原子力発電所の立地によって知域は「依存」ではなく「自治の実践」を進めていった。東日本大震災後の新たなエネルギー政策にも「自治の実践」の視点が重要である。本書では、これまで見過ごされてきた立地地域の本当の姿を明らかにする。
俳句は十七音からなる、地球上でもっとも短い定型詩である。そのうち何字かは季語を含むのだから、作者が独創を発揮する余地はさらに少ないように見える。だが、それだからこそ、ひとつひとつの言葉は磨かれ、詠む人の感覚や記憶が凝縮されるのだ。本書では、俳壇の気鋭として知られる著者の「俳句的生活」をたどり、実感溢れる俳句作りの場に立ち会う。日々の暮らしを結晶化した、美しい日本語に再会しよう。
蒙古襲来絵詞は肥後国の御家人竹崎季長が製作した貴重な絵巻物である。蒙古襲来絵詞は蒙古が襲来した一二七四年の文永の役、一二八一年の弘安の役の両度の蒙古合戦に参加し、この両度の蒙古合戦で活躍した肥後国の御家人竹崎季長が、文永の役に於ける自らの出陣の様子やその文永の役で戦功を挙げた様子と、その文永の役で活躍したにもかかわらず恩賞をもらえなかったために鎌倉に参り鎌倉幕府の御恩奉行安達泰盛に庭中したところ、安達泰盛は竹崎季長の要望を聞き入れてくれ、竹崎季長を勇者と認めて海東郷の地頭職を賜わったこと、更にその後竹崎季長が弘安の役で挙げた戦功の様子を絵巻物に仕立てたものである。
精神科病棟から自由になったとき、街になにが起こり、人はどう変わるのか?「住む=生きる」を支える、「家族=環境」を支える、「ケア=サービス」の具体的な姿、「地域」を耕す、「ひと」を育てる。医療者・当事者・家族によるグラスルーツの実践と経験が結集された5つのセクションで、来たるべき地域精神医療を読み解く必携ガイド!
共生、寄生、共進化、擬態などのテーマごとに、生き物のちえやその多様性について学ぶシリーズ。
ケヤキの巨木が伐りたおされた後にマンションが建った。そこでさまざまな変事ののち起こる連続自殺に秘められた不可解な事件「怒りの樹精」ほか、実験蜂が殺人の犯人をつきとめる「赤い蜂は帰った」、美しいアルプスの自然を背景に、山荘経営者に殺人の疑いをもつ青年の苦悩を描く「裂けた風雪」などを収録。
土地に関する戸籍制度と土地登記制度の研究。アルザス地方とモゼル県の土地登記制度に関する2法令と、地籍制度の先進国フランスの「キャダストル」についての法令等を丁寧に翻訳し、併せて訳者の見解をも示す労作!
ネットやスマホなど、さまざまな性情報に接してすでに“起きている”子どもたち。子どもを加害者にも被害者にもさせたくないという保護者のニーズ。だけど制約が大きすぎる現場…。それでも性教育にチャレンジしてみよう!!という現場のための必携入門。具体的なヒントも満載!
持続可能で競争力のある経済へ。国民の人気取りで、野党の主張を横取りするような「大きな政府」路線から決別し、痛みや反発を厭わない抜本改革を。日本的雇用慣行の見直し、ジョブ型を起点とする労働市場改革、年金支給年齢の引き上げなどを提言。数々の規制改革に挑んできた著者の集大成。
ヨーロッパ中世末期。魔女狩りが激烈をきわめる中、各地で怪物、凶兆、天罰等々、怪異現象が大増殖した。前代未聞の規模で押し寄せる「異なるもの」に対して、人々は恐れおののきながらも、その異形に魅せられていく。畏怖と好奇心の交錯するなかから、いかにして近代的精神は立ち現れてくるのか。そこにどのような人間的本性が見えてくるのかー。ヨーロッパ中世怪異を丹念にたどり、近代的思考の誕生を切り出す。
南蛮より伝来した鉄砲とキリスト教は、戦国の社会に大きな影響を与えた。信長・秀吉と天皇の関係、織豊政権下の武将、民衆や文化に光を当て、“近世のあけぼの”を描き出した名著。書き下ろしの「終章」を増補する。
入門から無理なくレベルアップ。自己採点表で実力を確認できる。15日間でスピード学習!
お寺さんに疑問のある人は多い。本書は、今なぜ、和尚さんが信じられないのか、17仏教会派・教団のこれではなあ〜という実態を調べている。この堕落した仏教界の姿は現代に大いなる警鐘をならす。今こそ必要とされている宗教を蘇らせる覚醒の書である。