2014年9月27日午前11時52分、9月最後の土曜日、素晴らしい好天と絶好の紅葉シーズン、そして昼どきの最もゆったりした時間帯で、多くの登山者でにぎわっていた御嶽山が、突然、大噴火した。そのとき何が起きたのかー。生還した登山者たちの証言を中心に、救助現場からの報告と研究者による分析を交え緊急出版!
ますますかわいい・かんたんカミキィさんの第3弾!!YouTube人気作品や12星座ガールなど新作もりだくさん!1番売れてるおりがみ本シリーズ!
1945年8月15日、日本敗戦。国内外の日本人全ての運命が大きく変わろうとしていたー。香港で諜報活動に従事していた憲兵隊の守田軍曹は、戦後次第に反日感情を増す香港に身の危険を感じ、離隊を決意する。本名も身分も隠し、憲兵狩りに怯えつつ、命からがらの帰国。しかし彼を待っていたのは「戦犯」の烙印だった…。「国家と個人」を問う日本人必読の2000枚。柴田錬三郎賞受賞。
敗戦とともに、お国のための「任務」は「犯罪行為」とされた。国家による戦犯追及。妻子とともに過ごす心安らかな日々も長くは続かなかった。守田はふたたび逃亡生活を余儀なくされる。いったい自分は何のために戦ってきたのか。自分は国に裏切られたのか。一方、男の脳裏からは、香港憲兵隊時代に英国民間人を拷問、死に至らしめた忌まわしい記憶が片時も離れることはなかったが…。
日本の美しい海岸線を不気味に変容させている巨大な建築物の群れ。それが原子力発電所である。過疎地を狙ったように建ち並ぶ原発が、いかにその地の人々に犠牲を強いてきたか。都会の繁栄の陰で、いびつに進行するエネルギー行政の矛盾がここに凝縮されている。日本全国の原発立地点をくまなく歩き続ける著者が、淡々と綴るドキュメント。
廃墟取材のパイオニア最新刊!!『漫画実話ナックルズ』誌上にて好評連載中の『廃墟探訪2』が待望の一冊になって新登場!恐怖と緊張の狭間で、廃墟に纏わる因縁を丁寧に解き明かす!これがミステリー!!廃墟探訪は推理小説を凌駕する。
七百年の眠りから「手稿」が目を覚ます。南仏トゥルーズの図書館に、その文書は保管されていた。監視の眼、図書館長の死、黙して語らぬ男…。信仰の極みを問う歴史エンターテインメント。
フォトグラファー・市橋織江ファースト写真集。
名古屋・愛知・岐阜・三重、静岡・長野・石川・福井・富山。2010年全面改訂版。
久留米藩領井上村。大庄屋高松家の総領・甚八と弟の庄十郎は父に連れられ、数千と集まる百姓たちの姿を目の当たりにする。突然下った年貢の増徴と夫役。百姓たちの怒りに火がついたのだ。天地を揺るがすような一揆寸前、稲次因幡家老が百姓救済を申し出て、一揆は回避されるがー。時が経ち、甚八は家督を継ぎ、庄十郎は自らの病をきっかけに医師の道を志す。黄金色に輝く稲穂、田植え唄、雨乞い、火祭。筑後平野に息づく、さまざまな人生の哀歓を描きつくす感動長編。
「町医者」が、ぼくの家の天職だった。九州で四代百年続く「医者の家」を描き出す、心搏たれる名作誕生。
古い建物だが、格安家賃が魅力の下宿屋「猫目荘」。再就職も婚活もうまくいかず焦る伊緒は、一番の新入りだ。食事は一緒、風呂も共同、住人は個性派揃いで戸惑うことばかり。だが、2人の男性大家が作るまかないは、クリームシチューや豚キムチなど、なじみの料理に旬の食材とアレンジを加え、目もお腹も幸せにしてくれる。そんな中、伊緒に思わぬ転機がー自分らしく生きたいと願うすべての人に贈る、おいしくて心温まる物語!
木曜日の放課後。いつものように薔薇の館の二階に足を踏み入れた祐巳は、異様な光景を目にする。由乃が、灯りもつけずにテーブルの一点を見つめていたのだった!由乃の視線の先にあったのは、デパートの包装紙で包まれた箱。箱には前黄薔薇さま・江利子の字で『可愛い妹たちへ』と書かれている。由乃は包装をはがしてしまうが…!?贈り物からはじまる、4編のスペシャル・ストーリー。
20世紀の初頭、西のフロイトと全くかけ離れた、東の森田正馬が創出した「森田療法」とは何か。薬を用いず、現在も学校現場や職場のメンタルヘルスでも実践され、認知行動療法にも取り入れられている、著者が臨床三十五年のなかで、患者に応用し、一般人にもそして自らも指針としてきた療法とその創始者の生涯を、小説家と精神科医の二つの奥深い視点からとらえた画期的な書。
日本占領下の東南アジアに、B29の大空襲を受けた東京に、原爆投下直後の広島に、そしてソ連軍が怒涛のように押し寄せる満州や樺太の地に医師たちの姿があった。国家に総動員された彼らは、食料や医薬品が欠乏する過酷な状況下で、陸海軍将兵や民間人への医療活動を懸命に続けていた。二十年の歳月をかけ、世に送り出された、帚木蓬生のライフ・ワーク。日本医療小説大賞受賞作。