パタゴニア北部からチチカカ湖へ自転車とカヤックで進む、グレートジャーニー第2弾。4千キロの道のりでであった自然や人々の姿を、探検家・関野吉晴が文章と写真でつづる。
あの夏を一生忘れない。兵庫県立こどもの館に集まった23人の中学生たちは初めての野外移動劇づくりに燃えた。ひと夏の熱いドキュメント。
昭和初期の国家主義運動の教典とされた『日本改造法案大綱』を発表、政界を揺るがす数々の事件に暗躍し、一九三六年の二・二六事件の黒幕として処刑された北一輝。著者は、新発見資料を縦横に駆使して、佐渡の多感な少年時代から、辛亥革命に始まる中国の革命運動に挺身した北一輝の足跡を辿り、その「ロマン的革命家」としての稀有の実像を造形した。昭和史の暗部をみごとに照射した会心の評伝。
阪神大震災から一年余。被災者は、神戸の街は、「こころのケア」のその後は…節目ごとに著者に映った推移を描いた文章と日々の現場報告を中心に、現在と今後をみつめる必読レポート。
本書は、今日の一般的な思想状況の展望からはじめて、現代の思想的中心課題ともいうべき近代合理主義批判という問題に焦点をあわせた。20世紀思想のあらゆる可能性が芽生えた19世紀から1920年代までの世紀転換期の思想の動きを主眼に、ドイツの観念論から近代初期の哲学まで遡り、さらに古代ギリシア以来の哲学思想の流れを概観する。現代哲学を学ぶ人に贈る対談形式の必携の哲学ガイド。
本書では1食分400kcalを基本としてセットした献立を紹介しています。若い女性の必要量は1食平均500〜700kcalですから、1日2〜3食をこのセットにすることで、1カ月に1〜3kgのダイエットが可能です。
グレートジャーニーとは、五百万年まえに東アフリカで誕生した人類が、アジア、北アメリカを経由して南アメリカの南端にたどりつくまでの五万キロの旅のことです。一九九三年十二月、著者はこの人類の旅を、徒歩、カヤック、自転車という、自分の足と腕の力だけでたどりはじめました。今回はペルーの首都クスコを中心に、より道中心の旅を報告します。標高4,600メートルの高地で開かれる星と雪の巡礼祭コイユリティ、現在もインカ時代の生活を残すアンデスのケロの村、著者が二三年にわたり通うアマゾン源流のマチゲンガの村、さまざまな風土に生きる人々の姿を紹介するグレートジャーニー第三弾です。
1942年8月、60トン近い重さの虎がスチールで作られた。息詰まるほど熱く油臭い排気を噴出しながら虎は戦場に乗り出し、その無敵の火力と防御力で対する者すべてを戦慄させた。しかし、弔いの鐘のように轟わたる虎の爪、8.8ミリ砲の硬い砲声はもはや聞こえない。第二次大戦中、最強の戦車として、その暴威をほしいままにした虎重戦車。現役のドイツ戦車部隊将校である著者は資料の収集に12年を費やし、この伝説的な「無敵の虎」を装備していた重戦車大隊の誕生から滅亡に至る劇的な戦歴を、700枚以上もの戦場写真と、カラー図版、そして当時の戦闘日誌から抜粋した記録を駆使して、各大隊所属各戦車の型式や、塗装、砲塔番号にいたるまでを可能な限り克明かつ完璧に再現した。
明治の初め、国際港となった横浜は、戊辰戦争の後遺症が癒えない東京を尻目に活気に沸いていた。新宿の遊女だったお倉はこの活気にひかれるようにして横浜にたどり着き、関内に料亭富貴楼を開業する。お倉の才覚によって富貴楼は繁昌し、明治の元勲たちもここに集まってくる。金沢八景で憲法の草案を練る伊藤博文もその一人。富貴楼は政治と経済の中心になり、お倉の活躍が始まる。
背番号「3」ついに復活!“ミスター”唯一の自伝!1974年、講談社から発行されたものを底本とする。
性同一性障害-生まれもった男体や女体に違和感をもちつづけ、「私の肉体はまちがっている」と心と身体とが引き裂かれた症状をもつ人たちに、日本でもようやく医療としての性転換手術が認められた。認可以前にアメリカで手術を受けた性転換者が苦しみ抜いたすえに得たやすらぎの精神史を明かし、認可をめぐる動向をジャーナリストがレポートする。
アイヌ民族、近代の歩みと言論の記録集。