パタゴニア北部からチチカカ湖へ自転車とカヤックで進む、グレートジャーニー第2弾。4千キロの道のりでであった自然や人々の姿を、探検家・関野吉晴が文章と写真でつづる。
あの夏を一生忘れない。兵庫県立こどもの館に集まった23人の中学生たちは初めての野外移動劇づくりに燃えた。ひと夏の熱いドキュメント。
グレートジャーニーとは、五百万年まえに東アフリカで誕生した人類が、アジア、北アメリカを経由して南アメリカの南端にたどりつくまでの五万キロの旅のことです。一九九三年十二月、著者はこの人類の旅を、徒歩、カヤック、自転車という、自分の足と腕の力だけでたどりはじめました。今回はペルーの首都クスコを中心に、より道中心の旅を報告します。標高4,600メートルの高地で開かれる星と雪の巡礼祭コイユリティ、現在もインカ時代の生活を残すアンデスのケロの村、著者が二三年にわたり通うアマゾン源流のマチゲンガの村、さまざまな風土に生きる人々の姿を紹介するグレートジャーニー第三弾です。
1942年8月、60トン近い重さの虎がスチールで作られた。息詰まるほど熱く油臭い排気を噴出しながら虎は戦場に乗り出し、その無敵の火力と防御力で対する者すべてを戦慄させた。しかし、弔いの鐘のように轟わたる虎の爪、8.8ミリ砲の硬い砲声はもはや聞こえない。第二次大戦中、最強の戦車として、その暴威をほしいままにした虎重戦車。現役のドイツ戦車部隊将校である著者は資料の収集に12年を費やし、この伝説的な「無敵の虎」を装備していた重戦車大隊の誕生から滅亡に至る劇的な戦歴を、700枚以上もの戦場写真と、カラー図版、そして当時の戦闘日誌から抜粋した記録を駆使して、各大隊所属各戦車の型式や、塗装、砲塔番号にいたるまでを可能な限り克明かつ完璧に再現した。
1780年11月4日、スペインの代官を急襲したインディオたちによって反乱の火ぶたは切られた。圧制者スペインを倒せ!首謀者トゥパク・アマルのもとに結集するインディオたち…何十万のインディオが参加し、八万人の命が犠牲にされたトゥパク・アマルの反乱とは何か、何が彼らを立ち上らせたのか。残された資料を渉猟し歴史ドラマを展開しつつ、今日のラテン・アメリカの歴史的背景を明らかにする。
東西の古い文献には日食・星食・流星・彗星などの数多くの天文記録が載せられているが、複雑な天文学的計算によって当時の状況を再現してみると、それが正確であるかどうかがわかる。著者は数々の記録の一つ一つを計算で確かめ、そのなかから興味深い話題を選びだし、昔の人たちが見た星空の世界へ読者を誘う。
メキシコからナバホ居留地へアラスカをカヤックと犬ゾリでめぐるグレートジャーニー・北米の記録。
新ガイドライン、行政・政治「改革」、大国ナショナリズム、天皇などを徹底的に分析し、ふたたび“殴る側”に立った現代日本の支配構造を政治、経済、軍事、国際関係、イデオロギーの連関のなかで、鋭く分かりやすく論究する。