事業所」です
引地 達也
●愛か不安か(3)
自己救済としての家作り
春日 武彦
●武井麻子のOh!それみ〜よ(3)<・・・続きの詳細は医学書院ホームページ
発達障害を持つ人をどのように理解し対応していけばよいのか、精神科医療現場では試行錯誤の状況が続いています。
この点を作業療法士の方たちにうかがうと、“作業”を通して発達障害に気づけたり、対応にもバラエティを持つことができているといいます。
そこでこの特集では、作業療法士の方たちに登場していただき、作業療法士ならではの知恵と工夫を紹介してもらうことにしました。
発達障害を持つ人をどのように理解し対応していけばよいのか、精神科医療現場では試行錯誤の状況が続いています。
この点を作業療法士の方たちにうかがうと、“作業”を通して発達障害に気づけたり、対応にもバラエティを持つことができているといいます。
そこでこの特集では、作業療法士の方たちに登場していただき、作業療法士ならではの知恵と工夫を紹介してもらうことにしました。
■作業療法士に学ぶ「発達障害を持つ人への理解と対応のコツ」
作業療法士の頭の中
荻原 喜茂
発達障害児の療育・作業療法から学んだ行動特性の捉え方と、望ましい対応
関森 英伸
私(作業療法士)はこのように進めています 相談支援と社会資源の活用
遠藤 真史
■特別記事 オープンダイアローグの“キモ”はリフレクティングにある
それはかつて味わったことのない、心の底が温かくなるような体験だった
信田 さよ子
「リフレクティング」とは何か。どうすれば導入できるのか
矢原 隆行
■焦点
看護師の語りの現象学
ACTで働くことにした
近田 真美子
●投稿
眼の手術
北村 庄子
女子閉鎖病棟に落ち着きの時間をもたらしたヨガの取り組み
栗山 美樹、高野 裕子、後藤 恵美、平山 綾子
●向谷地さん、幻覚妄想ってどうやって聞いたらいいんですか?(2)
殺人鬼の山姥が50人も!?
向谷地 生良
●いいのかなと不安に思いながらやってしまっている 身体のアセスメントと手技を徹底検証(2)
今回は、「胸部」編。
中田 信枝、中島 篤正、杉田 学
●就労移行って何だ?(3)
無理からくる「負債」に注意 雰囲気に流されずに足場固めを
引地 達也
●こうすればできる当事者研究(3)
質問に答えます
向谷地 宣明
●愛か不安か(5)
こんなことをやる羽目 障害者プロレスの映画をめぐって
春日 武彦
●武井麻子のOh!それみ〜よ(5)
『パーソナル・ソング』
武井 麻子
●失恋の話を聞きまくる男たち。桃山商事(12)
「ストレス解消」としての不倫はあり? なし?
清田 隆之
●べてる新聞ぱぴぷぺぽ(109)
浦河べてるの家
●読者投稿コーナー ここ掘れかんかん!
「うつ病の僕がオープンダイアローグに惹かれる理由」
本書は、実際に「障がい福祉事業の指定を受けて運用する」ことを前提に、「法律用語を多用しない、わかりやすい本」「運営ノウハウを散りばめた本」になっています。実務的なノウハウに加え、各サービス指定の手続き方法、開業資金やサービス費の加算・減算、実地指導や監査の注意点なども大公開。実際に運営する際の手引書としても最適です。自身で申請を行なう人やすでに事業を行なっている人はもちろんのこと、行政への指定申請業務を行なう行政書士にもおススメの1冊です!
経営を安定させるためのポイントをわかりやすく解説!各事業所の重要事項説明書、人事考課評価シート、就業規則等の作成例を収録!
障害者は働くスキルをどう向上でき、支援員や上司はどう支援できるのでしょうか。本書は、就労移行支援(精神・発達障害)と事務系職種(視覚障害)の調査データをM-GTA(修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)で分析し、障害をもった方が幸せに快適に働けるように効果的な支援プロセスを提示しています。また、質的研究法学習者のために、異なる領域で得られた知見から普遍的な理論を導く方法を初めて具体的に詳述しました。「質的研究法M-GTA叢書」シリーズ第1弾。
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●新型コロナウイルス感染症によるパンデミックにより急速に普及しているリモート技術は、従来型のリハビリテーション治療技術の補強と更なる発展を加速している。
●本特集では、感染対策のためのリモート技術をはじめとして、心臓リハビリテーションや地域での活用を紹介。また回復期リハビリテーション病院のクラスターと今後の感染対策についての緊急寄稿も収載。
●通常医療の代替としてのリモートだけではない、リモートならではの利点と、従来方法の弱点を補完する可能性に着目した特集。
【目次】
感染対策のためのリモート技術
外来運動指導の限界
リモートによる包括的心臓リハビリテーション支援
広域でのリモート技術を活用した地域リハビリテーション
医療福祉地域連携にリモート技術を活用する必要性
■連載
巻頭カラー 見て学ぶ 脳卒中診察手技
3. 肩関節機能障害
今伝えたい! 脊髄損傷治療の現状と課題
10.回復期リハビリテーション病棟における脊髄損傷
ニューカマー リハ科専門医
阪本綾子
リハビリテーションスタッフがかかわるチーム医療最前線
2.地方特定機能病院の現場からー山形大学医学部付属病院ー
リハビリテーション職種が知っておくべき臨床統計:基礎から最新の話題まで
7. サンプルサイズ計算
重度障害、重複障害に対する私のリハビリテーション治療経験
9.脳卒中後の重複障害に対する社会生活を目指した課題特異的治療
こういう工夫でこんなに変わった! アドヒアランスやコンコーダンスを高めるリハビリテーション
15.糖尿病
オーストラリアのリハの現場より
第12回 整形外科疾患のリハビリテーション 傾向と対策
更生・康复・復健・リハビリテーション
第10回 環境と障害
心に残ったできごとーリハビリテーション科の現場から
支援の方向転換から得られたこと
臨床経験
足部免荷を要する頸髄損傷患者に対しPTB免荷装具を長下肢装具として作製した1例
臨床研究
高次脳機能障害就労支援における就労移行支援事業所の現状
TOPICS
緊急寄稿 回復期リハビリテーション病院におけるCOVID-19クラスターの発生機序と今後の感染対策
・65歳未満の若い年代に発症する認知症のことを若年性認知症とよんでいる。高齢発症の認知症に比べるとその頻度は少ないものの、本人および家族は高齢発症の認知症とは異なる深刻な心理的・社会的課題に直面している。
・若年性認知症の本人や家族のニーズに合った診断後支援や社会的支援のあり方、症候学的なプロフィルに合わせた診断・治療・リハビリテーションのあり方について、意味のある重要な知見が集積されてきている。
・疾患修飾薬によるプレクリニカル(前臨床)期からの治療が現実化しつつあり、体液バイオマーカーや神経画像検査を用いた新たな早期診断・治療戦略の開発と医療サービス提供体制の整備が求められている。
■ 若年性認知症 -臨床・基礎・社会的支援のstate of arts
・はじめに
・若年性認知症の疫学と社会政策
〔key word〕若年性認知症、有病率、発生率、生活実態、社会政策
・若年性認知症の診断と診断後支援ーーアルツハイマー型認知症を中心に
〔key word〕若年性アルツハイマー型認知症、診断後支援、若年性認知症支援コーディネーター
・行動症状が優勢な若年性認知症の治療と社会的支援ーー自立支援医療制度の問題点を含めて
〔key word〕前頭側頭型認知症(FTD)、若年性アルツハイマー病、行動障害、自立支援医療、社会的支援
・失語を主症状とする若年性認知症の症候学
〔key word〕原発性進行性失語症(PPA)、前頭側頭型認知症(FTD)、アルツハイマー型認知症、意味性認知症(SD)、進行性非流暢性失語(PNFA)
・若年性認知症の体液バイオマーカー研究
〔key word〕若年性認知症、若年性アルツハイマー病、脳脊髄液バイオマーカー、血液バイオマーカー
・若年性認知症の人の就労と社会参加権利
〔key word〕就労、社会参加、権利、アイデンティティ、ハブ機能、自己選択と決定
●TOPICS
小児科学
・小児科から内科診療科への円滑な移行ーー小児期発症慢性肝疾患における移行期医療の現状と課題
癌・腫瘍学
・慢性炎症によるエピゲノム異常とがんーーその分子メカニズム
●連載
この病気、何でしょう? 知っておくべき感染症
・18.“古くて新しい”住血吸虫症
〔key word〕住血吸虫、虫卵検査、輸入感染症、人獣共通感染症
いま知っておきたい最新の臨床検査ーー身近な疾患を先端技術で診断
・17.超音波エラストグラフィによる肝線維化診断
〔key word〕超音波エラストグラフィ、SWE(shear wave elastography)、フィブロスキャン、肝線維化、肝硬変
オンラインによる医療者教育
・4.同期オンラインによるTBL(team-based learning)
〔key word〕チーム基盤型学修、TBL、オンライン、Teams、Moodle
ユニークな実験動物を用いた医学研究
・2.ウーパールーパーーー“蛇足”つけます!? 驚異のわがままボディ
〔key word〕ウーパールーパー、四肢再生、FGF、BMP、過剰肢付加モデル
●フォーラム
子育て中の学会参加
・10.脳神経外科医の視点からーー学会とんぼ返りからWeb参加へ
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。