各県の傾向・状況を受験生からのアドバイスをもとに復元したシリーズ。
チェルヌィシェフスキーは日記をあたかも自己の思想形成の告白の日記として、突如1848年5月から綴り始め、大学を卒業して郷里サラトフに帰るまで書き続ける。本書は主としてこの日記を素材にして、この作業を当時のロシアの知的雰囲気とロシアの伝統思想とを織り合わせて詳細に分析し、あわせて、チェルヌィシェフスキーがラジカルな社会主義者として誕生し、出立する雄々しい姿を描きあげる。