映画はリスクマネジメントを学ぶ宝庫だ。映画最大の見どころ、すなわちリスクやクライシスが生じたとき、主人公たちがどう決断したのか。一歩間違えば人生の苦渋を味わうことになるかもしれない瞬間にこそ、最上のドラマが生まれる。とびきりのフランス映画を題材に、あるべきリーダーシップを、レジリエンスを、あるいはパンデミックを乗り越える術を知る。
伝説のベストセラー第2弾!前作よりさらにパワーアップした本書のテーマは「出会い」。ごくごく普通の主婦から第一線のビジネスマン、屋久杉工芸の職人さん、はては日本一の大富豪まで、著者が結んできた貴重で豊かなご縁のすべてを余すことなく大公開。「誰か」に出会って新しい「何か」を知ることで人生は変わる。人になついて、学んで、感動して夢をかなえてきた著者の真骨頂が凝縮された一冊。「今の自分を変えたい、変わりたい」、そんな願いを抱いている人、必読!
かつてソビエト連邦構成共和国であったカザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタン。1950年代からソ連崩壊にいたるまで、数々のモダニズム建築がこの地に建造されました。本書は、イタリア人写真家のロベルト・コンテとステファノ・ペレゴが中央アジアを横断し、写真におさめてきたソ連時代の建築遺産の記録です。
サンフランシスコ講和条約が調印され、占領の終結と主権の回復がみえてきた。条約発効にあたって「おことば」案を練る田島に、内外の情勢への危機感から、敗戦に対する反省の念を盛り込むよう要求する昭和天皇。だが、天皇の思いを反映した案は、退位論再燃を憂慮する吉田茂首相によって大きく修正を迫られることとなる。
『悪役令嬢』を自称していたバーティアと結婚した王太子セシル。溺愛ルートを謳歌する二人のもとに、バーティアの友人リソーナからとある依頼が舞い込んだ。盛大な結婚式を挙げたバーティアに自身の式をプロデュースしてほしいという。やる気満々でシーヘルビー国を訪ねリソーナと再会したものの、どうもバーティアの様子がおかしい。なんでも、リソーナはバーティアが前世で読んだ小説の登場人物で、しかも義弟カップルを妬み嫌がらせをする『悪役令嬢』キャラだったらしい。全員に幸せになってほしいと言うバーティアは、元一流の『悪役令嬢』として、自身がリソーナに代わって『代理悪役令嬢』を務めると宣言しー優秀すぎるセシルとおバカなバーティアのどたばたラブコメ、復活!
本書は関東大震災に遭遇して三〇歳で亡くなった洋画家久米民十郎の最初の研究書である。第一次世界大戦中ほぼロンドンを拠点にして、詩人エズラ・パウンド、W.B.イェイツらと交流して、前衛的なヴォーティシズム(渦巻派)に接する一方で、オカルトにも関心を深めた結果、帰国後自ら「霊媒派」を名乗り、その構想を英訳した小冊子とともにニューヨークやパリで作品を披露した。一九一〇〜一九二〇年代の欧米芸術界の時代背景を克明に描きながら、日本のモダニズムの先駆者久米民十郎の全貌を明らかにした労作である。
物心がつく前に両親が離婚をしたから実の父の顔は覚えていない。母と姉と3人で暮らしていたコットンが小学校4年生の時のこと、母が連れてきた友人グループの中に“ツカサ”と名乗る男がいた。その“ツカサ”こそ、のちの新しい父親になる男であった。一緒に遊んでくれたり、母親の代わりに寝てくれたり、可愛がってくれているのだと思っていた。しかし、その愛情は次第にあらぬ方向へ進んでいきすべてが崩れ落ちる事件が起きてしまうーそれはある日の深夜、足元から物音がし目を開けると、そこにはコットンのズボンをおろし不気味な笑みを浮かべるツカサがいたのだー。幼少期から10年間に及ぶ、母の再婚相手から受けた性的虐待の日々を描くー。