「お兄さん、お兄さん…」暗闇から小さな声が染み出す。路上に立ち客を引く。声の主は街娼である。焼け跡の時代、彼女らは「闇の女」と呼ばれ街に溢れた。だが現在その姿を探すのは難しい。日本各地で長年に亘りこの商売を続ける者たちから聞き取った貴重な肉声。なぜ路上に立ったのか?その実像を描き出す。闇の中で生きる女たち、男たちに光を当てる傑作ノンフィクション。
殺した「敵」(26人)よりも、粛清した「味方」(40人)の方が圧倒的に多い!芹沢鴨、山南敬助、伊東甲子太郎ら“粛清された敗者”の視点から組織を描く、まったく新しい新選組論。
八代将軍吉宗の世子・長福丸が病に倒れたという知らせが入る。吉宗の命を受けて西の丸へ入った御広敷用人の水城聡四郎は、毒が盛られたことに気付く。一方、竹姫が長福丸の病平癒祈願で寺社を参詣することとなった。狙われる竹姫を聡四郎は守りきれるのか。そして、関わりの者たちを苦しめられた吉宗が、ついにとった行動とは…。大人気シリーズ、待望の第十一弾。
今の自分は10年後の自分より10歳若い。老け込んでいるヒマなどないー。プロ野球史上最も長く現役を続けた「球界のレジェンド」と、投資ファンドの代表、航空会社の経営者、大学教授の三足の草鞋を履く最強ビジネスマンが語り合う。下積みを厭わない。地道な努力を続ける。「好き」を追求しつづける。異なる世界で生きてきた二人の姿勢は驚くほど共通している。人生100年時代に贈る、勇気と希望の仕事論。
1889年のメートル条約決議以来、世界中のあらゆる「重さ」の基準であった「国際キログラム原器」がその役目を終えようとしています。なぜ新しい定義が必要なのか?単位を決めるとはどういうことなのか?数億分の1をめぐる計測の世界で展開されるメトロロジスト(計量学者)の挑戦を追えば、そこには「単位」と「科学」の深い関係が見えてきます。
本書は、絶滅動物に関する世界的権威であるエロル・フラーが、絶滅動物の写真記録に焦点を当てて執筆した本である。古いものでは19世紀から、新しいものでは2000年代の写真まで、絶滅への道をたどった生き物の貴重な写真をふんだんに掲載。それぞれの生き物がなぜ絶滅したのか、また本当に絶滅してしまったのか、残された写真にまつわる物語を紹介していく。
英国の博物館「ウェルカム・コレクション」が集めた、かつての欧州の自然観が生んだ美しき博物画の数々。
「これはオレの性分、どうしても飛ばずにはいられなかったー。」いま明かされる「プロレスリング・マスター」の素顔。
「ぼくは真実を語ることにした」今世紀最大の英雄か、それとも国家を破壊しようとした叛逆者かーアメリカ政府による秘密の“大量監視システム”の存在を暴露したことで、最強の諜報組織NSAとCIAを敵に回した男、エドワード・スノーデン。全世界ベストセラーの自伝、ついに日本上陸!
スマホアプリ、Fitbit、体組成計、糖質制限、運動報告部ー自宅でできる!やせるための答えは“環境”だった。専門家に取材し、自ら実践した全記録。
27kgやせたトレーナーが教える1カ月で確実やせダイエット。
震災後、30名を超える死者に憑かれた20代の女性ー。その体験を、除霊した古刹の住職と彼女の証言から書き起こした、彷徨える魂の記録。
政治家夫妻が自ら現金を配って回った前代未聞の買収事件。なぜ、この事件は起きたのか。本当の“巨悪”は誰なのか。広島の地元紙が総力を挙げて取材した執念のノンフィクション!
内観、ポジティブ思考、U理論、発達心理学、コーチ、自己啓発…すべて捨てよう!気鋭のデンマーク心理学者が提起する“反自己啓発の書”。
「資本家」対「労働者」から「大都市エリート」対「土着の国民」へ。「左右」ではなく、「上下」対立の時代を読み解くバイブル!『イブニング・スタンダード』紙のブック・オブ・ザ・イヤー受賞。
2020年3月、韓国社会を震撼させたデジタル性犯罪「n番部屋事件」。その実態を暴いたのは、2人の大学生の潜入取材だったー。チャットアプリ「テレグラム」内に存在するチャットルーム「n番部屋」。そこではガッガッと名乗る人物により脅迫された未成年者の性的搾取物(写真・動画)が流通していた。盗撮データ、知人凌辱、ディープフェイクなど、デジタル性犯罪の温床となっていたテレグラム。数万人以上が傍観を決め込むその卑劣な性的搾取から被害者たちを救うべく、記者志望のプルとタンは「追跡団火花」として立ち上がったー。「n番部屋」追跡の9カ月、そして事件前後の2人のライフストーリーやデジタル性犯罪の実態を記した、「わたしたち」の連帯のための記録。
貧困問題の解決に鋭く切り込む世界的名著。ピューリッツァー賞など13の賞を受賞。TIME誌「2010年代ノンフィクションベスト10」選出。