ここは人生の最期に訪れる、幽冥と顕世を繋ぐ洋食店でございますー。シェフの九原脩平一家とアルバイト店員の和泉沢悠人が働く東京下町・人形町の「幽明軒」には、閉店後に死者が訪れ、思いのこした一皿をそれぞれ注文する。大正時代に交通事故で亡くなった女性が恋人と食べるはずだったライスオムレツ、バブル崩壊で挫折し、料理人として独立した息子を認められなかった父親の苦い思い出のナポリタン、元夫に毒殺されたと疑う女社長が最期の夜に食べた蟹マカロニグラタン。成仏できない死者たちに寄り添う洋食店での五皿の奇跡を描く、最後の晩餐ミステリー。
毒草師を名乗る男・御名形史紋と熊野で出会った薬剤師・桑原崇。病院のオーナーが何者かに日本刀で斬殺されるという事件に端を発し、謎は古代日本へと広がる。崇と史紋が突き当たった重大な謎を解く鍵は、三種の神器と、古の神々を祀るべく日本全国に散らばる神社にあった。美しい解。これぞQEDの真骨頂。
ずーっと続いているのがエライ!北は釧路から南は石垣島まで。和食洋食からラーメン、ジャンクフードまで。おらが街の名物食堂42店。汗をかきかき、ビールをぐびぐび。どこへいっても楽しかったうまかった、4年がかりの探訪記。
カレー事件の背後にあった複数の犯罪、鬼畜夫婦が詐取した高額の死亡保険金。だが、真由美は逮捕後も、完全黙秘のまま。難航する物証固め、捜査を支える専門医たちの知見。緊迫の公判が始まったー。事件の全容は解明されたのか。なぜカレー鍋に砒素を入れたのか?毒の魔力に取り憑かれた女の底知れぬ暗部とは。現役医師の著者が、小説でしか描けない真相に迫る医学捜査小説の金字塔。
一族みんなに恐れられていた厳格な祖母が亡くなった。遺品の金庫の中に入っていた意外な中身は?「金庫と花丸」。東日本大震災の後、福島空港で車がなく途方にくれる著者に「乗りますか」と声をかけてくれた人の思い出。「インドと豆腐」。視力薄弱の子供を抱えた父親。奮闘する彼を救った感動のプレゼントとは。「ぬいぐるみ」。思わず、ホロリ。冲方丁が実話を元に創作した、33話のショートストーリー&エッセイ集。
企業は、トップ管理者から末端の社員にいたるまで、創意に富む有能な人材を有効に利用することにより、すみやかにイノベーションを実現することができる。これらの人材は「企業内起業家」と呼ばれ、彼らの旺盛なベンチャー精神と周到な戦略によって、自らの大企業病や企業内官僚体制の克服が可能となる。
ロサンゼルス空港のギフトショップに勤める普通の女の子と、何の因果か石油王の三男坊として生まれてしまった不運な青年。あまりにかけ離れた世界に住むこの二人が、ある日空港で発覚した殺人未遂事件をきっかけに、悪党どもと壮絶な争奪戦を演じる羽目になる。めざすブツはただひとつー豚の貯金箱。女流サスペンスの名手がユーモアたっぷりに描く、とっておきの冒険物語。
はるか昔、南イングランドのサクソン人の王国。エルフギフトは、王と森のエルフの間に生まれ、癒しの力をもつ美しい若者。王が死のまぎわにエルフギフトを後継ぎに指名したために、怒った異母兄らに命をねらわれることになる。ともに暮らす人々を虐殺された彼を、美しい女戦士が母の国、異界へといざなった。異界で戦士として鍛えられたエルフギフトの前に剣をかざして立ちはだかったのは、瓜ふたつの容貌を持つ異母弟ウルフウィアードだった。人の世の未来を描きだすという“運命のつづれ織”は、彼らにどのような道を用意したのか…。ゲルマン神話の世界観の下に、愛と憎しみ、現世と異界、神々と人との相克が織りなす、血と鉄と土の香りがするファンタジー。
「真綿の王国」の世界から麦太が飛び出した!今日は麦太の大好きな徹太の誕生日。麦太とこねこたちは、無事にプレゼントを届けられるかな!?フルカラー・オール描き下ろしでお贈りする心あったか、ほんわか物語。
OLうさぎが繰り広げる、おとぼけアリ、つぶやきアリ、妄想アリのほのぼのイラストエッセイ。
すべての「道の駅」112件の情報を掲載!魅力いっぱいのおみやげや特産品も。
ミスター神保町が語る書物文化の豊かさと面白さ。日本には書物文化の華がある。日々多くの古本が行きかう神保町暮らし70年の蘊蓄を惜しげなく開陳した古本エッセイ集。
たくさんの意見が集まり、結論は全員合意、しかも時間厳守。それが“ファシリテーション”の技術です。
宗像時子は父が遺した古アパート、扇荘の管理人をしている。扇荘には様々な事情を抱えた人たちが住んでおり、彼女はときに厳しく、ときには優しく、彼らと接していた。ある日、新たな入居者が現れた。その名は有馬生馬。ちょっと古風な好青年だった。二度の辛い別離を経験し、恋をあきらめていた時子は、有馬のまっすぐな性格にひかれてゆく。暖かで、どこか懐かしい恋愛長篇。
米国カリフォルニア州バークレーで育つ、「星の国」からやって来たオーティズム(自閉症)の孫ふたりーその「育ち」にハートフルに向き合い・寄り添うバーバと、教育・療育の現場でふたりを支える人々の、心打たれる謙虚でひたむきな、限りないホットな励まし。オーティズムっ子の「面白くて可愛い不思議ないのち」の躍動をビジュアルに幻想的に表現した秋元良平氏の写真と、ふたりの日常をあたたかく見守り支える人々の“奮闘”ぶりをユーモア溢れる筆致で描いた、感動的「フォト・エッセイ」。
資金、経験、コネがなくとも農業はやれる!農業ジャーナリストが読者だけにリスクを抑えた始め方を教えます。
北の果ての国に遅い朝日が昇ります。そして特別な一日が始まりました。やがて太陽が沈もうとしています。一年に一度の夜がやってきました。クリスマスの前の日の静かな興奮がゆったりと伝わってくる美しい絵本。あなたとあなたの一番大切な人のために…。
あったかいありがとうを、ありがとう。昨日よりも良い日がはじまる…リラクゼーション・フォトブック。