“ゼロ戦神話”の誕生と崩壊!第六期乙飛行予科練習生として戦闘機搭乗員となった日から終戦の日まで、零戦とともに戦いつづけた日々。ベテラン“ゼロ戦乗り”が描く海軍戦闘機隊死闘の記録。“ゼロ戦”の初空戦参加者による唯一の単行本!
パリを始め海外諸都市の印象を語りつつ、それに照らして、江戸と明治を「十九世紀日本」として連続性で把え、内発的近代の可能性を提言した島崎藤村(1872-1943)の文明論集。第一次世界大戦前後のフランスへの旅、晩年の南北アメリカ大陸への旅と二度にわたる外遊の旅行記を中心に文明論の核心をなすエッセイを精選。江戸文化論の先駆。
ふるさとから追いだされ、ふるさとを占領されてしまったパレスチナの人々。パレスチナの人々は、どのように生き、何を想うのでしょうか。何をしたいと考えているのでしょうか。ここに、占領地に生きる子どもたちが描いた絵であります。7歳から14歳までの少年少女が懸命に描きあげた絵の数々…。ひとつひとつの絵は私たちに語りかけています。訴えています。それらは、占領下の実情を証言しています。そして、自分たちの感情や、抵抗する強い意志を、せいいっぱい表現しているのです。
中学の卒業式に、「ぼくのことを忘れないでほしい」と書き綴った少年が、数年後五人の男女を殺してしまう。家庭と教育の場で、その間、何が起きていたのか。反抗と孤独、愛情と憎悪にゆれる少年の中で、いつ、何が間違ってしまったのか。父よ、母よ、知ってほしい。今真剣に親と子の生き方が問われている。
宮崎県・幸島での40年間の野生ザルの観察記録ー。子に死なれた母ザルの悲しみ、群れを守るため、犬にたちむかう老ボスの戦い、人間を好きになっためすザルの恋など、なみだと笑いの感動ドラマ。小学中級から。
永井荷風は三十八歳から七十九歳の死の直前まで四十二年間にわたって日記を書きつづけた。断腸亭は荷風の別号、日乗とは日記のこと、岩波版全集で約三千ページにのぼるその全文からエッセンスを抄出し読みやすい形で提供する。この壮絶な個人主義者はいかに生き、いかに時代を見つづけたか。
読む者を捕えてはなさぬ荷風日記の魅力を「あとを引く」面白さとでもいおうか。そういう日記の、ではどのあたりが最も精彩に富むかといえば、その1つとして戦中の記事をあげねばなるまい。なかでも昭和20年3月10日の東京大空襲にはじまる5カ月間の罹災記事は圧巻である。昭和12-34年を収録。
汗・涙・感動のチュルー初登頂記。ヒマラヤの高峰・6558メートルに挑んだ女子高校生の厳しくもさわやかな青春をえがく。
新聞記者を卒業間際に、わが国初の名古屋市立大学「社会人大学院」へ入学。厳しいリポート、緊迫の講義、熟年学生は悪戦苦闘。“落ちこぼれ”は挽回できるのか?かつての“遊学生”のツケは?泣き笑いのキャンパスライフを本音で綴る、生涯教育の必読本。
何がほんとうの幸せか、人はなんで生きるか、働くこと、愛すること、よろこび、孤独、祈り、救いなど、日々の生活に生かす聖書の知恵。
ディーラーに薦められて買ったクルマ、中古車で買ったクルマ。こだわるつもりじゃなかったのに、手放せなくなった「クルマ」を巡る意外な物語第2弾。
本書は1871年9月、ニューギニア島北東海岸に上陸して長期間滞在した若きロシア人学術探検家のフィールド日誌である。急ごしらえの小屋での不自由な生活に耐えマラリアと戦いながらも、言葉が通じず猜疑心の強い原住民の信頼を次第に得てゆく経緯を克明な筆致で記す。著者自身によるスケッチ37点。
1975年、アメリカ軍は、ベトナムからでていきました。何年もつづいたベトナム戦争が、ようやくおわりをつげたのです。しかし、戦争は、その時だけではおわりませんでした。いまも、戦争ちゅうにアメリカ軍によってまかれた枯葉剤の被害に苦しむ人びとが、おおぜいいるのです。本書は、大石芳野がベトナムでじっさいに会ってきた人びと、ひとりひとりの、生の声の記録です。小学中級以上むき。
零戦を駆り、世界で最も速く強かった撃墜男が明かす戦闘機戦の真実。極限状況での人間の知力・体力・精神力、そして戦争の悲哀を渾身の力で、世に問うた鎮魂の名著。著者撮影・所有の貴重写真も多数収録した新版。