敗戦後の象牙の塔で著者はいかにしてプリンシプルと理を貫いたか。
同性愛を異質化し、周縁へと追いやる異性愛主義は、19世紀末に始まったものにすぎない。メルヴィル、ニーチェ、プルーストなどを読み解きながら、その中にホモ/ヘテロセクシュアルの分断を不可能にする揺れを発見し、セクシュアリティの混沌を見つめる意欲作。
元新聞記者の死後、公表された手記。そこには自らの苦渋の選択の過程が綴られていた。満州、サイパン、グアムと激戦地を転々とする日本陸軍の真実の姿を、冷静沈着なる視点から描いた詳細なる従軍の記録。自軍の総攻撃を目前にして、兵士はなぜ、捕虜となる途を選んだのか。
40年前の日本って、想像つきますか?木村伊兵衛、土門拳ら写真界の巨匠をはじめ、アマチュア・カメラマンを含めた67人が写し出した、昭和25年から35年のまぎれもない真実。解説陣も多士済々。
日本から遠くはなれた、メキシコの海岸で、アデリータという名前のウミガメに電波発信機がとりつけられました。人工衛星をつかって、ウミガメの旅を追いかけるのです。太平洋をこえるダイナミックな実験がはじまりました。
おかしくて、やがて哀しき霊園生活。警備員として霊園で働いた著者が綴る摩訶不思議、不況日本曼荼羅模様。
ドイツ・ヴァイオリン製作マイスターが、弦楽器に関する素朴な疑問からメンテナンスまでをQ&A形式で分かりやすく説明する、好評シリーズの第2弾。
酸欠寸前で行なう高空からのパラシュート降下、泥沼のジャングルを這う偵察行動、IRAテロリストとの暗闇のなかの銃撃戦…。最高水準のサバイバル技術と比類なき戦闘能力を身につけたSASの隊員たちは、つねに死と隣り合わせの危険な任務を極秘のうちに成し遂げていく!知られざるエリート部隊の全貌を明らかにし、前作『ブラヴォー・ツー・ゼロ』に続いて大ベストセラーを記録した話題の戦闘ノンフィクション。
本巻では、’91年に被害者の声があがるまでそれが性暴力であり国家による戦争犯罪であるとされてこなかった「慰安婦」制度、また当時から犯罪行為とされていながらも頻発した戦場強かんが起こる構造を、軍隊組織、兵士の精神構造から分析し、戦争責任・戦後責任をジェンダー・民族の視点から問う。
世界を写生=記録→サンプリングする文学。大型新人のデビュー作。群像新人文学賞受賞作。
古代インド。不老長寿が得られるという紅末利迦の樹。その樹を求め、ラ・ホーの国に向かった者は誰一人戻ってこない。冒険好きの若き王子・アーモンと従者・ヴァシタは、いくどもの危機をくぐり抜けるうち、何故かラ・ホーの国に招かれる。獣を操り、幻力(マーヤー)を使う妖しく美しいラ・ホーの正体とは!?今まさに、紅末利迦の下で、“儀式”が始まろうとしていた。
朝鮮水軍を率いて、秀吉の軍と野望を撃破した李舜臣が、乱の最中に記した日記。壬辰倭乱の中の人とモノと心の動きを生き生きと伝える稀有な史料を口語訳し、詳細な注を加う。
現代の企業組織は急速に進化しいま現代経営学が面白い!様々な組織変革の中で、組織が企業の壁を超えてダイナミックな広がりを展開している。こうした現象を“超企業・組織”と捉え、現代経営の最新動向を20の項目で読み解く、斬新な「現代経営キーワード事典」。
ベストセラー『蒼空の河』続篇。大空の死闘百余回、撃墜スコア三十九機に及ぶ「隼」戦闘隊のエースが描く最後の空戦。いかなる窮地におちいるも、決して屈せず、自らの頭脳のあらん限りを駆使して危機一髪で生還する。“運の穴吹”の異名を持つ弱冠二十歳の撃墜王が不撓不屈の空の戦いを綴る勇気と感動の空戦記録。
ジャンボ鶴田闘病ストーリー。「最強」のプロレスラーは、もうひとつの敵にも挑んでいた。B型肝炎、涙のリング復帰、大学院、アメリカ生活、そして…。最期まで前だけを見て歩いた男の素顔を今、夫人が綴る。
「男なら、誰しも美しく生きたいと願っているはずだ。イモを引いて無様に生きるくらいなら、美しく死にたいと願っているはずだ。その美学をひとつの覚悟として腹の底におさめているかどうか。男の値打ちは、その一点に収斂される」裏社会から総選挙まで、八面六臂に跳梁する突破者・宮崎学の「楽しく生き、楽しく死ぬ」生き方の原点がここにある!衝撃&爆笑エピソードも満載で贈る、元気の湧く痛快人生のすすめ。